
◆Q. 閉経後、自分の体臭が気になることがあります。改善法はありますか?
Q. 「閉経した頃から、何となく自分の体臭が気になることが増えました。加齢臭は男性のものと思っていましたが、女性にもあるのでしょうか? お風呂には毎日しっかり入っていますが、体臭までは変えられない気がして不安です。自分でできる改善方法があれば教えてください」
◆A. 女性にも加齢臭はありますが、生活習慣の工夫で和らげることができます
「加齢臭は男性特有のもの」と思われがちですが、女性にも加齢に伴う体臭の変化は起こります。加齢臭の主な原因物質として知られているのが「ノネナール」です。これは、皮脂に含まれる成分が酸化・分解されることで発生しやすくなるにおい物質です。年齢を重ねると、皮脂の状態や酸化の影響などにより、男女を問わず体臭の変化を感じることがあります。
特に女性の場合、更年期以降に「以前より体臭が気になる」と感じる方もいます。これは、ホルモンバランスの変化に加え、汗のかき方、皮脂の状態、ストレス、睡眠不足、食生活などが重なることで、においを感じやすくなる場合があるためです。
また、更年期にはホットフラッシュなどにより、頭や首まわりに急に汗をかくことがあります。汗や皮脂が皮膚表面に残ると、皮膚常在菌による分解や酸化によって、においが気になりやすくなることがあります。
改善のカギは、「食事・清潔ケア・生活習慣の見直し」です。抗酸化を意識して、ビタミンC・E、ポリフェノール、カロテンなどを含む野菜や果物を取り入れましょう。また、脂質の多い食事や動物性たんぱく質の過剰摂取に偏らず、魚・大豆製品・卵などのたんぱく質、海藻類やきのこ類などの食物繊維、炭水化物、良質な油をバランスよく取ることも大切です。
さらに、汗をかいた後はこまめに拭き取る、頭皮や首まわりを清潔に保つ、通気性のよい衣類を選ぶといった日常のケアも役立ちます。十分な睡眠、適度な運動、ストレスをためにくい生活を心がけることは、体臭ケアだけでなく、健やかな体づくりにもつながります。
体臭の変化は、加齢に伴って誰にでも起こりうる自然な変化です。過度に不安をかかえず、食事・睡眠・運動・清潔ケアを少しずつ整えていくことが、無理のない体臭対策になります。
◇住吉 忍プロフィール
大阪薬科大(現大阪医科薬科)卒業、薬剤師・国際中医専門員。相談薬局で生まれ育ち、調剤薬局、漢方薬局勤務を経て、薬店を開業。西洋医学の不妊治療に適した漢方処方の提案を得意としており、複数の不妊治療専門クリニックで漢方外来を担当。不妊治療、妊活期間の心身の不調をサポートしながら、妊活に関する的確な情報発信を行っている。
文=住吉 忍(薬剤師)