「これ、もしかして私のことなんじゃ」――。1年の約3分の2を海上で過ごす船乗りの夫が、妻の好きな番組を通じて仕掛けたサプライズ。それから約1年2カ月後、今度は妻が夫へのプレゼントを番組に依頼した。23日に約8カ月ぶりに更新されたポッドキャスト番組『松岡茉優&伊藤沙莉「お互いさまっす」』で実現した“Wサプライズ”に、松岡茉優と伊藤沙莉は「お互いが同じ量の愛を持ってる」と感激。視聴者からも喜びと感動の声が相次いだ。
仕事現場で何度も「終わりましたか?」
「お久しぶりっす」「マジで待たせた」。番組は、松岡と伊藤による久々のあいさつから始まった。更新は約8カ月ぶり。配信が途絶えていた間、松岡は仕事先で番組について何度も尋ねられたという。
松岡が「私マジで、どの現場行ってもさ、『終わりましたか?』って、めっちゃ聞かれてさ」と打ち明けると、伊藤も「分かる」と同意。「今後、更新されますか?」と探るように質問されることもあったといい、松岡は「本当に業界内聴取率も高くてさ。ありがたいよね」と感謝した。
そんな再開初回で2人が取り上げたのは、2025年7月23日に公開された第47回から続く、一組の夫婦の物語だった。
年間の3分の2は海上、連絡も取れない船乗りの夫
最初に番組へ投稿したのは、「31歳海の男系サマリス」と名乗る船乗りの男性。国内外を問わず、年間の約3分の2を海上で過ごし、一度出航すると携帯電話の電波が届かず、地上波放送も見られない環境で働いていると明かした。
自身はその生活に慣れているものの、家族には寂しい思いをさせているという。娘の卒園式や入学式に出られず、運動会や年に一度の誕生日にも一緒にいられないことが多い。なかでも最も感謝しているのが、高校時代から交際し、当時で13年の付き合いになる妻だった。
夫が不在の間、妻は仕事をしながら一人で育児を担っている。夫は「妻には本当に感謝してもしきれません」とつづり、妻の好きな『お互いさまっす』を通じて、ねぎらいの言葉を贈ってほしいと依頼した。
妻の好きな番組を把握し、本人には知らせずメッセージを送った夫に、松岡と伊藤は感激。松岡は「妻が好きなラジオ番組知ってんの? やばくない?」と驚き、2人で過ごせる限られた時間のなかで、それだけ多くの会話を重ねているのだろうと想像した。
松岡茉優&伊藤沙莉「迷惑じゃない。寂しい」
一方、松岡と伊藤が気になったのは、夫が家族へ「迷惑をかけている」と表現したことだった。
松岡は「迷惑じゃないよね」「かっこいいんだよ」と語り、伊藤も「迷惑じゃない」「寂しいんだよ」と強調。妻のワンオペ育児が大変であることに寄り添いながらも、夫は遊びに出ているのではなく、家族のために海上で働いていると受け止めた。
松岡は、一緒にいられる時間が短いからこそ、日常を当たり前だと思わず、会えたときの喜びやありがたさを強く感じられるのではないかと推測。「奥さん180%は寂しいけど、でもきっと、そこにしかない素敵さがあるよね」と思いを巡らせた。
さらに、妻の不安や寂しさを想像し、2人は「究極のバディじゃない? 究極の遠距離じゃない?」「妻さん、マジすごい」と称賛。夫からの投稿を先に聴くと思われる妻へ、夫婦で過ごす時間や結婚記念日の思い出を教えてほしいと、“アンサーソング”を呼びかけていた。
家事をしながら聴いていた妻「私のことなんじゃ」
それから約1年2カ月。2026年9月23日に公開された第61回で、ついに妻からの“アンサーソング”が届いた。
妻は、子どもを寝かしつけた後、いつものように家事をしながら第47回を聴いていたという。当初は「自分たちと同じ年、同じような境遇の夫婦の話だな」と思い、自分へのサプライズだとは気づいていなかった。
しかし、話が進むにつれて共通点が次々に現れる。
「え、これ、もしかして私のことなんじゃ」
そう気づいた妻は、出航中の夫へすぐに確認。夫が密かに番組へメッセージを送っていたと知り、「本当にびっくり&うれしかったです」と振り返った。
番組はもともと妻が夫へ「面白いよ」と教えたもの。夫もリスナーになっていたことは知っていたが、まさか投稿までしていたとは思わなかったという。
一緒にいられないからこそ、日頃から会話を
妻によると、夫婦は一緒に過ごせる時間が少ないからこそ、子どもの話や最近夢中になっていること、おすすめの映画など、日頃からよく話すよう心がけているという。さらに、夫は仕事で大変ななかでも、帰宅すると率先して家事を担い、家族との時間を大切にしていると紹介。妻は「日々感謝の気持ちでいっぱいです」と夫への思いをつづった。
夫から妻へ贈られたサプライズに対し、妻が番組へ願ったのは、10月に誕生日を迎える夫へのお祝いだった。今度は自分が、毎日頑張っている夫を喜ばせたい――。松岡と伊藤から祝福の言葉をもらえれば、最高のサプライズプレゼントになると考えたのだ。
夫から妻へ、そして妻から夫へ。時を経て完成した“Wサプライズ”に、伊藤は「いい夫婦だよな」としみじみ。松岡も「片方が思ってるとかじゃなくてさ、お互いが同じ量の愛を持ってるよね」と心を動かされた。
妻が夫を褒められる理由
伊藤は、妻が夫への感謝を素直に表していることにも注目。「夫さんをこう褒められるし、感謝を述べられる。できた奥さんだよ」と称賛した。
一方で、夫が海上にいる年間約3分の2は、妻が仕事をしながら育児を担っている。松岡は「グチポイントはいっぱいあるじゃん、正直」「奥さん側からしたら、ワンオペが3分の2だからさ」と、その負担にも思いを寄せた。そして、妻がこれほど夫へ感謝できる背景について、「よっぽど、その3分の1でありがとうを伝えてるんだろうね、夫さんがね」と推測。伊藤も「素敵」とうなずいた。
2人は妻の願いに応え、船乗りの夫へバースデーソングをプレゼント。名前が分からなかったため、投稿時のラジオネームを歌詞に入れ、声をそろえて誕生日を祝った。
松岡は、体力を使う仕事であることを思いやり、「本当に健やかにお過ごしになること祈ってる」とメッセージ。伊藤も、家族3人が顔を合わせたときに「また楽しい時間が過ごせますように」と願った。
夫が妻を喜ばせるために送った一通の投稿から始まり、その思いを受け取った妻が、今度は夫へのプレゼントを番組へ託した。約1年2カ月越しに実現した“Wサプライズ”に、YouTubeのコメント欄も温かな盛り上がりを見せ、「大好きな回のアンサーソングで胸熱」「もういろんな意味で感無量」「新着で嬉し泣き」「明日から連休明けの仕事…だったけど、これ聞いてがんばる!」といった声が寄せられた。
互いを思いやる夫婦の物語と、待ち望まれていた番組の再開。その2つの喜びが重なり、視聴者にも大きな感動をもたらしている。
【編集部MEMO】
『松岡茉優&伊藤沙莉「お互いさまっす」』は、松岡茉優と伊藤沙莉が、リスナーから寄せられた喜怒哀楽のエピソードに共感したり、想像を膨らませたりしながら語り合う番組。YouTube、Spotify、Apple Podcast、Amazon Musicなどで配信されている。夫から妻へのサプライズが紹介された第47回は2025年7月23日、妻から夫への“返事”が届いた第61回は2026年9月23日に公開された。
