お正月はゆっくり休めましたか? ひさしぶりにご実家へ帰って、ご馳走をたくさん食べてきた人も多いと思います。
おせち料理は楽しみだけど、どうしても食べ過ぎて胃が重くなるのが恒例イベント。だから「七草がゆ」なんていう習慣があるのかもしれません。
そんな話を缶詰博士としていると「あっ、そういえばおかゆの缶詰があるんですよ。それもかなり美味しいやつ」と眼を輝かせました。えっ、本当ですか?
常温でも美味
なぜか時々、妙に食べたくなるおかゆ。正月明けの七草がゆはよく知られているけど、そんな儀式めいたことじゃなくていつでも食べたい。おかゆを食べると身体がリセットされるような、そんな気分になるんであります。
今回紹介するのは、あきたこまちを使ったおかゆの缶詰。ぱかっと開けてそのまま食べられるのが便利至極。温めなくてもいいのだ。むしろ常温で味わうほうが、ミネラルを思わせる澄んだ風味が味わえる。原料はお米と水だけ、つまり味付けは一切ナシ。それでもちゃんと美味しいのがすごい。
わしたポークとコラボ
そのままで美味しいと言ったそばから、「わしたポーク」を開けて切り始める。わしたポークは沖縄発のポーク・ランチョンミートで、鶏肉がミックスされているから味がすっきりしている。
「ポークなのに鶏肉入りとは?」と突っ込んでほしいのだが、今はそこじゃなかった。ともかくこのわしたポークをひと口大に切るのである。ついでに大根も同じように切って、柔らかく煮ておくのであります。
見た目よりあっさり
かくのごとし。大根を煮た鍋(茹で汁が少し残ってる)にこまちがゆをあけ、わしたポークも足してさっと煮立てた。そのままだと塩分が足りないので塩昆布をトッピング。昆布、大根、豚肉(鶏肉入りだけど)の3者から出るうまみがおかゆに沁み沁み。見た目はこってりしてそうだけど、実はかなりあっさり味なんですぞ。
かぶも美味しい
かくのごとしPart2。これはキャンプで作ったときの写真で、大根をかぶに変え、その葉っぱを塩漬けにしてトッピングしている。かぶは溶けやすいので水分多めのゆるゆるおかゆになった。
お米から炊くおかゆはちょっとハードルが高いもの。「作るのが面倒だわァ」と思ったあなた。そんなあなたにこそ、このおかゆ缶がオススメなんです(テレビショッピング風に読んでください)。
実は防災備蓄品としてもオススメだ。おかゆは普通のごはんより水分量が多いので、食べながら水分補給が行えるんであります。常備するべし!
缶詰情報
こまち食品工業/こまちがゆ(280g)
参考価格270円(税別)
同社通販サイトなどで購入可
黒川勇人/缶詰博士
昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。
公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。