頼れるクラシックカー、トライアンフとの日常|『Octane』UKスタッフの愛車日記

『Octane』UKスタッフによる愛車レポート。今回はUK版編集長ジェームス・エリオットが、1965年トライアンフ 2.5 PIの近況を1年ぶりに報告する。

【画像】肩肘張らない草の根的なイベントにトライアンフで参加する幸せな時間(写真4点)

前回トライアンフについてお伝えしてから約1年、大事件はないけれど、日々の細々としたことはいろいろあった。インターセプターは相変わらず不調が続き、エランは私のせいで動いていない。そのためこの車は、依然として私にとって頼れるクラシックカーであり、あちこちへと走り回っている。最近では「サウスサイド・ハッスル」の常連となり、お気に入りの駐車スペースまでできたほどだ。そして、この肩肘張らない集まり、素晴らしい人々と車たちを、私は相変わらず心から愛している。

こういった草の根的な集まりが広く知られるようになるのは素晴らしいことだ。ただ、注目が集まれば、それだけ新たな参加者も増える。そして、そのうちの99%はきちんとした人たちなのだが、ごく一部の困った連中が、皆の楽しみを台無しにしてしまう。多くの人にぜひ足を運んでほしいところだが、マナーをわきまえて駐車し、右足を適切にコントロールできる人に限る…

もうひとつの地元のイベント、デューク・オブ・ロンドンで開かれる「クラシックス・アンド・ケーキ」の方は、運営がもう少ししっかりしている。実に楽しいひとときだ。とりわけ直列6気筒とクリス・ワイター製のスポーツエグゾーストのサウンドが響く立体駐車場を抜け、屋上の会場スペースへ上がる瞬間は格別だ。このイベントには、数多くのモダンクラシックが集まる一方で、3月には250GT SWBのような真のアイコンも姿を見せた。そして「サウスサイド・ハッスル」の仲間たちをはじめ、クラシックカーのスペシャリストであるアンドリュー・ホールやディラン・マイルズ といった親しい友人たちにも、偶然出会うことができた。

一番楽しかった遠征のひとつは、11月に96クラブが開催した「ランデブー」のイベント を目当てにチェシャムプレイスを訪れたことだった。クラブのメンバーではなかった私は、96エンジニアリング代表のアレックス・ハーンデンに口説き落とされて参加したものの、会場には駐車しなかった。そこには、まさに想像どおりの珠玉の名車たちが、所狭しと並んでいて気おくれしてしまったのだ。私はロンドン生まれではないが、1990年代初期から、フラム、パットニー、バタシー、ワンズワースの周辺で暮らしてきた。そして長年にわたり、キングズロードを車で流すことが、いかにつまらないものへと変わっていったかを目の当たりにしてきた。ところが、冬の日曜日の朝7時30分となれば話は別だ。まるでタイムマシンで過去へ戻ったかのようだった。そして、4月にペニンシュラホテルで初開催された、「ドライバーズ・アンド・ディムサム」のミーティングへ向かったときにも、再びその感覚を味わう機会が訪れた。

クラシックカーでグッドウッドへ向かうのは、もう目隠しをしてでも行けるほど何度も走ってきた。しかし、そのほとんどは一人でのドライブだった。だからこそ、「ワッキー・レーサーズ・コーヒー・クラブ」の仲間たちと一緒に、第83回のメンバーズ・ミーティングへ向かうツーリングは実に楽しかった。なんとも多彩な顔ぶれだった。先頭は、クラシック・カー・カンパニーのデビッド・ピーターズのフィアット・ディーノ・クーペ。その後ろには、リチャード・ヘッドのモンテヴェルディや、グラハム・ロバートソンのカウンタックなどの軍団が続いた。

最近は何度か、ブルックランズ へ気持ちのいいドライブも楽しんだ。訪れるたびに素晴らしい場所だと思うが、メインの博物館の敷地外に駐車しなければならない(HCVA の「ヘリテージ・マターズ・デイ」のときもそうだった)。せっかくクラシックカーでやって来た者としては、いつも少し拍子抜けしてしまう。しかし、96クラブと『Octane』 のために クラシック・グランド・ツーリングが主催した「ブルーバード・レガシー・ツアー」で再び訪れたときは、期待が裏切られるようなことはなかった。キャンベル・ゲートを通り抜け、フェンス際まで乗り入れることができたのだ。実に素晴らしい体験だったが、残念ながら締め切りに追われていたため、ツアーに参加できたのがそこまでだった。できることなら他の参加者と同じように、バクストン経由で、コニストン・ウォーターまで思い切り走り抜けたかった。

メカニカルな面では、ギアボックスからのオイル漏れがある。しかし私はまだ、それを修理する代わりに、定期的にオイルを継ぎ足してやり過ごすという、現実逃避の段階にいる。それと、オーバードライブから異音が出ているが、それ以外は絶好調。さぁ、夏よ来い!

文:James Elliott