ロッテ・小野郁(撮影=岩下雄太)

 ロッテの小野郁は開幕一軍を逃したが、4月26日に一軍昇格すると、ビハインドゲームを中心にここまで38試合に登板して、2勝3敗6ホールド、防御率2.40の成績を残す。2年連続40試合登板も残り2試合に迫っている。

 今季の小野は右打者に150キロに迫るフォークを投げ込む。「カウントを取れれば良いかなというくらいで投げています。それがストライクが入れば、結構有効になるのかなと思います」。9月13日のソフトバンク戦、4-7の8回二死走者なしで正木智也に投じた初球のインコース見逃し150キロフォークでピクッと反応させて、2球目の外角137キロスライダーで二飛に打ち取った。

 正木に投じたインコースのフォークはちょっと動いたボールで、小野が8月22日の取材で「落とそうとも思っていないですし、ちょっと動いてくらいで投げている」と話していた理想の軌道のように見えた。

 小野に確認すると、「そうです、別に落とそうとも思っていないですし、ちょっと動いてくれれば良いかなという感じです」と返答した。

 7月19日の取材で「自信のある球ではない」と話していたが、あれから2ヶ月が経過し、現在は自信のあるボールのひとつになってきているのだろうかーー。

 「それなりには投げられるようになってきたかなという感じなんですけど、まだこれからかなという感じです」。

 ゆくゆくは追い込んでから決め球に使っていきたい考えはあるのだろうかーー。

 「それはないと思います。決め球になることはほとんどないのかなと思うんですけど、ゴロを打たせたい時とかに使うかもしれないです」

◆ チェンジアップとスライダー

 左打者に投げるチェンジアップも良い。9月9日の楽天戦、4-4の6回一死走者なしで中島大輔に1ボールから投じた2球目の外角137キロシンカー系チェンジアップ空振り、9月17日の楽天戦、1-3の6回一死走者なしで中島に1ボール1ストライクから投じた3球目のタイミングを外した空振り139キロチェンジアップは良い抜けだった。

 「チェンジアップは左バッターに多く投げているので、球数減らせるし、あれでバットに当たれば外野フライ、内野ゴロになるので有効に使っていきたいなと思います」

 外角に投げるチェンジアップはシンカー軌道のようにも見えるが、本人に確認すると「そういう軌道で投げています」とのことだった。

 スライダーも左打者の外に投げ込む。「遠いところから入ってくる球なので、投げ切れれば長打はないかなという感じで入りはそういう球で入ってという感じですかね」と、意識的に外角に投げている。

 今季もブルペンで欠かせない存在となっている小野。シーズン最終盤には10連戦も控える。「任されたところをしっかり投げるだけなので、あとは少し頑張ろうかなと思います」。

取材・文=岩下雄太