(左から)読売ジャイアンツの吉川尚輝、橋上秀樹監督代行、石川達也【写真:産経新聞社】

 

 2024年にゴールデングラブ賞に輝いた名手が、今季は打撃不振に陥っている。巨人を支えてきた中心選手だけに、本来の輝きを取り戻したい。[1/6ページ]

 

 

 

GG賞二塁手に訪れた試練

吉川尚輝

[caption id="attachment_272026" align="alignnone" width="1200"] 読売ジャイアンツの吉川尚輝【写真:産経新聞社】[/caption]

 

 

 

・投打:右投左打

・生年月日:1995年2月8日(31歳)

・経歴:岐阜・中京高 - 中京学院大

・ドラフト:2016年ドラフト1位(巨人)

・今季成績:36試合出場、打率.215、1本塁打、5打点、5盗塁

 

 今季は出遅れてのスタートとなった吉川尚輝も、本来の実力を発揮できていない。

 

 中京高(岐阜)から中京学院大を経て、ドラフト1位で読売ジャイアンツから指名。プロ2年目には92試合に出場し、打率.253、4本塁打、29打点、11盗塁の成績でブレイクを予感させていた。

 

 けがに苦しめられることも多かった中、2020年に自身初の規定打席に到達。二塁手のレギュラーに定着すると、2024年は初の全143試合に出場し、打率.287の成績を残した。同年のゴールデングラブ賞とベストナインにも輝いた。

 

 

 

 一転して昨季は107試合の出場にとどまり、オフに左右の股関節を手術。術後のリハビリの影響もあり、今季は開幕二軍スタートとなるも、4月下旬に一軍昇格を果たした。

 

 昇格後はスタメン出場を続けているが、打率2割台前半と低迷。また、プロ2年目の浦田俊輔が躍動しており、スタメンを外れる試合も増えている。

 

 一刻も早く本来の輝きを取り戻し、チームへの貢献度を高めたい。

[caption id="attachment_272028" align="alignnone" width="1200"] (左から)読売ジャイアンツの吉川尚輝、橋上秀樹監督代行、石川達也【写真:産経新聞社】[/caption]

 

 移籍1年目に好投を見せた左腕だが、勝ちパターン入りを期待された今季はまさかの大不振。防御率17点台と苦しいシーズンを送っている。[2/6ページ]

 

 

 

期待の左腕がまさかの不振

石川達也

[caption id="attachment_272025" align="alignnone" width="1200"] 読売ジャイアンツの石川達也【写真:産経新聞社】[/caption]

 

 

 

・投打:左投右打

・生年月日:1998年4月15日(28歳)

・経歴:横浜高 - 法政大

・ドラフト:2020年育成選手ドラフト1位(DeNA)

・今季成績:6試合登板、0勝0敗、防御率17.05

 

 昨季はキャリアハイの登板数を記録し、存在感を放った石川達也だが、今季は一転して苦しいマウンドが続いている。

 

 石川は横浜高(神奈川)、法政大を経て育成ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団。二軍で圧倒的な成績を収め、2022年途中に支配下登録されると、同年に一軍マウンドを経験した。

 

 そして2023年は一軍で28試合に登板すると、防御率1.97の好成績をマーク。翌年は登板数こそ減らしたが、2年続けて防御率1点台の数字を残した。

 

 

 

 ところが、2024年オフにまさかの戦力外を受け、ファンに大きな衝撃を与えた。その後は読売ジャイアンツの一員となり、昨季は先発・リリーフの両方で貢献。41試合の登板で5勝4敗3ホールド、防御率2.14の成績を残した。

 

 しかし、勝ちパターンの一角を期待された今季は、これまで6試合に登板したものの、防御率は17.05。直近は二軍戦でも失点が続いており、苦しい前半戦を過ごしている。

[caption id="attachment_272028" align="alignnone" width="1200"] (左から)読売ジャイアンツの吉川尚輝、橋上秀樹監督代行、石川達也【写真:産経新聞社】[/caption]

 

 昨季は自己最多の103試合に出場し、飛躍を予感させた若手内野手。しかし今季は打率1割台と苦しみ、本来の姿を見せられていない。[3/6ページ]

 

 

 

ブレイク候補がまさかの失速

中山礼都

[caption id="attachment_266948" align="alignnone" width="1200"] 読売ジャイアンツの中山礼都(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:右投左打

・生年月日:2002年4月12日(24歳)

・経歴:中京大中京高

・ドラフト:2020年ドラフト3位(巨人)

・今季成績:33試合出場、打率.169、0本塁打、6打点、1盗塁

 

 今季のレギュラー定着が期待された一方、まさかの不振に悩まされているのが中山礼都だ。

 

 中京大中京高(愛知)から読売ジャイアンツに入団。プロ1年目から二軍で好成績を収めると、プロ2年目に一軍デビュー。故障離脱した坂本勇人に代わって出場機会を獲得し、打率.198ながらも50試合に出場した。

 

 2024年は32試合の出場にとどまったものの、打率.318をマーク。今後の本格ブレイクが期待された。

 

 

 

 昨季は外野での出場機会を増やすと、自己最多となる103試合に出場し、打率.265、7本塁打、32打点。いずれの部門でもキャリアハイの成績を記録した。

 

 ところが、今季は一軍と二軍の往復が続き、本来のパフォーマンスを発揮できていない。打率は1割台に沈んでおり、早期の復活が待たれている。

[caption id="attachment_272028" align="alignnone" width="1200"] (左から)読売ジャイアンツの吉川尚輝、橋上秀樹監督代行、石川達也【写真:産経新聞社】[/caption]

 

 将来の正遊撃手候補として期待された25歳内野手も、今季は打撃不振で苦戦。レギュラー奪還へ正念場を迎えている。[4/6ページ]

 

 

 

レギュラー争いから一歩後退

門脇誠

[caption id="attachment_272024" align="alignnone" width="1200"] 読売ジャイアンツの門脇誠【写真:産経新聞社】[/caption]

 

 

 

・投打:右投左打

・生年月日:2001年1月24日(25歳)

・経歴:創価高 - 創価大

・ドラフト:2022年ドラフト4位(巨人)

・今季成績:43試合出場、打率.176、0本塁打、1打点、1盗塁

 

 ルーキーイヤーから活躍を見せ、一時は正遊撃手と期待された門脇誠。だが、今季はここまで苦しい1年となっている。

 

 創価大を卒業してプロ入りした門脇は、堅実な守備を活かし、プロ1年目から126試合に出場。打率も.263という成績で、将来のレギュラーとして期待された。

 

 続く2024年は打率こそ.243と低下したものの、前年を上回る129試合に出場。出塁率を向上させるなど及第点の働きを見せ、リーグ優勝に大きく貢献した。

 

 

 

 しかし、昨季はさらなる進化が期待されたものの、打撃の状態が上向かず。徐々に出場機会を減らすと、泉口友汰に正遊撃手の座を明け渡す形となった。

 

 巻き返しを期す今季に至っては、スタメン出場が大幅に減少した上、打率は1割台の大不振。泉口がやや復調気配を見せているだけに、門脇の置かれた立場は厳しさを増しつつある。

[caption id="attachment_272028" align="alignnone" width="1200"] (左から)読売ジャイアンツの吉川尚輝、橋上秀樹監督代行、石川達也【写真:産経新聞社】[/caption]

 

 新天地での飛躍を期待された左腕だが、防御率10点台と試練のシーズンに。後半戦にかけての巻き返しが期待される。[5/6ページ]

 

 

 

新天地で苦しむ左腕

北浦竜次

[caption id="attachment_272023" align="alignnone" width="1200"] 読売ジャイアンツの北浦竜次【写真:産経新聞社】[/caption]

 

 

 

・投打:左投左打

・生年月日:2000年1月12日(26歳)

・経歴:白鴎大足利高

・ドラフト:2017年ドラフト5位(日本ハム)

・今季成績:11試合登板、0勝0敗2ホールド、防御率10.24

 

 新天地でのブレイクが期待された北浦竜次も、波に乗り切れていない選手の1人だ。

 

 高校時代からプロ注目選手との評価を受け、北海道日本ハムファイターズからドラフト5位指名を受けた北浦。プロ2年目の2019年に一軍初勝利を挙げると、2020年には二軍で防御率1.74をマークし、イースタン・リーグ(現:ファーム・リーグ)の最優秀防御率に輝いた。

 

 その後は一軍での登板機会こそ確保するも、定着には至らず。シーズンの多くを二軍で過ごし、2021年には左肘の手術も経験した。

 

 

 

 2022年以降は一軍での登板数が増加したものの、2024年オフに戦力外通告。昨季からは育成選手として再スタートしたが、支配下契約を勝ち取れず、自由契約となった。

 

 そんな中、同年オフに読売ジャイアンツが北浦を支配下契約で獲得し、今季は開幕一軍入り。しかし、防御率10点台と苦しんでおり、二軍での模索が続いている状況だ。

[caption id="attachment_272028" align="alignnone" width="1200"] (左から)読売ジャイアンツの吉川尚輝、橋上秀樹監督代行、石川達也【写真:産経新聞社】[/caption]

 

 昨季は自己最多の出場機会を得た俊足外野手も、今季は打率1割台と低迷。再浮上へ、ここからの巻き返しが待たれる。[6/6ページ]

 

 

 

再浮上へ試練のシーズン

若林楽人

[caption id="attachment_272027" align="alignnone" width="1200"] 読売ジャイアンツの若林楽人【写真:産経新聞社】[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・生年月日:1998年4月13日(28歳)

・経歴:駒大苫小牧高 - 駒沢大

・ドラフト:2020年ドラフト4位(西武)

・今季成績:21試合出場、打率.179、0本塁打、0打点

 

 昨季はキャリアハイの出場試合数を記録したが、状態が上向かない若林楽人。波に乗り切れていない1人だ。

 

 若林は埼玉西武ライオンズに入団し、ルーキーイヤーの2021年に開幕直後から大活躍。驚異的なペースで20盗塁をマークした上、打撃でも存在感を放っていたが、けがにより44試合の出場に終わった。

 

 翌年以降は成績が伴わず、2024年シーズン途中に読売ジャイアンツへトレード移籍。新天地での復活が期待された。

 

 

 

 移籍2年目となった昨季は、西武時代を含めて自己最多となる86試合に出場。代走や守備固めだけでなく、スタメンとしても貴重な戦力となり、打率.241、3本塁打、16打点、9盗塁の成績を収めた。

 

 復活への糸口を掴んだかに思えたが、一転して厳しい成績となっている今季の若林。現状は二軍での打率も落ち込んでおり、後がない状況と言えるだろう。

 

 

【了】