イタリアサッカー連盟のマラゴ新会長[写真]=Getty Images

 イタリア代表の改革は早くも暗雲に立ち込めている。

 3大会連続でFIFAワールドカップ出場を逃したイタリア代表。W杯欧州予選敗退を受けて、イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラヴィーナ会長、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督、コーディネーターを務めたジャンルイジ・ブッフォン氏が辞任を発表。ミラノ・コルティナ冬季オリンピックで大会組織委員会会長を務めたジョバンニ・マラゴ氏がFIGCの新会長に選出され、パオロ・マルディーニ新テクニカルディレクター(TD)、アドバイザーを務めるレオナルド氏を迎える新体制で再出発を切っていた。

 イタリア代表の改革を進めるマルディーニTDは、新指揮官選定の作業を進めるなか、名将ジョゼップ・グアルディオラ氏にオファーを拒否されたものの、2006年のW杯優勝経験者でもあるアンドレア・ピルロ氏の招へいが有力視され、今週中にも正式発表されるとの報道もあった。

 しかし、ピルロ氏がロシアのブックメーカー『Fonbet』のグローバル・ブランドアンバサダーを務めていることが判明。オリガルヒの一人であるセルゲイ・ロマキン氏とのつながりや、イタリア国内でギャンブル広告が違法であること、ロシアをめぐる政治的な指摘も重ねり、事態は一変。ピルロ氏の代表監督就任は白紙となった。

 さらに、ピルロ氏の就任頓挫を受けて、就任したばかりのマルディーニTDまでもが即座に辞任する可能性が浮上。イタリアメディア『スカイスポーツ』が報じている。

 レジェンドたちとともに改革を進めるどころか、突然に嵐を迎えたイタリアサッカー界。FIGCのマラゴ会長は『スカイスポーツ』を通じて、混乱を極めた新監督の人選について「できるだけ早く皆さんに話すつもりだ」と語りつつ、イタリアサッカーの自体の改革の必要性を訴えた。

「競争力の面で我々は信頼を取り戻さなければならない。そのためには、15歳、16歳、17歳といった若い選手とも協力していく必要がある。これは育成と文化の面でもアカデミー組織を変革しなければならないし、それは指導者にも当てはまる。これは種を蒔くようなものだが、明確な構想は持っている」

「また、以前はこの国は、サッカー中心であったが、今では多くの競技が潜在的にサッカーから人材を奪っているという事実も考慮に入れなければならない」