幸洋汽船は、出光興産・昭和日タンの協力のもと、「海の仕事を見てみよう!タンカー見学会」と題し、地域の人々に海運業や内航タンカーの役割を身近に感じてもらうことを目的とした「タンカー見学会」を、2026年9月14日、鹿児島県姶良市の加治木港にて開催した。

  • 桜島を望む加治木港に係留された「第21幸洋丸」

    桜島を望む加治木港に係留された「第21幸洋丸」

暮らしを支えるタンカー船をじっくり見学

タンカー見学会では、同社の内航タンカー「第21幸洋丸」が一般公開され、船内見学を通して、暮らしを支える石油製品輸送や船員の仕事、安全への取り組みなどを紹介。タンカーに興味のある地域住民や、将来の船員を目指す近隣の高校生らが見学会に参加し、普段なかなか見る機会のないタンカー船の内部をじっくりと見学した。

見学会に使用された「第21幸洋丸」は、2021年12月に竣工された、総トン数3909t、4999k積の白油タンカー船。船底はダブルハル構造で、最大15名までが乗船可能な、同社における新人教育の中核を担う船となっている。

  • 「第21幸洋丸」

    「第21幸洋丸」

今回の見学会は自由見学となっており、参加者は船内に示された順路に沿って自由に見学。船内設備についての紹介文が各所に貼られていたほか、要所では船員の方々が直接参加者に説明を行っていた。

  • 指定された順路に従って見学

    指定された順路に従って見学

  • 各所に用意された船内設備の紹介文

    各所に用意された船内設備の紹介文

  • 船員の方が各所で直接説明を行う

    船員の方が各所で直接説明を行う

内航タンカー「第21幸洋丸」を見学

今回の見学ルートでは、船内に入った後、機関制御室を通り、まずは船の心臓部である機関室を見学。

  • 満潮の時間帯のためタラップはかなり急角度

    満潮の時間帯のためタラップはかなり急角度

  • 続々と乗船する見学者

    続々と乗船する見学者

  • 船内の階段は狭く、かなり急角度

    船内の階段は狭く、かなり急角度

  • 機関制御室

    機関制御室

  • 下方にメインエンジンが見える

    下方にメインエンジンが見える

  • 潤滑油の水分やスラッジを遠心力で分離して清浄する「LO清浄機」

    潤滑油の水分やスラッジを遠心力で分離して清浄する「LO清浄機」

  • 海水を蒸発させて塩分除去した水蒸気を冷やして清水を作る「造水機」

    海水を蒸発させて塩分除去した水蒸気を冷やして清水を作る「造水機」

  • こちらは燃料油を清浄する「FO清浄機」。燃料油がA重油に変わったため現在は使用されていない

    こちらは燃料油を清浄する「FO清浄機」。燃料油がA重油に変わったため現在は使用されていない

  • 船内の電気を供給するためのエンジンである「主発電機用ディーゼル機関」

    船内の電気を供給するためのエンジンである「主発電機用ディーゼル機関」

  • メインエンジンの内部も公開

    メインエンジンの内部も公開

  • カーゴエンジンと呼ばれる「貨物ポンプ駆動用ディーゼル機関」

    カーゴエンジンと呼ばれる「貨物ポンプ駆動用ディーゼル機関」

機関室を見学した後は、船橋(ブリッジ)の見学へと向かうが、その途中で船内の居住空間も公開されていた。

  • 娯楽室

    娯楽室

  • 食堂

    食堂

  • 乗組員の居室

    乗組員の居室

  • 洗濯室の先には浴室がある

    洗濯室の先には浴室がある

  • 船橋(ブリッジ)

    船橋(ブリッジ)

  • 船長自らECDIS(電子海図情報表示装置)を実際に操作して説明

    船長自らECDIS(電子海図情報表示装置)を実際に操作して説明

船橋(ブリッジ)の見学後は、船の中でもっとも高い位置となる「コンパスデッキ」へと向かい、その後は甲板上の設備を見学する。

  • 船の屋上にあたる「コンパスデッキ」より

    船の屋上にあたる「コンパスデッキ」より

  • 「コンパスデッキ」にはコンパスやレーダーマスト、各種アンテナなどの機器が設置されている

    「コンパスデッキ」にはコンパスやレーダーマスト、各種アンテナなどの機器が設置されている

  • 岸壁に係留できないときなどに使用される「交通艇」

    岸壁に係留できないときなどに使用される「交通艇」

  • 船を岸壁や桟橋に固定するためのロープ(係船索)が巻かれた「係船機」

    船を岸壁や桟橋に固定するためのロープ(係船索)が巻かれた「係船機」

  • 「船尾(トモ)」からの風景

    「船尾(トモ)」からの風景

  • 甲板上に張り巡らされたパイプ

    甲板上に張り巡らされたパイプ

  • バルブの開閉を体験

    バルブの開閉を体験

  • 船の配管と陸上の配管の接続部となる「マニホールド」

    船の配管と陸上の配管の接続部となる「マニホールド」

  • こちらが「船首(オモテ)」

    こちらが「船首(オモテ)」

  • 錨の揚げおろしを行う「揚錨機(ウィンドラス)」

    錨の揚げおろしを行う「揚錨機(ウィンドラス)」

  • 船全体を一周して見学終了

    船全体を一周して見学終了

普段なかなか見ることのできないタンカーの船内をじっくりと見学できる「タンカー見学会」。今後の開催も予定されているとのことなので、興味のある方はぜひ参加してみてほしい。