NISAの利用が広がる一方で、将来の資産形成を優先するあまり、現在の生活とのバランスに悩む人もいるようです。近年「NISA貧乏」という言葉が注目されていますが、負担感は単純に積立額だけで決まるものではありません。

そこで今回は、マイナビニュース会員304人を対象に「NISA」に関するアンケート調査を実施。毎月の積立額や年収によって、NISAへの負担感がどのように異なるのかを調査しました。

  • 「NISA」に関するアンケート

    「NISA」に関するアンケート

NISA利用者の約2人に1人が「NISA貧乏かもしれない」と感じることがある

  • 自分はNISA貧乏かもしれないと感じることはありますか

    自分はNISA貧乏かもしれないと感じることはありますか

NISA利用者に「自分はNISA貧乏かもしれないと感じることはありますか」と聞いたところ、「ときどきある」が34.0%で最も多い結果となりました。また、「よくある」は16.3%となり、「よくある」「ときどきある」を合わせると50.3%に。約2人に1人が、NISAを続ける中で少なからず負担を意識する場面があることが分かりました。

一方で、「あまりない」は22.2%、「まったくない」は17.0%となり、負担を感じていない人も一定数いました。

「月30万円を積立して5年で枠を埋める」高額積立をする人も

  • NISAで毎月いくら積み立てていますか

    NISAで毎月いくら積み立てていますか

毎月のNISA積立額について聞いたところ、「毎月一定額ではない」が21.6%で最も多い結果となりました。また、「10万円以上」と回答した人も15.0%いました。

中には、年収400万円以下で月10万円以上を積み立てている人もおり、以下のような声が寄せられています。

「月30万を積立して5年で埋めるつもりなので、さすがにNISA貧乏になりそうです。」(45歳/男性/既婚/10万円以上/年収400万円以下)

「毎月の積み立てなので一言で言うと不安」(42歳/男性/未婚/10万円以上/年収400万円以下)

月30万円の積立は、新NISAの年間投資枠360万円に相当する金額です。非課税枠を早めに活用して資産形成を進めたいという考えがある一方で、「NISA貧乏になりそう」と感じるなど、現在の生活とのバランスに不安を抱く人もいるようです。

同じ年収帯でも負担感は人によって異なる

同じ年収400万円以下でも、積立額や家計状況によって感じ方は異なる様子がみられました。

「定額なので生活に支障なく貯金のつもりで行っています」(39歳/男性/未婚/5,000円以上〜1万円未満/年収400万円以下)

「積立ではなく余剰資金で利用しているので何の問題もない」(55歳/男性/未婚/毎月一定額ではない/年収400万円以下)

投資に回せる余裕資金や生活スタイルによって、NISAへの負担感には違いがあることが分かります。

「月5,000円でもきつい」少額積立でも負担を感じる声

しかし、高額投資をしている人だけが「NISA貧乏」を感じているわけではないようです。

「NISAの積み立てで家計が圧迫される」(42歳/男性/未婚/5,000円未満/年収400万円以下)

「月5000円はかなりきつい」(42歳/男性/未婚/5,000円未満/年収400万円以下)

投資額そのものよりも、毎月の収支や物価高など、日々の家計状況が負担感につながっていることが分かります。

年収1000万円以上でも「旅行に行けない」「お金が足りない」

また、年収が高い場合でも、NISAへの負担感を覚える人はいるようです。

年収1000万円以上で月10万円以上積み立てている人からは、以下のような声が寄せられました。

「旅行に行きたくても行けない」(29歳/男性/既婚/10万円以上/年収1000万円以上)

「老後のことを考えすぎて、今が老後のような生活になっている」(41歳/男性/既婚/月10万円以上/年収1000万円以上)

さらに、年収1000万円以上で、月1〜3万円の積立をしている人からも、家計への影響を感じる声が寄せられました。

「お金が足りなくなる」(43歳/女性/未婚/1万円以上~3万円未満/年収1000万円以上)

「物価の高騰の影響で、家計の負担になりつつある」(32歳/男性/既婚/1万円以上~3万円未満/年収1000万円以上)

年収が高くても、住宅費や教育費、家族構成、固定費などによって自由に使えるお金は異なります。NISAへの負担感は、年収や積立額だけではなく、それぞれの家計状況によって変わるのかもしれません。

NISAは「最短で枠を埋める」より、自分に合った金額設定が重要

今回の調査では、高額な積立をしている人だけでなく、少額積立でも負担を感じる人がいることが分かりました。

また、年収1000万円以上でも「旅行に行けない」「お金が足りない」と感じる人がいる一方で、年収400万円以下でも「生活に支障なく続けられている」という声もありました。

NISAへの負担感は、年収や積立額だけでは一概に判断できず、家族構成や生活費、預貯金など、それぞれの状況によって異なると言えます。世帯年収や預貯金、配偶者の収入などによって適切な投資額は変わるため、「高額だから問題」「少額なら安心」とは言い切れません。

NISAは将来の資産形成を後押しする制度ですが、大切なのは非課税枠をどれだけ早く埋めるかではなく、自分の収入や支出、ライフスタイルに合った金額で継続することです。現在の生活も大切にしながら、無理なく続けられる金額を設定することが、長期的な資産形成につながると言えそうです。

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「NISA貧乏」に関するアンケート
調査時期: 2026年7月7日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 304人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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