
Conton Candyが、2026年7月12日(日)東京・Zepp Shinjukuにて<Conton Candy ONEMAN TOUR 2026 ”すっぴん”>のツアーファイナルとなる東京公演を行い、音楽へのパッションを爆発させたライブでツアーを締めくくった。
【写真】Conton Candy、Zepp Shinjuku公演の様子(全10枚)
5月31日(日)北海道・札幌SPiCEを皮切りに行われた全国8か所を巡るこのツアー(仙台と新潟の2公演は延期・振替)。5月20日に発売されたメジャー1stフルアルバム『すっぴん』を引っ提げてのツアーの集大成をどのように見せてくれるのか、期待を胸に多くのファンが集まった。
アルバムタイトルのインスト曲が流れ出すと、大歓声に迎えられて紬衣(Vo.Gt)、楓華(Ba.Cho)、彩楓(Dr.Cho)がステージに上がった。フロアが手拍子で満たされる中、曲がピタッと止まりドラムのカウントから始まったオープニング曲は、この季節にピッタリな「レイニーデイ」。少し憂いを帯びたメロディは、コーラスワークと力強い演奏と歌によって爽快さも感じられるもの。間奏で紬衣が「雨の中、集まってくれてありがとう!」と声をかけると会場が拍手に包まれた。

紬衣(Vo.Gt)(Photo by Ryohey Nakayama)
紬衣がスポットライトを浴びて歌い上げてブレイクを挟み、「すっぴんツアーファイナル、回ってきた場所、かけてきた時間、すべてこのステージにぶつけます!」と叫んで「Touring」へ。8ビートを刻むギターのリズムが観客のクラップと1つになった。彩楓がスネアを刻み、紬衣が「東京、ただいまー! みんなの声聴きたいんですけど、準備はいいですか!?」とギターを鳴らしながら、代表曲「ファジーネーブル」が早くも飛び出した。オレンジ色のライティングを受けたステージで、楓華は軽やかにステップを踏みながら骨太なフレーズを繰り出している。ダンサブルなサビでフロアが飛び跳ねると、間奏では3人がドラムセットの前で向き合いながらキメを作る。「一緒に歌って!」と呼び掛けて会場中が大合唱となった。

彩楓(Dr.Cho)(Photo by Ryohey Nakayama)
「最後まで超絶楽しんで、ボルテージを上げるところまで上げていきたいと思ってるんですけど、みなさん準備いいですか?」(紬衣)。ドラムに合わせてフリーキーに歌い出した「リップシンク」でミラーボールが回り、一気に華やかに。畳みかけるように歌いながらギターのオブリガードを弾く紬衣。ギターも歌うように雄弁だ。「思い出は海風のように」では楓華のベースが裏メロを弾いてどこかノスタルジックなムードを醸し出す。3人の演奏力は叩き上げのアンサンブルを感じさせるもので、ドラムのタイトなリズムに乗せてギターがコードをかき鳴らすと、ベースがうねるようにフレーズを繰り広げ、円を描くようなグルーヴを生み出していく。そこに紬衣の耳に残る歌声が乗ることで、強烈に印象に残る。メジャーデビュー曲でもあり、TVアニメ「SAKAMOTO DAYS」のエンディングテーマとして書き下ろした「普通」では、豪快で一体感のある演奏を聴かせた。

楓華(Ba.Cho)(Photo by Ryohey Nakayama)
MCでは、「つのる思いがありすぎて、ずっとそわそわしていました」(彩楓)、「Zepp Shinjukuは約1年前に”3 PEACE”という企画で初めてワンマンをして以来2回目なんですけど、今回はツアーファイナルでここに帰ってこられたこと、本当にうれしいです」(楓華)と、ツアーファイナルを迎えるにあたっての心境を吐露。紬衣は、喉の不調のため振替となった公演があったことに触れつつ、この日がいったんの区切りになるとして、思いを明かす。
「人に何かを伝えようとか、思いを届けようとしたときに、上手に伝えられなかったり、思ったように受け取ってもらえなかったりということが、私は生きている中でたくさんあって。でも、そういう思いもちゃんと言葉にして、歌にして、みんなに届いたっていうこの事実が、私は何よりもうれしいし、『すっぴん』というアルバムを出した大きな意味につながったと思ってます。目の前にいてくれて、どうもありがとうございます。今日は、私もさらけ出せたように、みんなにも心がすっぴんのまま、ライブハウスにいてもらえたらうれしいなと思います。最後まで必死に歌います」と真摯な思いを伝えた。
ステージと天井のミラーボールが回る中、薄明かりで披露した「フルムーンライクアキャットアイ」。紬衣が圧巻の歌声を聴かせるとギターのフィードバックで曲に入った「濁り」では、真っ暗な場内からステージ上にライト1つが点灯して、徐々に明るくなり3人の姿を浮かび上がらせるなど、曲ごとのドラマティックな演出も繊細な歌の世界を表現していた。「急行券とリズム」へと続き、紬衣は曲中で「ツアーでいろんなところを回って強くなったんじゃない、強くさせてもらったんだ!」と叫んだ。疾走する「OTAGAISAMA」に合わせて声を上げる観客たち。「ロングスカートは靡いて」では、ステージからサーチライトがフロアを飛び交い、瑞々しくも破壊力満点のバンドサウンドを会場の隅々まで行きわたらせる。楓華と彩楓はガッシリとボトムを支えて、紬衣はエフェクティブなギターソロを幻想的に響かせる。終盤では「任せた!」とサビをオーディエンスに委ねて、ステージと客席が一体となった。

(Photo by Ryohey Nakayama)
熱い観客たちに対して紬衣はMCで、「みなさんがConton Candyを成長させてくれている原点だと、心の底から思っています。 普段は恥ずかしくてあんまり言えないですが、”すっぴん”というツアータイトルなので……心の底から愛してます! ありがとうございます」とメッセージ。さらに、「すっぴんツアーも、Conton Candyの歴史の1ページであり通過点で、まだまだこれから楽しい未来が広がっていくし、その未来には必ずみなさんがいないといけないって心の底から思っているので、まだまだ一緒にいてくれますか?」と問いかけると大きな拍手がステージに寄せられた。

(Photo by Ryohey Nakayama)

(Photo by Ryohey Nakayama)

(Photo by Ryohey Nakayama)
ライブは後半へ突入。疾走感溢れる「スノウドロップ」、「102号室」と畳みかけると、クラップしたり拳を突き上げて応えるフロアでは、熱気に押されるようにクラウドサーフするファンの姿も。さらに激しさを増して、「爪」から楓華が歪んだベースで熱狂を煽る「傷」へと、ファストチューンを連発。「傷」に至っては、曲を終えると紬衣が「もう1回やった方がいいんじゃない!?」と、再び楓華がイントロを弾き出してリピートされた。続く「ライブハウス!」では、歌い出しで〈ここZepp Shinjukuは今 愛で溢れてる〉と歌詞をもじって歌い、「私たちの居場所はここだ!」と叫ぶと、怒号のような大歓声に包まれた。それまでの熱を鎮めるように、ゆったりとしたメロディと演奏の「国道20号」で3人がステージを降りると、会場には「好きなものは手のひらの中」を合唱する声が広がっていき、バンドにアンコールを求める。

(Photo by Ryohey Nakayama)
やがてステージに戻った3人。紬衣が小学4年生のときに初めて家族で行ったロックフェスでバンドを見て「雷が落ちたみたいな衝撃を食らった」エピソードから、「ロックバンドに出会えて良かった」とバンドへの思いを伝えた後、10月24日に東京・SHIBUYA CLUB QUATTROにて主催イベント<Conton Candy pre.”CHAOS!!!” Vol.4>を開催すること、そして対バンとして、紬衣がバンドを始めるきっかけとなったKANA-BOONをゲストに招くことが発表された。「Conton Candyが夢をかなえた瞬間、この場にいてくれてどうもありがとう。あなたの夢もいつか絶対に叶うって証明してみせるので、最後、アンコール、まだまだいけますか?」。そう呼び掛けると、大合唱で「Rookies」へ。ステージ前に出てギターを鳴らしながら、観客の声に耳を傾ける紬衣。ラストは客電が灯り、場内は「好きなものは手のひらの中」を合唱する声で満たされる。紬衣、楓華が彩楓のもとへと集まり3人が向かい合って演奏を終え、19曲、2時間近くにわたる熱いライブでツアーの幕を下ろした。
Conton Candy
<Conton Candy ONEMAN TOUR 2026 ”すっぴん”>
2026年7月12日(日)Zepp Shinjuku
1. レイニーデイ
2. Touring
3. ファジーネーブル
4. リップシンク
5. 思い出は海風のように
6. 普通
7. フルムーンライクアキャットアイ
8. 濁り
9. 急行券とリズム
10. OTAGAISAMA
11. ロングスカートは靡いて
12. スノウドロップ
13. 102号室
14. 爪
15. 傷
16. ライブハウス!
17. 国道20号
EN1. Rookies
EN2. 好きなものは手のひらの中
Official HP:https://contoncandy.fanpla.jp/