TVアニメ「BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-」の最終回直前一挙上映イベントが10月25日、東京・ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で開催された。

「禍進譚」の制作秘話

イベントでは、第41話から第49話までを一挙上映。黒崎一護役の森田成一、石田雨竜役の杉山紀彰、原作・総監修の久保帯人、監督の村田光、アニメーションプロデューサーの富永禎彦が登壇し、最終クール「禍進譚」の制作秘話を披露した。

「禍進譚」の制作方針について、富永は「久保先生が描く『BLEACH』、ファンのみなさんが思い描いている『BLEACH』をそのまま形にする」という軸を、制作開始時から変わらず目指していると説明。最終クールでは、これまでのシリーズの中で最もすごいと思ってもらえるものを作りたいと考えていたという。

村田監督は、最終クールにふさわしい画面の密度とクオリティ、ボリュームを目指したとコメント。キャラクターから出る一部のエフェクトなどにCGを活用し、ほかの表現にリソースを割く試みも行ったことを明かした。久保は第41話の冒頭について、戦場をカメラが駆け抜ける場面を挙げ、「視聴者を楽しませようという気持ちがダイレクトに伝わってきて」と評価した。

最終クールを振り返り

全編アニメオリジナルシーンで構成された第45話「DEFEND YOU」も話題に上がった。富永は、総監督の田口智久がシナリオ、絵コンテ、演出を担当した回であることに触れ、「とにかく全力で、好きにやってください」と伝え、田口の力を出し切ってもらうことを意識していたと語った。

森田は完成映像を見たときの驚きを振り返り、「え!? なにこれ!?」と感じたとコメント。杉山も、音楽や色彩、エフェクトが加わった完成版のインパクトはすさまじかったと振り返った。久保はアニメオリジナルシーンについて、原作執筆時に一度でも構想として組み込もうとしたルートかどうかを判断基準にしていると説明。井上織姫に関する展開については、原作執筆時に検討したルートをもとに、設定としてあった技を指定したことを明かした。

第46話で描かれた雨竜とユーグラム・ハッシュヴァルトの戦いについて、村田監督は、アニメオリジナルの展開を経て原作のルートへ戻る方針がシナリオ段階から決まっていたと説明。杉山は、原作にないシーンで感情をどの程度表現するかを考えつつ、ハッシュヴァルト役・梅原裕一郎との掛け合いや演出の指示を通じて役を作っていったと振り返った。

第49話「THE BLADE」では、三界に同時に現れたユーハバッハの表現についても紹介された。村田監督は、ユーハバッハのハイライトの色を現世、尸魂界、虚圏で変えることで、視聴者がどの場所にいる存在なのかを視覚的に把握しやすくしたと明かした。久保は、終盤で一護たちが刀を振るうシーンについて、最初に当たる順番を一護の刀が最初になるよう修正したことを語った。

最終話「DEATH & STRAWBERRY」について久保は、原作に沿って制作されている一方、最終話にしか登場しないキャラクターなど、細部に描き足したものがあると予告。

富永は、約5~6年にわたり携わってきた作品の完結を前に、安心感と寂しさが入り交じっているとコメントし、「必ず期待以上のものをお届けできると思います」とファンへ呼びかけた。村田監督も、最終話には気合を入れて制作したとし、映像に注目してほしいと語った。

締めくくりには森田の音頭で「卍解!」のコール&レスポンスが実施され、イベントは大歓声の中で幕を閉じた。

TVアニメ「BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-」最終話となる第50話「DEATH & STRAWBERRY」の配信は10月27日12時より順次スタートする。

(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ