神奈川県といえば、面積は全国で5番目の狭さながら、東京都に次ぐ多さの人口が暮らしています。また川崎、横浜、鎌倉、三浦、箱根など個性が光る地域が点在し、ビジネスやショッピング、観光リゾートとして常に注目を集めています。東京湾や相模湾に面し、西には丹沢、箱根の山々が連なるなど豊かな自然も大きな魅力です。

この神奈川県にライバルがいるとすればどの都道府県なのでしょうか。本記事ではマイナビニュース会員を対象にアンケート調査を行い、結果をランキングにまとめました。アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」もご紹介しますので、ぜひご自身のイメージと照らし合わせてみてください。

神奈川県のライバル県ランキング

神奈川県にライバルがいるとすればどの都道府県だと思うかをランキングで紹介します。

  • 神奈川県のライバルはどこ

    神奈川県のライバルはどこ

1位 東京都(38%)
2位 兵庫県(16.5%)
3位 千葉県(12.7%)
4位 埼玉県(12%)
5位 大阪府(5.7%)
6位 愛知県(3.8%)
6位 静岡県(3.8%)
8位 北海道(1.9%)
8位 青森県(1.9%)

ここからはランクインした都道府県の概要と、アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」を紹介。

1位 東京都(38%)

  • 東京都

    東京都

神奈川県のライバル県ランキング、1位は「東京都」でした。神奈川県の北に隣接する、東京都。面積は香川県、大阪府に次いで全国で3番目に小さいですが、全人口の10%を超える約1400万人が暮らしています。世界経済、政治、カルチャーの中心地であり、外国からの観光客も多く、2023年には約2000万人が訪れました。

東京都は都市部と郊外、島しょ部の3つのエリアに分かれています。企業や商業施設が建ち並ぶ23の特別区、都心へのアクセスがよく適度に自然のある多摩地区、世界自然遺産に登録された小笠原諸島などの島しょ地域です。都心から海が近いことも魅力で、東京湾ではクルーズ船や屋形船を楽しむこともできます。

ライバルだと思う理由

「人が多くてにぎやかなところなど、雰囲気が似ているから」(23歳女性)
「どちらも都会で、おしゃれな街というイメージ」(62歳女性)
「神奈川県は人口では大阪府を追い越して2位になったので、残るは東京都しかないと思う」(53歳男性)
「土地や物価が高く、人気スポットが多いことが似ているので」(48歳男性)

2位 兵庫県(16.5%)

2位は「兵庫県」でした。神奈川県の横浜と同じように、日本有数の国際貿易港・神戸港のある兵庫県。ベイエリアには元町と呼ばれる一帯があり、中華街の「南京町」、観覧車のある複合ショッピングモール「神戸ハーバーランド」、レンガ倉庫など、港町らしいおしゃれな雰囲気は横浜のみなとみらいに似ています。

兵庫県の主な観光スポットは、国宝の「姫路城」、本州と淡路島をつなぐ世界最大級のつり橋「明石海峡大橋」、野球の聖地「阪神甲子園球場」など。華やかなステージが人気の「宝塚歌劇団」の大劇場もあります。また、兵庫県は日本海にも接しており、北部にはレトロな雰囲気に満ちた「城崎温泉」などの名湯も。

ライバルだと思う理由

「中華街の近くにおしゃれな港町があり、大都市もあればのどかな地域もあるなど、神奈川県と似た点がたくさんあるので」(58歳男性)
「東京に対する神奈川、大阪に対する兵庫、と大都市に対する位置づけが同じだから」(45歳男性)
「横浜と神戸は上品でおしゃれ、お金持ちが住んでいるというイメージ。中華街がある、観光地が多いなどの共通点があるので」(63歳男性)

3位 千葉県(12.7%)

3位は「千葉県」でした。東京のベッドタウンとして、全国で6番目に人口の多い千葉県。東京に近い松戸、柏、船橋などは住宅街や商業施設などが多くてにぎわいがある一方、近郊産地としてねぎや小松菜、白菜などの栽培が盛ん。また、茨城県との県境近くにある銚子港は水揚げ量が全国トップレベルなど、多彩な魅力をもっています。

千葉県の観光地では、「成田国際空港」や初詣の定番「成田山新勝寺」、世界的に有名な「東京ディズニーリゾート」、大自然のなか動物と触れ合える「マザー牧場」、迫力のイルカショーが名物の「鴨川シーワールド」など。神奈川県とは「東京湾アクアライン」で結ばれています。

ライバルだと思う理由

「埼玉県民からみると、神奈川県と千葉県は似た感じがするので」(57歳女性)
「関東の、海をもつ県同士ということでライバル」(45歳男性)
「サーフィン好きな人は神奈川県か千葉県かで行先が割れそう」(49歳女性)
「首都圏として便利な点が同じ」(47歳男性)
「やはりディズニーがあるのは大きいので」(45歳女性)

4位 埼玉県(12%)

4位は「埼玉県」でした。東京都を挟んで、神奈川県と向かい合うように位置する埼玉県。神奈川県、千葉県と同じように東京のベッドタウンであり、人口の多さは全国で5番目。行政機関や企業、ホテル、大型商業施設などが集合する「さいたま新都心」などがあります。

埼玉県は野菜の栽培も盛んで、深谷市のねぎ、川越市のさつまいもなどが有名。小麦の産地でもあり、加須うどん、熊谷うどん、武蔵野うどんなどのご当地うどんを楽しむこともできます。有名な観光地は「長瀞渓谷」、「川越」、「羊山公園」など。ユネスコ無形文化遺産の「秩父夜祭」も開催されます。

ライバルだと思う理由

「東京近郊でアクセスが良いので」(43歳女性)
「埼玉県に海はありませんが、神奈川県に負けないくらい住みやすいから」(59歳女性)
「関東地方でいうと『東京都の次に人口の多い県』を競っているから」(71歳男性)

5位 大阪府(5.7%)

神奈川県のライバル県ランキング、5位は「大阪府」でした。関西一の大都市をもつ大阪府。人口の多さでは神奈川県に次いで全国3位ですが、全国で2番目に小さな県土に800万人以上が暮らしています。昔から商人の町として活気があり、江戸時代にはものを運搬するための運河が多く掘られ、「水の都」と呼ばれました。

大阪府といえば、「食い倒れの街」。道頓堀川を中心に広がるミナミの繁華街には、たこ焼き、お好み焼き、ラーメン、串カツ店などがずらりと並び、グリコの看板やかにの立体看板などは名物となっています。「ユニバーサルスタジオジャパン」や「海遊館」、「大阪城天守閣」なども大阪観光の定番です。

ライバルだと思う理由

「高校野球が好きで、神奈川の横浜高校と大阪の大阪桐蔭はライバルだと思っているので」(63歳男性)
「神奈川県民からすると、ライバルは大阪府一択だと思う。観光地としての魅力や住みやすさでは負けないと思うので」(63歳男性)

6位 愛知県(3.8%)

6位は「愛知県」でした。東京都、神奈川県、大阪府に次いで、人口が4番目に多い愛知県。製造品出荷額等では全国1位をキープする工業県です。トヨタ自動車の本社と工場、自動車部品メーカーなどが集中し、豊田市一帯は企業城下町の様相を呈しています。

愛知県は農業が盛んな県でもあります。キャベツやトマト、ブロッコリー、いちごなどが栽培されているほか、畜産ではブランド豚の「みかわポーク」、地鶏の王様とも呼ばれる「名古屋コーチン」の産地となっています。「八丁味噌」に代表される豆味噌を使うのも、愛知県ならではの文化。

ライバルだと思う理由

「産業が盛んで、日本第三の都市は横浜か名古屋だと思うので」(38歳男性)

6位 静岡県(3.8%)

6位には「静岡県」も入りました。神奈川県の西側に位置する、静岡県。相模湾、駿河湾、遠州灘に続く長い海岸線をもち、日本屈指の漁港である焼津港や清水港があります。金目鯛や伊勢海老、桜えびなどが名物とされ、海に近い浜名湖はうなぎの名産地となっています。

静岡県西部はオートバイや自動車、楽器作りなどが有名。ホンダ、スズキ、ヤマハの創業の地でもあります。また、サッカーが盛んなイメージのある静岡県ですが、神奈川県との県境に近い清水市は、1956年に全国に先駆けて少年サッカーチームが結成されたことから「日本少年サッカー発祥の地」と呼ばれています。

ライバルだと思う理由

「神奈川県とは隣同士だし、同じ海に面しているので」(55歳男性)
「静岡は熱海や伊東など温泉が有名なので」(51歳女性)
「隣の県で、似ている感じがする」(46歳女性)

8位 北海道(1.9%)

8位は「北海道」でした。鮭、うに、ほたて、かに、ほっけなど、豊富な海の幸を思う存分楽しめるのが魅力。「函館朝市」などで食べられる海鮮丼をはじめ、ちゃんちゃん焼きや石狩鍋、いかめしなど魅力的なグルメがそろいます。道東の根釧台地は酪農の一大産地です。

雄大な自然に触れられるのも、北海道ならでは。富良野、知床、釧路湿原、洞爺湖など人気の景勝地は道内にいくつもあり、そのほか「旭山動物園」や「札幌時計台」、「五稜郭」なども北海道観光の定番です。登別や定山渓といった全国的に有名な温泉も豊富。

8位 青森県(1.9%)

8位には「青森県」も入りました。東北一の農業県とされ、にんにくやごぼう、りんごの出荷量は全国1位という青森県。りんごにいたっては、全国の半数以上が津軽地方を中心に栽培される青森県産となっています。しじみの産地としても有名で、「しじみラーメン」を楽しむこともできます。

青森県の観光地には、日本最大級の縄文遺跡群である「山内丸山遺跡」、世界遺産の「白神山地」、桜の名所の「弘前城」などがあります。また、日本最北の私鉄とされる津軽鉄道では、冬季に車内でだるまストーブを炊く「ストーブ列車」を走行。ノスタルジックな雰囲気に浸ることができます。

神奈川県のライバル県に、関西圏からもランクイン

神奈川県のライバル県ランキングをご紹介しました。1位「東京都」、2位「兵庫県」、3位「千葉県」という結果になりました。ご自身のイメージと照らし合わせて、いかがでしたか。

東京都には4割近い票が集まりました。隣り合っていること、交通網が発達してアクセスしやすいこと、小さな面積に大勢が暮らし産業が発展していることなどが理由に挙がっていました。続く2位は、関西圏からランクインした兵庫県。大阪府ではなく兵庫県という点から、「横浜と神戸」をイメージして投票した方が多いようです。

3位は千葉県でしたが、得票率では4位の埼玉県とほぼ同率。東京のベッドタウンとしてライバル視し合っているのではないか、などの声が届きました。みなさんはどう思われるでしょうか。 次は、ご自身の出身地や今住んでいる地域のライバルについて考えてみませんか。

調査時期: 2024年12月25日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計302人(男性: 232人、女性: 70人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート