「第37回高松宮殿下記念世界文化賞」の受賞者発表記者会見が8日、都内で行われ、フジサンケイグループ前代表で日本美術協会会長の日枝久氏(88)が出席。一連のフジテレビ騒動以降、初めてとなる公の場で、受賞者を発表できることの喜びを語った。

  • 日枝久氏

    日枝久氏

日枝氏は昨年2月に腰椎圧迫骨折で入院し、昨年の同賞発表会見、授賞式典は欠席。今回の会見では関係者に支えられながら登壇・降壇し、「今日は歩けるだろうか、ここに座れるかだろうか」と、不安を抱えていたことを率直に明かした。

それだけに、「いろんな方々とお会いして、こうして座って(受賞者を)発表できるということが、私は本当に喜びです」といい、「受賞した芸術家の皆さんも受賞をお喜びだと思いますが、それを顕彰できたということ。それから戦乱と混乱の中で、文化芸術で人と人、国と国を結びつけるような仕事を我々ができるということは、本当に幸せだと思います」と重ねた。

報道陣からの質問を聞き取れない場面などもあったが、「世界は今、混迷と戦乱の時代にあって、平和の架け橋となる芸術の力は、これまでになく重要になってきております」と、同賞へ思いを力強く語った日枝氏。

「足が悪いのであまり自由に行動できませんけれども、これはどうしても成長させていきたい」と意欲を見せ、「フジテレビの皆さんもその一助を担っているということを考えていただきたいなと思います」と呼びかけた。

今年は、ジェニー・ホルツァー氏(絵画部門)、アンディ・ゴールズワージー氏(彫刻部門)、ダニエル・リベスキンド氏(建築部門)、ヘルベルト・ブロムシュテット氏(音楽部門)、ケイト・ブランシェット氏(演劇・映像部門)、ラ・スルス・ガルースト協会(若手芸術家奨励制度)が受賞。会見の司会はフジテレビの生野陽子アナウンサーが務めた。