イングランド代表のトゥヘル監督 [写真]=Getty Images

 イングランド代表を率いるトーマス・トゥヘル監督が、FIFAワールドカップ2026におけるルールー変更の多さへの懸念を表明した。5日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 北中米で開催される今大会のW杯では参加チーム数が従来の「32」から「48」へと大幅に拡大されるだけでなく、試合のテンポアップや公平性を保つための大幅なルール変更(IFAB競技規則改訂)が導入される。

 IFABは今大会から、「時間稼ぎ」への厳格な対策(テンポアップ)、判定への抗議や不適切な振る舞いの厳罰化(退場処分)、VARによる介入範囲の拡大(正確性)、選手の安全確保と「戦術的な抜け道」の防止などといったルール変更を実施することを発表している。

 これを受け、先日IFABと会談したトゥヘル監督は「ルール変更が非常に多い」と困惑していることを明かしつつ、「来週、IFABと再び会談する予定だ。すでに会談したけど、全てを正しく理解できたかどうか自信がない。変更点がかなり多かったからね」と新たなルールの全てを完全に理解できたわけではないことを認めている。

「審判の主観的な判断がかなり多くなるのが少し心配だ。審判がピッチ上で多くの追加的な判断を下さなければならないことを懸念している。これらの変更全てが、より明確な判断につながるのかどうかはわからない。ルールをより明確にしたいという気持ちは理解できるけど、大会直前のこの時期にこうした変更がそれを促すかどうかはわからない。様子を見ていこう」

 なお、ルール変更の一つにはコーナーキック時のペナルティエリア内での組み合いに関するものもあり、ボールがフィールドに入る前にホールドすると反則となるという新たなルールが導入されており、セットプレーを武器の一つにしているイングランド代表には大きな影響を与えるものと予想されている。

 トゥヘル監督は「もちろん、ルールに従ってプレーする。プレミアリーグは、コーナーキックやセットプレーが他国よりも激しいことは認識している。しかし、それはごく普通のことだと思う。ヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグでは、審判の判定が少し異なる。それに合わせて対応していく必要がある」と語りながら、次のように続けた。

「ボールがプレーに入る前のブロックについてはどうなるか見ていこう。これは我々の強みでもあり、それを最大限に活かしていきたい。これはあくまで一つのやり方だ。どのチームもやろうとするだろう」

「うまくいけば、一貫した判定方法を見つけられるだろう。誰もが求めているのは、まさに一貫性だ。新しいルールは誰にとっても難しいものだから、もっと明確なルールが示されることを願っている。しかし、すべてが急な決定となると、必ずしもそううまくいくとは限らない。なんとか対応していくつもりだ」