レバレジーズは5月26日、同社が運営するAI人事プラットフォーム「NALYSYS」が実施した「AI面接」に関する意識調査の結果を発表。27卒・28卒・29卒の学生328名を対象にした調査で、学生の約8割が、生成AIの普及により書類選考で何らかの不安を感じていることがわかった。
普段の生活や大学の課題、就職活動などで生成AIをどの程度利用しているかを聞いたところ、「ほぼ毎日活用している」が25.9%、「週に数回程度活用している」が38.7%となり、6割以上が日常的に生成AIを活用しているという。また、就職活動の書類作成における生成AIの利用経験者は44.5%で、今後の利用意向がある層を含めると8割以上にのぼった。
エントリーシート作成でAI活用が一般化する中、現在の書類選考に不安を感じるかを尋ねたところ、「特に不安を感じていることはない」と答えた19.5%を除く80.5%が、何らかの不安を感じていると回答した。不安の理由では、「みんなが生成AIを使うことで似たような文章になり、差別化できない」が40.5%で最多となり、「文章が均一化されることによって、内容よりも学歴や資格などの表面的なスペックだけで足切りされそう」が38.1%で続いた。
人による面接への不安では、「面接官の主観や偏見で評価されそう」が40.9%で最多だった。次いで、「面接官との相性次第で、合否が左右されそう」「緊張してしまい、本来の実力や自分らしさが出せない」がいずれも37.8%となった。企業の面接に期待することでは、「面接官の主観に左右されない客観的で公平な評価」が38.7%で最も多かった。
AI面接に対する印象については、3人に1人以上にあたる34.7%がポジティブと回答した。一方、ネガティブと答えた割合は11.6%にとどまった。ポジティブな印象を持つ理由は、「相手が人間ではないので、緊張せずに話せる」が51.8%で最多。次いで、「面接官からの威圧感がなく、圧迫面接になるリスクが少ない」が48.2%、「面接官の態度や相性に左右されず、公平に評価される」が37.7%となった。
一方、AI面接にネガティブな印象を持つ理由では、「自分の熱意や人柄が正確に伝わらなそう」が47.4%で最多だった。「面接官のリアクションがないため、手応えが分からず話しづらい」が44.7%、「どのように評価されているか不透明」が42.1%で続いた。また、AI面接の事前対策や準備については、半数以上が不安を感じると回答している。
レバレジーズ HRテック事業部 事業部長/NALYSYS 事業責任者の大滝圭修氏は、就職活動におけるAI利用が急速に広がり、誰もが生成AIで整った文章を作成できるようになったことで、学生が文章の均一化や表面的なスペックによる足切りに不安を抱いていると指摘している。そのうえで、学生が面接に求めているのは「客観性と人間味の両立」であり、テクノロジーと人間が適切に役割を分担していくことが、企業と学生のより良いマッチングにつながるとの見方を示した。
調査は2026年5月1日~7日にインターネットで実施した。対象は27卒・28卒・29卒の学生328人。調査主体はレバレジーズ、実査委託先はGMOリサーチ&AI。
編集部メモ
レバレジーズが提供する組織改善AIプラットフォーム「NALYSYS」では、2026年4月より「AI面接」機能の本格提供が開始された。利用企業ごとの採用条件などに合わせたカスタマイズや、表情・視線・音声の解析を通じた高精度レポートの提供などが特徴の同機能では、夜間や休日などの業務時間外でも面接が可能になる上、選考作業が大きく効率化されることから、選考リードタイムが最大90%削減されるとしている。












