バスケットボールからパスタまで!|巨匠ジウジアーロが手掛けた多彩な作品集

ジョルジェット・ジウジアーロは第一にカーデザイナーでありつつも、たびたびほかの領域に手を広げた。この記事ではその一部をご覧いただこう。

【画像】カメラ、バス、パスタ、電話機、バスケットボールなど、ジウジアーロがデザインした多種多様な作品(写真15点)

NIKON CAMERAS 

ニコンのカメラ

ジウジアーロは、ニコンのカメラを15年間にわたってデザインした。最初に手がけたのは1979年の F3で、ニコンのプロ仕様一眼レフカメラの3代目にあたる。グリップの丸みのあるフォルムと赤いラインは、その後のモデルにも引き継がれた。

VOIELLO MARILLE

ヴォイエロ・マリレ

ジウジアーロはパスタにも足跡を残した。それが 1983年に発売されたヴォイエロ・マリレだ。ただし、複雑な形状で、ゆでるのに時間がかかったため、商業的な成功はたちまちしぼんだ。”マリレ”はドイツ語でアンズを意味する。

TULLIO ABBATE EXCEPTION 70

トゥーリオ・アバーテ・エクセプション70

ジウジアーロは、オフショアレース用パワーボートで有名な会社と1970年代末に手を組んだ。全長 21mのキャビンクルーザーは、ようやく1989年に完成したが、相変わらず未来的だった。

COPENHAGEN METRO

コペンハーゲン・メトロ

イタリアの鉄道会社アンサルドブレダとのコラボレーションで、デンマークのコペンハーゲンとアマー島、オレスタッドとを結ぶ無人運転の地下/地上兼用列車をデザインすることになった。モックアップは1989年に発表された。

SEIKO SPEEDMASTER

セイコー・スピードマスター

ジウジアーロは4種類のスピードマスターを手がけた。文字盤を傾けたモデルは、車の運転中や自転車で走行中でも読み取りやすいように。二輪のハンドルバーや四輪車ではステアリングのスポークにストラップを装着できるモデルもあった。

BONTEMPI ECLIPSE

ボンテンピ・エクリプス

イタリアの楽器玩具専門メーカー、ボンテンピのために1984年にデザインした電子オルガン。ワンキー演奏機能を搭載するなど若い世代を対象として開発され、手軽に演奏できる、軽くて持ち運びやすい製品だった。色は、黒鍵を除いて1色で統一。

MOLTEN GL7 

モルテンGL7

ジウジアーロとそのチームは、イタリア・バスケットボール連盟のためにこのボールをデザインした。通常 8枚のところに4枚の”パネル”を付け加え、彩色によるカラーコンビネーションで、さらに差別化を図った。

CATHEDRALE DE LAUSANNE PIPE ORGAN

ローザンヌ大聖堂パイプオルガン

完成まで10年を要し、7000本のパイプと二つの演奏台を持つ、40トンの巨大なパイプオルガン。ジウジアーロがデザインし、製作はアメリカのオルガンビルダー、CBフィスクが担った。費用は600万スイスフランに上る。

DUCATI 860 GT

ドゥカティ860 GT 

860GTは1973年後半に発表され、1年後に販売が始まった。しかし、ドゥカティのファンには受け入れられず、角張ったタンクは好き嫌いが分かれた。販売不振は1975年まで続いたが、皮肉なことに、今では現存するものに高値が付く。

SIRIO (SIRIO PLUS)

シリオ(シリオ・プラス)

1987年にジウジアーロがデザインした電話機。一見シンプルだが、イタリアで初めてトーンダイヤル方式を採用した固定電話だった。シリオ・プラスは、ボタンひとつでハンズフリーでの通話ができた。

ETR 460 

ETR 460 

ETR460(通称ペンドリーノ)は、カーブで車体を8°傾斜させる高速車両で、フィアット・フェロヴィアリアとの協力で誕生した。1993年に発表され、ノーズのデザインはその後の鉄道車両に影響を与えた。

IVECO CITYCLASS

イヴェコ・シティクラス

ジウジアーロのバスは 1995年に発表された。イタリア全土で約 7000台が運行され、ライセンス生産されたものがスペインでも使われた。シティクラスの全長は数種類あり、18mの連結バージョンもあった。

編集翻訳:伊東和彦 (Mobi-curators Labo.) 原文翻訳:木下 恵

Transcreation:Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) Translation:Megumi KINOSHITA

Words:Richard Heseltine Images:Giorgetto and Fabrizio Giugiaro archive