秋田県といえばお米「あきたこまち」の産地であり、田沢湖や白神山地など人気の観光地がある秋田県。なまはげといった伝統文化や郷土料理のきりたんぽなど、秋田県から連想されるものは色々あります。

そんな秋田県のライバルになる都道府県は、どこなのでしょうか。本記事ではマイナビニュース会員を対象にアンケート調査を行い、結果をランキングにしてご紹介します。「なぜライバルだと思うのか」についてのコメントも紹介しますので、ご自身のイメージと照らし合わせてみてください。

  • 秋田県のライバルはどこ

    秋田県のライバル県を紹介

秋田県に行ったことはある?

秋田県出身、または仕事や旅行などで秋田県を訪れたことがあるかを聞きました。

ある…62.6%
ない…37.4%

本記事のランキングは「ある」と答えた方からの回答を元に作成しています。

秋田県のライバル県ランキング

「秋田県のライバル県」について質問したところ、回答は以下のようになりました。

1位 青森県(28.5%)
2位 岩手県(25.8%)
3位 山形県(20.4%)
4位 新潟県(5.4%)
5位 北海道(4.8%)
6位 宮城県(1.1%)
6位 福島県(1.1%)
6位 福井県(1.1%)
9位 島根県(0.5%)
9位 高知県(0.5%)

ここからは、ランクインした都道府県についての概要と、秋田県のライバルだと思う理由などをご紹介します。

1位 青森県(28.5%)

  • 青森県が秋田県のライバル1位

    青森県

秋田県のライバル県ランキング、1位は「青森県」でした。秋田県に接し、白神山地や十和田湖を共有している青森県。秋田県と同様に豪雪地帯として知られています。日本海に面した津軽地方では、りんごの栽培が盛ん。一方、太平洋に面した地域は降雪量が少ないため、工業や漁業が盛んです。

青森県は野菜の生産額が東北一とされており、にんにくやごぼうの出荷量は全国1位。りんごは全国に出まわるうち、半分以上が青森県となっています。そして青森県といえば、やっぱり「ねぶた祭り」。青森市や弘前市などで毎年夏に行われ、熱気に包まれます。

ライバルだと思う理由

「秋田県と特産品が似ているし、十和田湖や白神山地を共有しているから」(69歳女性)
「朴訥とした雰囲気が似ているように思う。どちらも大好きな県です」(59歳女性)
「同じ雪国ということで文化が似ていると思うから」(40歳男性)
「秋田県の竿燈まつりと、青森県のねぶた。有名な祭りがある点が同じだから」(76歳男性)

2位 岩手県(25.8%)

2位は「岩手県」でした。秋田県と隣り合わせの岩手県は、北海道に次ぐ全国で2番目に大きな県。宮沢賢治の出身地であり、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』では北三陸地方が取り上げられて注目を集めました。平泉にある世界遺産の中尊寺金色堂など、歴史に触れられる地域もあります。

太平洋に面して続くリアス海岸は世界有数の漁場となっており、活気ある魚市場周辺では豊かな海の幸が味わえます。一方、内陸の盆地では冷涼な気候や昼夜の寒暖差を生かし、畜産業や米作りが盛ん。バターなどの乳製品でおなじみの小岩井農場は、観光スポットとしても人気です。岩手グルメでは「わんこそば」が代表的。

ライバルだと思う理由

「日本海側の秋田県と、太平洋側の岩手県で、気候などが対照的な感じがするから」(44歳男性)
「どの都道府県からも旅行するときの距離感が同じなので、観光客を取り合う関係にありそうだから」(66歳男性)
「隣の県だから似た雰囲気なのかなと思うので」(48歳男性)

3位 山形県(20.4%)

3位は「山形県」でした。蔵王山、鳥海山、月山、朝日岳など、登山愛好家を魅了する日本百名山がそびえる山形県。銀山温泉や肘折温泉などのノスタルジックな温泉地や、松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」を詠んだとされる宝珠山立石寺もあります。

庄内平野などでは「つや姫」をはじめとする米作りが盛ん。山々に囲まれた盆地で栽培されるさくらんぼは山形県で栽培が始まったとされ、シェアでも日本一を誇ります。そして、山形県のグルメといえば、やっぱり「芋煮」。毎年行われるフェスティバルには6.5mの大鍋が登場し、約3万食がふるまわれます。

ライバルだと思う理由

「お米が美味しいし、雪が多いという点が似ているので」(45歳男性)
「秋田県には大曲の花火があるが、山形県にも有名な花火大会があるので」(60歳女性)
「日本海に面したお隣の県で、どちらも自然や温泉に恵まれているから」(68歳女性)
「米どころであり、近隣の県なので」(25歳女性)

4位 新潟県(5.4%)

4位は「新潟県」でした。日本海側に、南北に長くのびる新潟県。日本で一番長い信濃川が流れており、その下流に広がる越後平野では米作りが盛んです。米の収穫量は全国で断トツの1位。代表的な品種は「こしひかり」で、なかでも「魚沼産こしひかり」は最上級米とされています。

新潟県の糸魚川市付近には、日本列島を南北に縦断するフォッサマグナがあり、地質学的に注目されています。また、日本海に浮かぶ佐渡島は天然記念物・トキの生息地であり、2024年にはこの島にある「佐渡金山」が世界文化遺産に登録されました。

ライバルだと思う理由

「秋田県と同じ日本海側で、お酒、魚、米が美味しい。サッカーやバスケなどのスポーツが盛んな点や、新幹線で行けるという点が似ているから」(59歳男性)
「秋田県の『あきたこまち』、新潟県の『こしひかり』と、有名なブランド米の産地だから」(44歳女性)
「秋田県は大曲の花火が有名だが、新潟県は長岡の花火が有名という点から」(53歳男性)

5位 北海道(4.8%)

秋田県のライバル県ランキング、5位は「北海道」でした。東京都の約40倍という広大な土地をもち、「都道府県魅力度ランキング」では常に1位をキープしている北海道。札幌、函館、富良野、知床など、どの地域も個性豊かで、観光地としての魅力は尽きません。

農作物では小麦、じゃがいも、玉ねぎ、とうもろこしなどの栽培が盛んで、いか、かに、ほたて、鮭、たらなど海の幸も豊富。冷涼な気候から、酪農業も盛んに行われています。ちゃんちゃん焼き、石狩鍋、旭川ラーメン、ジンギスカンなど、美味しい食事も充実しています。

ライバルだと思う理由

「美味しい食べ物がたくさんあるから」(63歳女性)
「同じ雪国なのでライバルになると思いました」(35歳女性)
「秋田県には良い温泉が多いが、北海道の温泉も良いから」(63歳女性)

6位 宮城県(1.1%)

6位は「宮城県」でした。東北一の都市・仙台市をもち、日本三景のひとつとされる松島、青葉神社や仙台城などの伊達政宗ゆかりの地、秋保(あきう)温泉、鳴子温泉など、見どころたっぷりの宮城県。色とりどりの笹飾りが吊るされる「仙台七夕まつり」も有名です。

秋田県と同様に米作りも盛んで、主なブランド米は「ササニシキ」や「ひとめぼれ」など。好漁場として知られる三陸海岸沖には気仙沼や石巻など全国有数の漁港があり、かき養殖も盛んです。宮城県のグルメでは、牛タン、ずんだ餅、笹かまぼこなどが代表格。

ライバルだと思う理由

「仙台は東北でいちばん栄えているので、近隣の県はライバル視していると思う」(62歳女性)
「米どころとしてライバルだと思うので」(66歳男性)

6位 福島県(1.1%)

6位には「福島県」も入りました。東北6県のなかでは一番南側に位置する福島県。白虎隊の終焉の地である飯盛山や会津若松城など、幕末にゆかりのある地を擁しています。また、豊かな自然が広がる磐梯朝日国立公園や、海岸沿いには水族館や「スパリゾートハワイアンズ」などの人気施設も。

福島県は果物栽培も盛ん。盆地ならではの寒暖差を生かして、桃、すもも、梨、柿、さくらんぼなどが栽培されています。あっさりとしたスープとシンプルな具の喜多方ラーメンは全国的に有名で、箸の代わりにねぎで食べる「ねぎそば」も福島県ならでは。

ライバルだと思う理由

「秋田県の角館、福島県の会津と、どちらも武家屋敷が保存されている地域があるから」(50歳女性)
「米の名産地だから」(30歳男性)

6位 福井県(1.1%)

6位には「福井県」も入りました。秋田県と同様に、日本海側に広く接している福井県。リアス式の若狭湾は波が穏やかで、かきやふぐなどの養殖が盛んに行われています。恐竜の化石が日本で一番多く見つかっていることから「恐竜王国」とも呼ばれています。

福井県で人気がある観光地といえば「福井県立恐竜博物館」や「東尋坊(とうじんぼう)」など。東尋坊は、約1kmにわたって続く断崖絶壁と、世界でもまれな見事な柱状節理(ちゅうじょうせつり)が見られる貴重な場所です。ほかにも、めがねの産地として有名な鯖江市、グルメではソースカツ丼などが有名です。

ライバルだと思う理由

「秋田県と同じように雪国のイメージがあるから」(54歳男性)

9位 島根県(0.5%)

9位は「島根県」でした。縁結び・福の神として全国的に有名な「出雲大社」のある島根県。旧暦の10月、日本各地の神々が出雲大社に集まることから「神無月」と呼ばれますが、島根県では反対に「神在月」と呼ぶのが一般的。この時期は出雲大社をはじめ県内の神社で神事が行われます。

島根県は日本海に面しており、漁業が盛んです。いか、ひらめ、ズワイガニ、ぶりなどが主な魚種。宍道湖と神西湖は、しじみの一大産地としても知られています。農業では米作りが盛ん。3段のお重で提供される「出雲そば」は、島根県の名物料理です。

9位 高知県(0.5%)

9位には「高知県」も入りました。四国のなかで面積が一番広く、面積の約8割は森林。「最後の清流」の四万十川も流れる、自然豊かな場所です。太平洋に面しているため一年を通して気候が温暖で、早場米の栽培や野菜のハウス栽培などが行われています。

代表的な土佐料理といえば、かつおのたたきでしょう。大皿にスライスしたかつお、にんにく、玉ねぎをのせ、お酒を飲みながら大勢で囲むのが土佐流。そして高知県といえば、幕末の歴史に欠かせない坂本龍馬の出身地としても有名です。銅像のある弓の形をした「桂浜」は、月の名所としても人気を呼んでいます。

秋田県のライバルは、隣接する東北の3県!

秋田県のライバル県をランキングでご紹介しました。1位「青森県」、2位「岩手県」、3位「山形県」という結果に。いずれも秋田県に隣接する同じ東北地方の県ということで、この3つに全体の7割以上の票が集まりました。やはり、似た部分が多いとライバル視されることが多いようです。

4位からは得票率がぐんと下がるものの、「秋田県と同じ日本海側だから雪が多い」という理由で、北陸や中国地方の県も挙がっていました。ライバルだと感じるポイントは人それぞれのようですね。

あなたも自分の出身地、または今住んでいる地域にとって「ライバル」がどこかを考えてみませんか。

調査時期: 2024年9月10日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計297人(男性: 219人、女性: 78人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート