
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、65歳以上で退職した場合、高年齢求職者給付金はいつまでに申請すればよいのかについての質問です。
◆Q:65歳以上で退職したら、高年齢求職者給付金はいつまでに申請すればいい?
「65歳を過ぎても雇用保険に加入して働いています。退職後は高年齢求職者給付金を受け取れると聞きましたが、退職してからいつまでに申請すればよいのでしょうか。しばらく休んでから申請することもできますか?」(Rさん)
◆A:高年齢求職者給付金の受給期限は、原則として離職日の翌日から1年間です
高年齢求職者給付金は、65歳以上の雇用保険の被保険者が離職し、一定の要件を満たして失業している場合に受け取れる給付です。
高年齢求職者給付金を受け取れる期限は、原則として離職日の翌日から1年間です。この期間内に、ハローワークで求職の申し込みをして、失業の認定を受ける必要があります。
注意したいのは、高年齢求職者給付金の場合、この受給期限は原則として延長できないことです。手続きが遅れると、受け取れる金額の全部または一部を受け取れなくなる場合があります。
また、「しばらく休んでから申請したい」という場合も注意が必要です。高年齢求職者給付金を受け取るには、働く意思と能力があり、求職活動をしているにもかかわらず仕事に就けない「失業」の状態である必要があります。しばらく休養するつもりで、すぐに働く意思がない場合は、その間は失業の状態とは認められません。
さらに、休養している間も受給期限である1年間は進んでいきます。そのため、再就職する意思がある場合は、退職後あまり時間を空けずに手続きを検討するとよいでしょう。
なお、高年齢求職者給付金は一時金として支給され、65歳以降に受け取る老齢基礎年金・老齢厚生年金とは併給できます。
退職後は会社から「離職票」が届いたら、早めにハローワークへ相談し、ご自身の離職理由などに応じた手続きのスケジュールを確認しておきましょう。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
文=All About 編集部