アラフォーのコラムニスト・ライターの筆者が、iDeCoを始めてみた体験記を連載でお送りします。前回の記事はSBI証券から「加入者掛金額変更届」を取り寄せるところで終わりました。今回は記入して返送する流れ、掛金変更のルールについて解説します。

SBI証券から書類が届く

前回の連載でお伝えした、SBI証券の公式WEBサイトの書類申請から、3日ほどで「加入者掛金額変更届」が郵送されてきました。

記入内容は以下のようなシンプルな項目です。

・基礎年金番号
・氏名
・生年月日
・性別
・住所
・毎月の掛金額

特に難しい項目はないので、問題なく記入できます。シャーペンなど消えるものは使えないので、ボールペンで記入することが必要です。

筆者は掛金額を毎月1万円から2万円へ増やします! 積立投資は、家計に無理のない範囲で増額していくことが大切ですね。

なおこの届出書は、自営業やフリータンスなど第1号被保険者専用のものです。第2号被保険者の方、第3号被保険者の方は違う用紙を利用することになります。

本人確認書類も添付する

記入するだけでなく、本人確認書類のコピーも添付して送る必要があります。利用できるのは下記のうち1つです。

・運転免許証
・各種健康保険証
・個人番号カード(表面のみ)
・印鑑登録証明書
・在留証明書

筆者はこういった時にはいつも運転免許証を利用しています。マイナンバーカードは非常に気になるのですが、まだ作成していません。

確定申告で青色申告をするときに有利になるので作ろうかなとは思っているのですが……。いろいろなことを考えてしまい、まだ迷っている最中です。

本人確認書類をコピーして台紙に貼り付けたら、記入した書類も一緒に封筒に入れてポストに投函します。料金受取人払いの封筒なので、こちらで切手を貼る必要はありません。

SBI証券における掛金変更のルール

iDeCoの掛金変更は、書類を送ればすぐに反映されるものではないことに、注意が必要です。

SBI証券における書類の締切日は毎月14日となっています。この日までにSBI証券に書類が到着し、当月の20日までに国民年金基金連合会で書類が受け付けられると、翌月の引き落とし分から金額変更が反映される仕組みです。

筆者は2022年7月5日に記入・返送したので、書類に問題がなければおそらく2022年8月の引き落としから反映されるはずです。

変更完了を通知する仕組みはないため、実際に引き落とされるのを待つことになります。

掛金上限についておさらい

iDeCoの毎月の掛金上限は、職業などによって以下のように違いがあります。

・第1号被保険者(自営業等)、任意加入被保険者……月額6万8,000円
・第2号被保険者で企業年金、企業型確定拠出年金のいずれにも加入していない方……月額2万3,000円
・第2号被保険者で企業型確定拠出年金に加入している方……月額2万円
・第2号被保険者で企業年金に加入している方、または共済組合員(公務員等)の方……月額12,000円
・第3号被保険者(専業主婦(夫)等)の方……月額2万3,000円

なお2024年12月より、公務員や確定給付型企業年金がある会社員の上限額が、1万2000円から2万円に引き上げられます。