Morghtは2026年8月21日、「睡眠の時間効率(隠れ睡眠ロス)に関する実態調査」の結果を発表した。本調査は2026年8月5日~8月7日、全国20代~50代の男女1,000名を対象に、インターネット調査で行われた。
ベッドの中で眠れていない時間は1日平均約62分、年間約15日分に
「隠れ睡眠ロス」とは、「布団・ベッドに入ってから寝つくまでの時間」「夜中に目が覚めて眠れずにいる時間」「朝、目が覚めてからスヌーズや二度寝で過ごす時間」の合計を指す。
調査では、「隠れ睡眠ロス」は1日あたり平均61.7分となった。年間に換算すると約375時間、日数にして約15日分となる。内訳では、「寝つくまでの時間」が平均26.2分で最も長く、「夜中の目覚め」が18.7分、「朝のスヌーズ・二度寝」が16.8分と続いた。また、61.2%が1晩30分以上、34.6%が1時間以上の「隠れ睡眠ロス」を抱えていることも分かった。
「タイパ」を意識する人は57.3%、でも隠れ睡眠ロスを把握している人は17.3%
普段の生活で「時間対効果(タイパ)」を意識して行動しているかを尋ねたところ、57.3%が「意識している(とても+やや)」と回答した。一方、「自分がベッドの中で眠れずに過ごしている時間がどれくらいあるか」を明確に「把握している」と回答した人は17.3%にとどまった。82.7%は自身の眠れていない時間を曖昧なままにしている。
さらに、眠れていない時間の存在を知ったときに「もったいない」と感じる人は、タイパを意識する層で37.3%となった。タイパを意識しない層では22.2%で、時間対効果を重視する人ほど「隠れ睡眠ロス」を無駄な時間と捉える傾向がみられた。
眠れていない時間が長いほど「朝、休養がとれた」実感も低下
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、寝床で過ごす時間(床上時間)と実際の睡眠時間を把握することが勧められている。そこで、睡眠によって休養がとれた感覚である「睡眠休養感」について調査したところ、「隠れ睡眠ロス」が1日60分以上の層で、朝に「休養がとれた」と感じている人は17.9%だった。一方、「隠れ睡眠ロス」が30分未満の層では45.4%となっており、ロスが1日60分以上の層は4割以下にとどまった。
眠れていない時間が長いほど、朝の休養感も低くなる傾向がうかがえる。
「正確に把握している」つもりでも、実測の睡眠ロスは1日約54分
自身の睡眠時間や眠れていない時間を「正確に把握できていると思う」と回答した人は7.6%だった。しかし、その「把握できている」と答えた層でも、実測した「隠れ睡眠ロス」は1日平均53.6分。年間に換算すると約326時間にのぼる。
自分では睡眠時間を把握しているつもりでも、実際にはベッドの中で眠れていない時間が発生していることが分かった。
睡眠ロス対策、約半数が「特に何もしていない」
「隠れ睡眠ロス」を減らすために実施していることを尋ねたところ、48.0%と約半数が「特に何もしていない」と回答した。実施している対策では、「就寝・起床時間を一定にする」(20.4%)、「寝酒・カフェインを控える」(17.1%)、「寝る前のスマホ利用を控える」(16.3%)が上位となった。
一方、「寝具(マットレス・枕)の見直し」は9.5%にとどまり、眠れない時間が発生するベッドそのものを見直している人は少ない結果となった。
「寝つき」「夜中の目覚め」「朝の二度寝」それぞれのロスを減らすには?
今回の調査では、「隠れ睡眠ロス」の発生源として「寝つき」「夜中の目覚め」「朝のスヌーズ・二度寝」の3つが挙げられた。そこで、それぞれの時間を減らすためのアプローチが紹介されている。
寝つきには「認知シャッフル睡眠法」
「認知シャッフル睡眠法」は、カナダの認知科学者リュック・ボードウィン博士が考案した入眠テクニック。ベッドに入ったら、「すいか」など感情を動かさないシンプルな単語を1つ決め、その頭文字から始まる脈絡のない言葉を次々と思い浮かべ、それぞれのイメージを軽く映像として思い描く。思いつかなくなったら次の文字へ移り、同じことを繰り返す。脈絡のない言葉やイメージを浮かべることで、論理的な思考活動をゆるめ、脳が眠りのモードへ切り替わりやすくなるとされている。
考え事や反省会が頭の中で始まり、寝つけなくなるタイプに向く方法として紹介されている。
夜中の目覚めには寝床内の熱や湿気を逃がす
布団の中の温度が上がると深部体温が下がりにくくなり、深い睡眠が妨げられる。寝返りには、布団内の温まった空気や湿気を追い出し、快適な状態を保つ役割があるという。
体圧がうまく分散されない寝具は無理な姿勢や不要な体動を招き、眠りが浅くなる一因となるため、通気性や体圧分散の観点から寝具を見直すことも有効とされている。
朝のスヌーズ・二度寝には起床習慣と夜の睡眠の質を見直す
十分な睡眠時間を確保しているのに二度寝してしまう場合、睡眠の質が低下している可能性があるという。起床時刻を一定にする、目覚めたらすぐにカーテンを開けて光を浴びる、目覚ましをベッドから離れた場所に置くなどの習慣が紹介されている。
さらに、夜の睡眠の質そのものを高めることも、朝の「隠れ睡眠ロス」を減らす近道とされている。




