![ベルギー代表[写真]=Getty Images](index_images/index.jpg)
ベルギーサッカー協会(RBFA)は6日、FIFAワールドカップ2026・ラウンド16で対戦するアメリカ代表のFWフォラリン・バログンに対する出場停止猶予問題に関して新たな声明を発表した。
FIFA(国際サッカー連盟)は5日、FIFAワールドカップ2026に出場しているアメリカ代表FWフォラリン・バログンに対する出場停止処分に、1年間の猶予を与えると発表。この結果、ラウンド16のベルギー代表戦に出場できることとなった。
バログンはラウンド32のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で61分、タリク・ムハレモヴィッチとボールの奪い合いの際に足首を踏んだことによって、OFRの末に退場処分となっていた。FIFAは、「FDC第27条の規定に基づき、アメリカ代表のフォラリン・バログンに対する自動的な出場停止処分は、1年間の執行猶予となり、停止される」と声明を発表している。
FDCとはFIFA Disciplinary Code(FIFA規律規定)の略。第27条の運用として、近年ではポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが2025年11月のヨーロッパ予選でひじ打ちをして一発退場となり、通常なら3試合出場停止となるが、FIFA規律委員会から2試合を猶予処分とすることが発表(退場直後の予選1試合は欠場)され、FIFAワールドカップ2026本大会の初戦から出場可能になった事例がある。
この決定を受けてRBFAは5日、冒頭で今回の決定を「驚いている」とし、第66条4項に退場処分は自動的に次の試合の出場停止処分となることが明確に規定されていること、FIFAワールドカップ2026競技規則第10条5項で退場処分となった場合に自動的に次の試合が出場停止となる規定に矛盾していることを指摘。
加えて、出場停止措置が自動適用となることは5月12日の出場国の協会すべてに配布された文章でも再確認され、各試合前に開催される会議で繰り返し説明、すべてのワークショップでのプレゼンテーションにも含まれていたと真っ向から反発し、「参加するすべてのチームの正当な権利を保護し、FIFAワールドカップや将来の大会におけるフェアプレーの基本原則を守るため、ベルギーサッカー協会はあらゆる可能性ある選択肢を検討している」と異議を唱えていた。
その後、今回の騒動を巡っては欧州サッカー連盟(UEFA)が「このような前代未聞で、理解しがたく、正当化できない決定に対し、私たちは強い憤りを表明します」との抗議声明を発するなど、RBFA同様にFIFAの対応を非難する論調が目立っている。
そんななか、RBFAは6日、前述の声明をアップデートした最新の声明を発表し、今回の一件に対する抗議を意図的に不受理とするような対応を行ったFIFAを改めて批判した。
「バログン選手の自動出場停止処分を解除するというFIFAの決定を報道で知った後、RBFAはFIFAに対し、決定書の写しと経緯の説明を求めるとともに、適用される規則に関する自らの見解を記した書簡を送付しました」
「これに対するFIFAからの唯一の回答は、RBFAの書簡を『不服申し立て』とみなす旨、担当の審判官が任命された旨、そしてその申し立てを完了させるための猶予はわずか数時間しかない旨を告げるものでした。FIFAからは、それ以外の情報は一切提供されませんでした」
「FIFA自身の規則によれば、不服申し立てが受理されるためには、まず理由が明記された決定書が申し立て人に通知されている必要があります。RBFAは単に正当な説明を求めていたに過ぎませんが、FIFAは自らこの件を不服申し立てとして扱い、即座にそれが『受理不可』と判断されるような状況を作り出したのです」
「こうした事態はすべて、FIFAがRBFAの正当な要求への回答を拒否し続けている中で起こりました」
「さらに、試合運営会議において、FIFAは意図的に『選手の自動出場停止処分』に関する項目をプレゼンテーションから削除しました。それまでの4試合に向けた同様の会議では、このトピックは常に含まれていたにもかかわらずです。RBFAはこの変更の理由について口頭および書面でFIFAに質しましたが、今回もまた回答は得られませんでした」
「はっきりさせておきますが、現時点において、RBFAはこの件に関する決定書や説明をFIFAから一切受け取っていません。したがって、来るべき試合における当該選手の出場資格について異議を申し立てる以外に選択肢はありません」
「この試合の競技結果がいかなるものであれ、RBFAは一連の経緯を深く憂慮しており、今後数時間、数日、そして数カ月にわたり、倫理や公正な競争という基本原則、そしてサッカー界全体の利益を守るために戦い続けます」
今回の声明によれば、現時点でバログンの出場に関してベルギーサイドに止める術はないが、ここまで事態が大事となっているなか、現地時間6日に行われる一戦において同選手の起用含め大きな注目が集まる。