マイナビが運営する「マイナビティーンズラボ」は5月27日、「Z世代部下とY世代上司の関わり方に関する調査」の結果を発表した。Z世代部下調査は2026年3月24日~4月8日、Y世代上司調査は2026年3月24日~3月26日。入社1年目のZ世代社会人303名と、日常業務で入社1年目の社員と関わる35~49歳のY世代の管理職層303人を対象に、インターネットで行われた。
コミュニケーション改善に向けた取り組み「AIに聞く」が最多
「Z世代」は1990年代後半~2010年代前半に生まれた世代、「Y世代」は1980年代~1990年代半ばに生まれた世代を指す。
Z世代部下とY世代上司に、上司・部下とのコミュニケーションで悩みやトラブルを経験したことがあるかを聞いたところ、両者とも半数以上が「経験がある」と回答した。
改善のために取り組んでいることは、Z世代部下では最多が「ChatGPTなどAIに聞く」が41.9%で、「同僚など自分と近しい立場の人に相談する(41.3%)」、「SNSを見る/調べる(40.0%)」が続いた。一方、Y世代上司でも最多は「ChatGPTなどAIに聞く」が42.5%で、「同僚など自分と近しい立場の人に相談する(41.3%)」、「上司に相談する(34.1%)」が続いた。
この結果から、AIへの相談は、身近な人への相談と同程度の選択肢として位置づけられていることがうかがえる。AIを活用して考えを整理したり、伝え方のヒントを得たりする行動は、立場や世代を問わず広がっていることが考えられる。対人関係において"正解が見えにくい悩み"を抱えたとき、AIが初期相談先の一つとして定着し始めている可能性がある。
モチベーションの鍵は「仕事のやりがい」
仕事へのモチベーションが下がる要素として、Z世代部下とY世代上司の双方で最も多かったのは、「自分の業務にやりがいを感じられないとき」だった。割合はZ世代部下が51.8%、Y世代上司が44.2%で、立場や年齢を問わず、日々の業務に意義や手応えを感じられるかどうかが、モチベーションに大きく影響していることが分かる。
また、Z世代部下に、どのような基準で評価されたいかを聞いたところ、最も多かったのは「成果や業績などの結果」(53.8%)で、次いで「努力や成長プロセス」(49.2%)、「誠実さなど人間性」(42.9%)となった。一方、Y世代上司に、部下を評価する際に特に重視している点を聞くと、最多は「誠実さなど人間性」(47.2%)で、次いで「チームワークや協調性のある立ち回り」(43.2%)、「成果や業績などの結果」(40.3%)となった。
この結果から、部下は成果や成長プロセスをきちんと見てもらうことを重視しているのに対し、上司は人間性や協調性も含め、組織の中で信頼して任せられるかどうかを重視していることが分かる。こうした評価基準の違いが、評価への納得感を左右し、仕事のやりがいやモチベーションにも影響している可能性がある。
上司含む飲み会「できるだけ参加したくない」26.1%
Z世代部下に、上司を含む飲み会や懇親会にどの程度参加したいかを聞いたところ、最も多かった回答は「できるだけ参加したくない(26.1%)」であった。4人に1人が、上司を含む飲み会や懇親会への参加に消極的であることが分かる。
また、Z世代部下が働く上で重視していることとしては、「ワークライフバランス(65.7%)」、「人間関係の良さ(56.8%)」、「収入・待遇(46.9%)」が上位となっており、職場での人間関係を大切にしつつも、私的時間との線引きを重視する価値観が背景にあると考えられる。
Y世代上司がハラスメントを意識して控えた行動
Y世代上司に、ハラスメントを意識して控えた行動を聞いたところ、「プライベートな会話を控えたことがある」が41.6%で最も多く、次いで「飲み会や懇親会を控えたことがある(35.3%)」、「叱咤激励を控えたことがある(33.7%)」となった。「いずれもハラスメントを理由に気にしたことはない」は27.4%にとどまり、約7割がプライベートな会話や飲み会などの誘いを控えた経験があることがわかった。
部下と適切にコミュニケーションを取りたいという意識があっても、どこまで踏み込んでよいのか判断が難しく、上司側もまた関わり方の"最適解"を模索している様子がうかがえる。職場におけるコミュニケーションでは、部下だけでなく上司も慎重さを求められている実態が明らかになった。






