マンチカンの子猫

毛色はさまざま

■マンチカンの歴史
まるでダックスフントのような短い足が特徴のマンチカンは、アメリカを原産とする猫種です。マンチカンの名は、「小柄な人、小鬼」などを意味する「munchkin(マンチキン)」に由来します。

1983年、アメリカ・ルイジアナ州でトラックの下にいたところを拾われた、足の短いメス猫がルーツだと言われています。飼い主によって「ブラックベリー(Blackberry)」と名付けられたその猫は妊娠中でした。猫はやがて何匹かの子猫を産みましたが、そのうちの半数はやはり短足でした。

初期には脊椎の構造的な欠陥を指摘する声がありましたが、遺伝学的な研究の結果、「ブラックベリー」はまったくの健康体であり、短い足は障害などではなく遺伝子の突然変異であることが確認されました。 障害である可能性を心配して繁殖に反対するブリーダーも多数いたことから、マンチカンの公認は1995年と大きく遅れることになりましたが、その愛らしいルックスとふるまいで、今では大変な人気者となっています。日本でも近年、大きな注目を集めつつあります。

■マンチカンの特徴と性格
マンチカンの最大の特徴は、なんといってもその短い足です。ダックスフントのように短い四肢は見るからにユニークでユーモラスです。また、短い足が日常生活で支障をきたすことはなく、運動神経にすぐれ、通常の猫と同様にジャンプや木登りも得意。動きは素早く、運動量も豊富です。

被毛は短毛種、長毛種ともにあり、毛色はあらゆるバリエーションがあります。

性格は明るく活発で、好奇心旺盛。とても優しく、飼い主にも深い愛情を求めます。頻繁なスキンシップを心掛けましょう。

■飼うなら…
見かけからは想像できないほど活動的で、運動量が豊富です。しっかりと運動できる空間を用意してあげましょう。

食事は運動量に見合った高カロリーのものを。ただし、通常の猫よりもヘルニアになる確率がやや高いとの報告もありますので、太り過ぎには要注意です。

■画像提供元
ペットショップ「COO&RIKU」