エキゾチックショートヘアの子猫

短毛種のペルシャを目指して作られた


■エキゾチックショートヘアの歴史
代表的な長毛種として知られるペルシャを、被毛の手入れのしやすい“短毛種のペルシャ”とすることを目指して作られたのが、このエキゾチックショートヘアです。

原産国はアメリカで、ブリーダーにより1950年代から繁殖計画が開始されました。当初はペルシャと、バーミーズやブリティッシュショートヘアなどの短毛種を交配対象としていましたが、ペルシャの特徴的な体形が損なわれることが問題となり、これらの交配は中止となります。

その後、アメリカンショートヘアを交配させることで体形も安定し、被毛以外はペルシャそのままの短毛種が誕生しました。80年代には 「エキゾチックショートヘア」に名称が統一され、品種として確立。最近は、単に「エキゾチック」と呼ばれることも多くなっています。

被毛が短くなったこと以外は、低い鼻や体形、性格に至るまで、多くをペルシャから受け継いでいます。近年、そのラブリーなルックスでキャットショーにて人気を博し、家庭でも「手入れの簡単なペルシャ」として注目されています。


■エキゾチックショートヘアの特徴と性格
「パジャマ姿のペルシャ」の愛称そのままに、丸みを帯びた体形や、離れ気味についた大きな丸い目、短いマズル(口まわり)など、被毛以外はほとんどペルシャそっくりです。

重量感のある、筋肉質のボディーを持った中型から大型の猫です。四肢は短めで、がっしりとしています。被毛はペルシャよりは短いですが、他の短毛種よりはやや長め。光沢があり、手触りはとてもなめらかです。ペルシャやアメリカンショートヘアと同様の毛色が公認されています。

性格もペルシャ譲りでおっとりと優しく、愛情深い猫です。長い時間抱っこされることも嫌いませんので、愛猫とのスキンシップを楽しみたい飼い主にとってはたまらないかわいさでしょう。


■飼うなら…
運動量は少なめで鳴き声も小さく、人と一緒にいることを好みます。自己主張も控えめで、神経質なところもない、とても飼いやすい猫種です。

ペルシャに比べて被毛の手入れも楽ですが、1日1回程度のブラッシングの他に、汚れの状態に応じて定期的なシャンプーは必要です。短く上を向いた鼻の構造上、呼吸器系の問題が見られることがあるので、呼吸の状態に気を配ることが大切です。


■画像提供元
ペットショップ「COO&RIKU」