マイナビは9月15日、「2026年8月度アルバイト・パート平均時給レポート」を発表した。調査は2026年8月1日~31日、「マイナビバイト」に掲載された求人広告のうち、給与区分が時給以外、給与金額が3,001円以上、雇用形態がアルバイト・パート以外のデータを除き集計した。
2026年8月の平均時給は1,303円、前月から6円増
2026年8月の全国平均時給は1,303円で、前月比6円増となった。一方、年間平均時給は1,303円で前年比2円増と、最低賃金改定前のタイミングで大きな変動はみられなかった。
職種(大分類)別では、「飲食・フード」が1,215円(前月比4円増、前年同月比43円増)となり、2026年に入って5回目の過去最高額を更新した。一方で、求人倍率は0.79倍となっており、時給の上昇と求人件数の動きが必ずしも一致していない様子もうかがえる。
そのほか、前月比では全16職種のうち8職種が増加、2職種が横ばい、6職種が減少となった。前年同月比では10職種が増加し、6職種が減少した。
最も平均時給が低いエリアは「北海道・東北」
エリア別平均時給をみると、全エリアで前月比は増加した一方、前年同月比では減少となった。特に「北海道・東北」は1,203円と全エリアの中で最も低く、全国平均との差は100円だった。
平均時給の伸びはやや落ち着きつつあるものの、地域間の賃金水準には依然として差がみられている。
三大都市圏の平均時給は1,338円で前月から5円増
三大都市圏(東京・名古屋・大阪が位置する首都圏・東海・関西の総称)の平均時給は1,338円となり、前月から5円増加した。 職種(大分類)別では、「飲食・フード(1,248円)」、「レジャー・アミューズメント(1,340円)」、「エステ・理美容(1,494円)」、「軽作業(1,304円)」のいずれも調査開始以来の最高額を更新した。
特に、美容師やエステティシャンなどを含む「エステ・理美容」は、新規就職者の離職率が高い傾向にある。当該職種において夏以降の求人条件の見直しが進み、平均時給を引き上げた可能性がある。
そのほか、前月比では全16職種のうち9職種が増加、7職種が減少となった。前年同月比では11職種が増加し、5職種が減少した。
米国で話題「ブルーカラーミリオネア」に着目
米国では「ブルーカラーミリオネア」が話題となった。ブルーカラーミリオネアとは、建設・電気・配管などの技能職に従事する人材等が、構造的な人材不足と需要増加を背景に高い経済的成功を収める現象のこと。
ブルーカラー職が中心の「工場・倉庫・建築・土木」とホワイトカラー職が中心の「オフィスワーク」の平均時給を比較すると、「工場・倉庫・建築・土木」は1,481円、「オフィスワーク」は1,294円となり、その差は187円だった。2023年には28円差だったことから、両者の時給差は3年間で6.7倍と拡大していることがうかがえる。






