ドリー・パートンの妹、姉の死後に広がるAIの偽コンテンツを批判「もっと思いやりを」

8月25日に80歳で亡くなったドリー・パートン。カントリーの枠を超え、世代を超えて愛されてきたアメリカの国民的スターだ。その死を悼む声が世界中から寄せられる一方、ネット上にはAIで作られた偽コンテンツも相次いで出回っている。妹のステラ・パートンは、こうした状況を批判し、人々に「もっと思いやりを持ってほしい」と呼びかけた。

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ステラはまず、このつらい時期に家族へ「心からの」支援を寄せてくれた人々に感謝を伝え、こう続けた。「時間がたてば、私たちも落ち着きを取り戻せるでしょう。でも、それぞれが自分なりのやり方で、この悲しみと向き合っていくことになります。残念ながら、私たちはこれまで世間の注目を浴びて生きてきたため、見ず知らずの人たちからの途方もないプレッシャーや無神経な言動も、避けて通ることができません」

姉の死後、ネット上にあふれる「毎日投稿される大量のAIによる偽コンテンツや、際限なく続くゴミのような投稿」については、「受け止めるのも、無視するのも、簡単なことではありません」と胸中を明かした。

ステラは具体的な投稿を名指ししていないが、ドリーの死後には、AI生成の画像や動画をめぐる問題が報じられている。Tech Times UKが紹介したMashableの調査によると、YouTubeには、ドリーが病衣を着て医療用のチューブに囲まれているように見せた偽画像をサムネイルに使う動画が登場。また、歌手のジェリー・ロールの姿と、雲の中に浮かぶドリーの画像を組み合わせた、「ファン制作」と銘打つ非公式の追悼動画も紹介されている。調査対象の4本のうち3本には、音声や映像がAIによって生成・加工されたことを示す表示があったという。

さらにEuronewsは、ドナルド・トランプが自身のSNS「Truth Social」に、ドリーと腕を組んでホワイトハウスを歩いているように見せたAI画像を投稿したと報道。実際のツーショット写真ではないこの画像にも、ファンから批判が寄せられた。

ステラは、姉が「ファンを、そして世の中の人々を愛していました」とも綴っている。「政治や宗教、世間の注目を集める人物など、さまざまな事柄について自分の意見を語らないことを選んだのも、そのためです。そうした発言がどれほどネガティブな渦に巻き込まれるきっかけになり得るか、姉はよくわかっていました。それは、前向きなエネルギーをひたすら無駄にするだけなのです」

さらに、姉の生き方を「他者への寛容さと敬意を学ぶ手本にしてほしい」と呼びかけた。「誰よりも気の利いたコメントをすることや、AIで作ったゴミのような偽物、嫌味なツイートが大事なのではありません。一日の終わりに、あるいは人生の終わりに、あなたは自分自身をどう思うでしょうか。一度も会うことのない誰かにどう思われるかが、大事なのではないのです!」

姉の死後に寄せた追悼メッセージでも、ステラはその寛大さと優しさをたたえていた。「姉はいつも人のことを考えていました。姉が残したものを大切に思うなら、もっと人に優しくし、周りの人を励まし、自分の時間や持てるものを、もっと人のために役立ててください。姉が最期まで、そうし続けたように」

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from Rolling Stone US