往年のグラチャンカーによる白熱のバトル「ワールドヘリテージ GC リターンズ 2026」が岡山で開幕!

日本グランプリの中止により、独自の新しいレースとして、翌1971年から富士スピードウェイで始まったのが通称”グラチャン”と呼ばれる「富士グランチャンピオンレース」である。2025年の夏、現存する当時の参加車両や同形車でのリバイバルレース「GC Returns」として36年ぶりに、かつての主戦場富士スピードウェイへと還ってきた。富士スピードウェイには多くのファンが駆けつけ、シェブロン、マーチ、マナ、MCS(ムーンクラフトスペシャル)、ローラといった往年のグランチャンマシンが並んだ模擬レースは見応え十分だった。

【画像】「ワールドヘリテージ GC リターンズ 2026」で会場を沸かせた往年のGCカー(写真16点)

さらには、現役時代にマシンを駆った長谷見昌弘、見崎清志、寺田陽次郎、桑島正美、関谷正徳、藤井修二(敬称略)のレジェンドドライバーたちによるデモンストレーションランは、当時を知る人はもちろん、若い世代にも大きなインパクトを与えた。その魅力は大きく、隣接する富士モーターミュージアムで連動して行われたレジェンドドライバーによるGCをテーマにしたトークショーは満員御礼、世代を超えたレースファンの歓迎を受けた。

それから半年、かねてから準備を進めていたGCカーによる年間3回のシリーズ戦が決定した。岡山国際サーキットでの真夏の祭典「SPEED FESTIVAL 2026」(旧「Tipoオーバーヒートミーティング」)のなかで開催されることとなり、「ワールドヘリテージ GC リターンズ 2026」として岡山国際サーキットでの開幕戦が行われた。

日本のスポーツカーレースの花形として約20年という長きにわたり開催されたGCは、その歴史の長さによりさまざまな世代のマシンが存在する。そのため、2座席2リッター時代を「ジェネレーション1(Gen-1)」、単座席2リッター時代を「ジェネレーション2(Gen-2)」、単座席3リッター時代を「ジェネレーション3(Gen-3)」と3つのクラスに分け、3クラス混走のレースで実施されることになった。

この日、岡山に集まったマシンは計8台。Gen-1クラスが3台、Gen-2クラスが1台にGen-3クラスが4台がエントリーした。

実際に当時を走ったマシンたちは、現役当時の仕様を忠実に再現。機関もレースレディの状態を保っている。HART 420S、コスワースBDG、BMW M12、コスワースDFV、マツダRE13G、無限MF308と各世代を代表するレーシングエンジンによる、そのマシンサウンドの重奏に期待が高まる。

そして、いよいよレース開始だ。ポールポジションはゼッケン21、小嶋禎一選手のClassic car.jp TOMEI SPORT(ローラT87/50)を、2番手のゼッケン5、ローラ87D Mugen MCS9の星野茂選手がローリングスタート直後にかわして先頭を走行。しかしすぐにポジションを入れ替えた小嶋選手のポールトゥウインを飾った12周のレースであった。エンジン不調で予選タイムがなかったゼッケン60 久保田克昭選手のWorld Heritage ITOHAM(ローラT88/50セルモ89G)が最後尾のスタートから怒涛の追い上げでファステストタイムを記録するなど、見応えも十分な岡山ラウンドとなった。

このGCリターンズには、ジェントルマンレーサーとして国内外のレースに多く参戦している久保田克昭選手、そして元プロレーサーの藤井修二選手を筆頭に、国内外のレースでも好成績を残しているベテランも多数参加しているため、観戦するレースとしても十分に成立する。今後開催される予定の第2戦では、今回、準備が間に合わなかった複数台のマシンたちの参加も予定されていることもあり、さらに迫力のあるレースが楽しめること必至。

10月24日、25日の筑波サーキットでの第2戦、12月13日の富士スピードウェイでの第3戦が予定されている「ワールドヘリテージ GC リターンズ 2026」。ぜひ往年のGCカーによる生の迫力を味わってみてはいかがだろうか。

World Heritage GC Returns 2026 第1戦 岡山

日時:2026年7月20日(日)

場所:岡山国際サーキット

主催:一般社団法人GCリターンズ

今回の「ワールドヘリテージ GC リターンズ 2026」第1戦 岡山の模様はJ SPORTSにて9月放映予定

文:奥村純一 写真:奥村純一、SPEED FESTIVAL

Words: Junichi OKUMURA Photography: Junichi OKUMURA, SPEED FESTIVAL