30代は「将来のお金」への関心が強まる時期。金融経済教育推進機構(J-FLEC)の調査結果から、二人以上世帯・単身世帯別に「30代の平均貯蓄額」を紹介します。同世代の貯蓄データから、理想的な資産形成の目安を探っていきましょう。 ※画像出典:PIXTA

結婚や出産、住宅購入など、ライフイベントが重なりやすい30代。将来に向けた貯蓄について、周りと比べてどうなのか気になる人も多いのではないでしょうか。

今回は、金融経済教育推進機構(J-FLEC)のデータをもとに、30代の平均貯蓄額を二人以上世帯・単身世帯別に紹介します。

◆30代の平均貯蓄額は?

J-FLECが2025年に実施した「家計の金融行動に関する世論調査」によると、30代の二人以上世帯の平均貯蓄額は1096万円、中央値は311万円でした。

単身世帯では平均501万円、中央値は100万円という結果になっています。

平均額は、一部の高額資産保有世帯によって引き上げられる傾向があり、実感より高く感じる場合があります。より多くの世帯の実態に近い数字として、中央値も参考になるでしょう。

※ここでいう「貯蓄額」は、J-FLECの調査における「金融資産保有額」を指します。金融資産とは、運用のため、または将来に備えて蓄えているお金のことで、日常的な出し入れに使う預貯金は含みません。

◆「貯蓄がない世帯」はどれくらいいる?

金融資産を保有していない世帯(貯蓄がない世帯)の割合は、30代の二人以上世帯で17.6%、単身世帯では32.3%にのぼります。

30代の単身世帯では、約3世帯に1世帯が、将来のための貯蓄がないという状況です。

※「貯蓄がない世帯」とは、金融資産を保有していないと回答した世帯を指します。日常生活用の預貯金はここでいう金融資産には含まれないため、まったくお金がない世帯という意味ではありません。

◆貯蓄がある世帯だけで見ると?

なお、金融資産を保有している世帯のみで見ると、30代の二人以上世帯の平均は1337万円、中央値は500万円でした。単身世帯では平均752万円、中央値は255万円です。

金融資産を保有していない世帯を含む全体の数字と比べると、平均・中央値ともに100万円以上上がることが分かります。

◆まとめ

今回は、30代の平均貯蓄額を二人以上世帯・単身世帯別に紹介しました。平均貯蓄額は、一部の高額資産保有世帯によって全体が引き上げられ、多くの人の実感より高めに出ることがあります。

また、貯蓄額はライフステージや世帯の状況によっても大きく変わるもの。平均の数字だけに一喜一憂せず、自分のライフプランに合った貯蓄を目指していきましょう。

<参考>

金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査2025年」

<調査対象>

二人以上世帯:金融資産ゼロ含む世帯数648、そのうち保有世帯534

単身世帯:金融資産ゼロ含む世帯数325、そのうち保有世帯220

文=All About 編集部