食べ物の好き嫌いは人によってさまざま。私は納豆が苦手なのですが、いつかは食べられるようになりたいとも思っています。

「僕は缶詰で好き嫌いを克服しました!」と缶詰博士は得意満面。やっぱり缶詰なんだ、というか(この人にも好き嫌いがあったんだ)と思っちゃいましたが、そこはとりあえず置いといて。博士はナタデココが嫌いだったらしいです。それを克服した缶詰なんて、いったいどんなものでしょう?

  • ホテイフーズ/デザートナタデココ190g 150円(税別)(写真:マイナビニュース)

    ホテイフーズ/デザートナタデココ190g 150円(税別)

令和に思うナタデココ

元号が変わる節目には昔の時代を思い出す。これはデフォルトな感情でありましょう。とくに昭和の終わりから平成初期のバブル期あたりなど、面白い流行がたくさんありましたなァ。

でも当時、どうしても乗れなかったのがナタデココであります。固いのか柔らかいのか判然としない妙な食感が気持ち悪かったんであります。

それから30年以上の時を経て現れたのが、ホテイフーズの「デザートナタデココ」という缶詰。同社のO氏が「博士、これは絶対おいしいはずです。伝統製法で造ってますから」と言うのである。

  • デザートナタデココ内観

    デザートナタデココ内観

匂いがいい

ということで本日も開けてまいりましょう。開缶!

スクエアに切られたナタデココがたっぷり詰まっております。(そういえばスクエアってフュージョンバンドもあったな)などと新たな思い出もよみがえりつつ、匂いを確認すると、とってもいい匂い。何というか、ヤクルトとかカルピスとか、そういう乳酸菌飲料の匂いがしている。O氏によると、シロップにヨーグルトフレバーを加えているそうな。

  • ナタデココ箸上げ

    ナタデココ箸上げ

一口大カット

一粒の大きさはこのくらい。大きいといえば大きいし、小さいといえば小さい。かつての流行時にほとんど食べてないから、基準が分からないのだ。あえて申せば、ちょうど一口分の大きさであります。

  • ヨーグルトと合わせてみる

    ヨーグルトと合わせてみる

朝食にぴったり

かくのごとし。ヨーグルト(無糖)の上にナタデココとシロップを盛りつけてみた。やたらと白い風景だったので、キウイを薄くスライスしてトッピング。
さて、かつて嫌いだったナタデココをいよいよ食べてみると……。

さっくりと歯が入るくらいの柔らかさなれど、弾力が強い。かむたびにクニッ、クニッと押し返してくる。でも、不快じゃない。かつて嫌いだった食感は、もっと妙な固さがあって、例えて申せば生のイカをかんだような感じだった。その気持ち悪さがこのナタデココにはない。

それと、ヨーグルトフレバーのシロップがすごくいい。甘すぎず、ほんのり酸味があって、朝に目を覚まさせるのに適している。ヨーグルトのフレバーだから、こうしてヨーグルトに合わせるのは間違いなし。

ナタデココはフィリピン発祥の伝統食で、ココナッツ果汁をナタ菌で発酵させて造るそうな。この缶詰もその製法で造られている本式本物。おかげで、かつては嫌いだったものがけっこう好きになりましたよ。

缶詰情報
ホテイフーズコーポレーション/デザートナタデココ(190g)
希望小売価格150円(税別)
大手スーパーやネットショップで購入可

黒川勇人/缶詰博士

昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。
公式ブログ「缶詰blog」Facebookファンページも公開中。