勝利の立役者となった後藤啓介 [写真]=Getty Images

 フライブルクに所属する日本代表FW後藤啓介をドイツ代表MFクリスティアン・ギュンターやユリアン・シュスター監督が絶賛した。28日、ドイツメディア『Get Football News Germany』が伝えている。

 後藤は28日に行われたDFBポカール2回戦のヴォルフスブルク戦でベンチスタートとなると、前半に塩貝健人に2ゴールを決められ、1-2と追いかける展開で迎えた68分から途中出場した。そして、75分にコーナーキックから打点の高いヘディング弾で同点弾を決めた。

 さらに、90+2分にはフィリップ・ラインハートのロングフィードに抜け出すと、巧みなトラップから前を向き、飛び出していたGKの頭上を越えるループシュートで無人のゴールに流し込んで勝ち越しゴールをマーク。途中出場の後藤が2得点を挙げる活躍を見せ、3-2での勝利に大きく貢献を果たした。

 なお、『Get Football News Germany』によると、後藤がボールに触れた回数はわずか8回、パス試行数は4回、シュート数は3回で、そのうち2回でゴールネットを揺らしており、ゴール期待値(xG)の合計はわずか「0.53」という状況から、2得点を奪っていたと同選手のパフォーマンスの効率の良さが際立っていたことを伝えている。

 試合後、インタビューに応じたフライブルクのキャプテンを務めるギュンターは「まさに激闘だった。本当に楽しかったよ。全体として、僕たちにとって良いパフォーマンスだった。もちろん、2失点はあまりにも簡単に許してしまったけど、そういう時こそチームとして団結することが大切なんだ」と振り返りながら、「それに僕たちには素晴らしい仕事をしてくれる日本のスーパーサブがいるからね」勝利の立役者となった後藤の活躍を次のように称えている。

「本当に称賛に値する。途中から入って、すぐに試合に完全に適応するのは決して簡単なことではない。ペナルティエリア内での彼の動きや立ち回りは見ていて本当に素晴らしい。彼は非常に冷徹なフィニッシャーだ。あの2点目の場面でのプレーは、決して簡単なものじゃない。本当に称賛すべきだ。本当に難しいことなんだからね」

 さらに、シュスター監督も直近2試合は出場機会がなかった後藤について「シャルケ戦の後、彼にとって決して楽な状況ではなかった。その後、我々にとって非常に重要な試合で先発出場のチャンスもあった。しかし、モナコ戦を含めた直近の2試合では、早い時間帯に選手交代を行わなければならかった。こうした状況に対処せざるを得ず、彼をピッチに送り出す機会がどうしても作れなかった」と出番を与えることができなかったと語った。

 続けて、「2試合続けて出場機会がなかったけど、我々は彼にすべてを疑うようなことはせず、これまで通り良い取り組みを続けていくようにと伝えていた」と後藤にはこれまで通りの前向きな姿勢を保つよう声をかけていたことを強調したシュスター監督は、同選手を高く評価していることを明かした。

「私が彼を規律正しい選手だと捉えている一方で、皆が彼を感情豊か、あるいはエンターテイナーだと表現してくれるのはむしろ嬉しいことだ。そうであれば、彼はまさに理想的な選手だと言えるね」

「ヘディングの能力もそうだが、プレッシングの仕方も素晴らしい。それに加えて、あの瞬間、あのスピードの中で冷静さを保ち、全体を俯瞰して状況を把握した上で、非常に繊細なタッチでボールを相手の頭上に浮かせてみせたんだ」

【ハイライト動画】塩貝健人と後藤啓介が点の取り合い