マイナビは8月26日、「マイナビ2027年卒 大学生キャリア意向調査7月<奨学金について>」の結果を発表した。本調査は7月25日~7月31日、2027年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生1,239人を対象に、マイナビ2027会員(退会者含む)へのWEB DM配信によるインターネットアンケートで実施された。
奨学金を利用している学生は38.7%、77.6%が「自分で全額返済」
2027年卒業予定の学生に奨学金制度の利用状況を尋ねたところ、「利用している」(38.7%)となり、前年比1.8pt増加した。
奨学金の返済については、「自分で全額返済する」(77.6%)が最多となり、前年比10.9pt増加した。一方、「親・保護者が全額または一部を返済する」(25.2%)は、前年から6.8pt減少した。
奨学金返済が企業選択に影響した学生は30.0%、重視したのは「初任給の額」
奨学金を利用している学生に、奨学金の返済が企業選択に影響したか尋ねたところ、「企業選択に影響した」(30.0%)と回答した学生は3割にのぼり、前年比8.1pt増加した。
企業選択において重視した項目では、「初任給の額」(67.1%)が最多となった。「奨学金返済支援制度の有無」(33.3%)も上位に挙がった。一方、企業向けの調査では、「奨学金返済支援制度・代理返済制度」を導入している割合は15.4%となっている。
奨学金返済で「希望額に初任給が届かなければ選択外」、勤務地や住居地にも影響
学生に、奨学金の返済による就職活動への具体的な影響を自由回答で尋ねたところ、「給与」「安定性」「居住地」に関する回答が多くみられた。特に「給与」については、「奨学金の返済額から、必要な収入額を試算した上で企業を選んでいる」といった回答が目立った。
また、「希望の金額に初任給が達しない場合は、志望度が高い企業であっても応募や入社を断念する」といった回答もみられた。さらに、「実家から通える企業を探すようになった」といった声も多く、返済負担を考慮した結果、居住地や勤務地の選択肢が限定されるケースもみられた。
奨学金の返済は、就職活動において給与面だけでなく、働く場所や将来の生活設計にも影響を及ぼしていることがうかがえる。





