ペットと飼い主の顔が似ているのは気のせいではない?

ペットを飼っているお宅は少なくないと思いますが、なんとなく、ペットと飼い主の顔が似ていると感じることはありませんか? これはいったいどういうことなのでしょうか?

  • ※同書より抜粋

    ※同書より抜粋

ペットと飼い主の顔が似ている不思議

ワンちゃんの散歩している人がいると、私はついワンちゃんと飼い主の顔を見くらべてしまいます。すると、そのワンちゃんと飼い主の顔があまりにもよく似ていて、思わず吹き出してしまいそうになります。長年連れ添った夫婦はお互いの顔が似てきてしまいますが、家族の一員であるペットも、飼い主の顔に似てくるものなのでしょうか?

純血種ならマッチングの正答率は6割以上

アメリカのカリフォルニア大学のマイケル・ロイは、45名(男性21名、女性24名)の飼 い主に、自分の写真と飼い犬の写真を1枚ずつ提出してもらいました。

そして、すべての写真を混ぜた状態で判定員に見せて、「飼い主と飼い犬の組み合わせを、正しくマッチングできるか」を調査したのです。

その結果、飼い犬が純血種の場合には、25組中16組が正解でした。一致率は64%です。非純血種の場合は、20組中7組が正解で、一致率は35%でした。

このデータは、飼い犬が純血種だと、「飼い主と飼い犬の顔が似ている」ことを示しています。非純血種の場合には、それほどには似ていないといえます。

実は飼い主とペットはもともと似ている?

ただし、ロイによると、飼い主と飼い犬の顔は「似ている」とはいえるものの、ずっと一緒に暮らしているから次第に「似てきた」とはいえないそうです。

ロイの解釈によると、「飼い主は、もともとペット選びの段階で自分の顔に似ている犬を無意識のうちに気に入り、それを選んでペットにするのだろう」ということです。つまり、飼い主とペットになる前から、もともと「似ている」というのです。夫婦の場合は、顔立ちが徐々に「似てくる」という現象が起きるわけですが、飼い犬の場合は、飼い主ともともと「似ていた」というのが事実のようですね。

「自分の顔が好き」な私たち

ところで私たちは、自分の顔が好きです。

「いやいや、そんなのナルシストな人だけでしょ」といわれてしまいそうですが、実際は そうでもありません。ナルシストでなくとも、だれでも自分の顔が好きと思っているものなのです。

ですから、自分の顔に似ているワンちゃんのことも無意識に好きになります。そのため、自分に似ているワンちゃんをペットに選ぶのでしょう。

自分によく似た生きものには愛情を感じやすい?

犬以外の生きものについても、同じことがいえます。

たとえば、魚のような顔をしている人はなぜか魚が好きになり、馬のような顔をしている人はなぜか馬に愛情を感じやすい、ということがあります。読者のみなさんも周囲を見わたしてみて、思いあたることがあるのではないでしょうか?

人間は、自分でも気づかないうちに自分によく似た対象に心ひかれるもので、それがペット選びや好みの動物にも反映されるというわけです。

  • ※同書より抜粋

    ※同書より抜粋

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