男性ファッションの新定番ともいえるロング丈コート。トレンチやステンカラーなど、デザイン問わず、支持を集めています。その背景には、昨今主流のオーバーサイズトップスとの相性の良さが関係しているのではないでしょうか。
フーディーのようなカジュアル合わせから、タートルネックのようなキレイ目まで、幅広い着こなしを可能にしてくれるロング丈コートですが、「袖丈バランス」や「コートのフォルム」を間違えた途端、アンバランスに見えかねません。
特にピタッとしたジャストサイズ&ショート丈に慣れている40男は、その着丈に躊躇いを感じるはず。ロング丈コートを今っぽく見せるコツについて、『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者がポイントを解説します。
長すぎる袖丈はお直ししよう
外套の役割を果たすコートに明確な袖丈基準はありませんが、ロング丈の場合、余りすぎた袖が悪目立ちします。
もちろん、親指爪先から10~11センチ程度というようなジャケット袖と違い、絶対的な基準がある訳ではありません。
とはいえ親指の付け根が隠れる丈感は、着丈の長さも相まって、チグハグな印象です。そこで親指付け根から3~4センチ程度は肌が見えるようお直ししましょう。
また同時にジャケットが下から見えると「短すぎる」ということもお忘れなく。
コート裾の広がりがポイント
昨今主流のロング丈コートは、裾の拡がったAラインが魅力です。フワッと広がったボリュームあるフォルムがエレガントに見えます。そして、このコートのボリュームとオーバーサイズのトップスが相性抜群なのです。
逆に「広がり」がなく、コートがストンと落ちてしまう場合、ただ長いだけの雰囲気に陥ります。フーディーやタートルネックなどのデザインを問わず、もしボリューム感あるインナーを合わせるならコート裾の広がりを確認しましょう。
ロング丈コートの魅力は「長さ」というより「長さによるコート裾の拡がり」です。「袖丈の確認」と「コートのフォルム」を考慮してチャレンジしてみてください。