• (左から)話し合いの場を持つ大貴さん、ユウキさん、貴美子さん (C)フジテレビ

    (左から)話し合いの場を持つ大貴さん、ユウキさん、貴美子さん (C)フジテレビ

発達障害があり、人と接するのが苦手な大貴さんとは、「最初はどうやったら僕に心の中を教えてくれるんだろう…と悩みながら接していました」という真壁D。長期間の取材の中で、どうすれば自然に話してもらえるのかを試すことを積み重ねた結果、ようやく一緒に日本酒のイベントへ足を運ぶ信頼関係を築いた。

だからこそ、突如現れたユウキさんが大貴さんの懐へ一気に入っていったことに驚かされた。ただ、それはこの家族らしさでもあるのだそう。大貴さんも貴美子さんも、その時の思いや「次にどうしたいか」を聞く前に、すでに行動していることが多いという。

そんな中、今回の取材で特に心を動かされたのは、貴美子さんが、いつまでも自分が息子を支え続けることはできないという思いを、改めて言葉にして実際の行動へ移したこと。「ずっと思ってはいたと思うんですけど、改めて言葉にして、行動にするところまで至ったことが、取材しながらすごくグッときました」と振り返った。

長期取材だから映せた、家族の距離が変わる瞬間

最初の店から、新しい店へ。さらにその店も形を変え、いつも一緒だった母と息子も新たなステージに――真壁Dは、ここまでの変化を記録できた背景に、『ザ・ノンフィクション』ならではの長期取材があると考えている。

「取材期間を長く持たせてもらえて、こうやってシリーズとして『3』までやらせていただける。だからこそ、今まで積み上げてきた関係性が生きるドキュメンタリーになったと思います」

最初は、発達障害のある息子と、その息子を支える母の物語として始まった。しかし今回は、「親から子が自立していくことや、親自身も自分の人生へ踏み出していくこと、そして家族の距離が変化していくことは、より多くの家庭にも重なるテーマになりました」と見どころを語った。

母が息子を支えるだけだった関係から、支え合う関係へ。取材を始めた頃には想像もできなかった変化と、ハンバーグに積み重ねられた2人の時間が映し出されている。

  • (C)フジテレビ

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