第一三共ヘルスケアは、6月4日~10日の「歯と口の健康週間」に合わせ、若年層における歯周病リスクへの注意喚起とセルフケアの重要性について情報発信を行った。
あわせて、高校生のヘルスリテラシー向上を目的とした「出張授業」プログラムを今年も始動し、昨年の様子をまとめた動画をウェブサイトで公開している。
近年、若年層で歯周病が進行するケースが増加している。厚生労働省の調査では、15~19歳の5人に1人以上(21.2%)に進行した症状が見られ、中高年に限らず、若年層にも広がっている実態が明らかになった。
背景には、ストレスや睡眠不足、口呼吸といった生活環境の変化に加え、歯間ブラシの未使用などセルフケアの不足、歯科健診の受診率の低さがある。また、思春期は女性ホルモンの影響で歯ぐきの炎症が起こりやすいとされることから、同社は若年層に向けた早期の啓発と予防行動の定着が、これまで以上に重要だとしている。
同社の出張授業は2025年から開始され、2026年は大阪の高校を皮切りに全国8カ所での実施を予定している。全12コマの授業を通じ、高校生が正しいセルフケアや偽情報に惑わされない情報の見極め方を学ぶ内容となっている。
参加した高校生は、学んだ内容をもとに自ら動画を制作・発表し、同世代にセルフケアの重要性を伝える「セルフケアアンバサダー」としての役割も担う。参加者からは、「当たり前にしていた歯みがきの、正しい方法を改めて知る機会になった」「正しい情報かどうか判断することは大切だと思った」といった感想が寄せられている。
大阪大学名誉教授・特任教授/日本口腔衛生学会・専門医の天野敦雄医師によると、歯周病はプラーク(歯垢)が歯ぐきに炎症を起こす病気で、自覚症状が少なく放置すると口臭や歯のぐらつきを招き、糖尿病や心血管疾患などの全身疾患と関わる可能性もあるという。
予防にはプラークの除去が不可欠であり、毎食後のブラッシングやフロスを用いた歯間部の清掃といったセルフケアに加え、3~6カ月ごとの定期的な歯科受診によるプロフェッショナルケアを組み合わせることが重要とされる。
学校生活においても、昼休みの短時間のブラッシングやうがい、よく噛んで唾液を出すこと、酸性飲料を飲んだ後に水で口をゆすぐことなどを推奨している。


