オンワード樫山は2026年5月26日、全国の男女を対象に実施した「二季化・酷暑化に関する生活者意識アンケート調査」の結果を発表した。調査期間は2026年5月13日〜14日、インターネットアンケートにより616名から有効回答を得た。

  • 二季化・酷暑化に関する生活者意識アンケート調査

    二季化・酷暑化に関する生活者意識アンケート調査

服装選びの基準が「季節感」から「気温・天気」へシフト

  • ここ1〜2年で、外出時のコーディネートを選ぶ際に「春夏秋冬などの季節感」よりも「その日の気温・天気」を優先することが増えたか

    ここ1〜2年で、外出時のコーディネートを選ぶ際に「春夏秋冬などの季節感」よりも「その日の気温・天気」を優先することが増えたか

ここ1〜2年で、外出時のコーディネートを選ぶ際に「春夏秋冬などの季節感」よりも「その日の気温・天気」を優先することが増えたか質問したところ、「増えた」と回答した人は70%にのぼった。気候の不安定化や猛暑の影響により、従来の季節をベースにした服選びから、その日の気候に合わせて快適性を重視するスタイルへと変化している実態が明らかになった。

夏の衣料購入はコストパフォーマンスと機能性が決め手

  • 夏用の衣料を購入する理由

    夏用の衣料を購入する理由

夏用の衣料を購入する理由を聞いたところ、「コストパフォーマンスが良いものを見つけたから」が48%で最も多く、次いで「涼しさ・UV対策・吸水速乾等の機能性に魅力を感じた」が40%となった。さらに「夏が長くなって必要点数が増えたから」も28%見られ、長期化する猛暑に日常的に対応するための実用品として衣料が求められている様子や、支出拡大への対策として節約意識が働いている状況がうかがえる。

重視するポイントは価格や涼しさが上位となりトレンドを逆転

  • 夏の服装に最も重視する点

    夏の服装に最も重視する点

夏の服装に最も重視する点を選択してもらったところ、「価格が手頃である」が65%で最多となり、「涼しく快適に過ごせる機能がある(冷感・通気性)」が41%で続いた。一方で、「おしゃれに・かっこよく見える」は31%、「流行・トレンドに合っている」は23%にとどまり、見た目の演出よりも実用性や合理性を強く重視する傾向が強まっている。

夏特有の不快な悩みは「汗ジミ」と「ニオイ」が半数超え

  • 夏の暑い日における悩み

    夏の暑い日における悩み

夏の暑い日における悩みを調査したところ、「汗ジミ」が56%、「ニオイ」も55%となり、それぞれ半数を超える高い割合となった。このほか「紫外線による肌・髪へのダメージ」が34%、「洗濯・着替えの回数が増える」が27%など、日常生活に直結する項目が多く挙がっている。衣料に対して単なる装いではなく、夏の不快なトラブルをクリアして快適に過ごすための役割を求める心理が浮き彫りとなった。

「その日を快適に過ごす」実用品への転換と今後の展望

今回の調査結果から、気候変動にともない消費者の服選びの基準が「春夏秋冬」といった季節軸から実際の気温環境に即した判断へ移り、構造的な転換を迎えていることが明らかとなった。買い替えやすい経済性や、夏の不快要因を軽減して快適に過ごせる機能性が重要視される傾向は今後さらに強まる可能性があり、オンワード樫山では推進中である「二季化」「シーズンレス」をキーワードにしたMD改革を通じて、生活者の実態に即した商品開発・提案を強化していくとしている。