
ピレリ、パガーニ・アウトモビリ、ボッシュ・エンジニアリングの3社は、Cyber™ Tyre(サイバータイヤ)技術を標準装備したパガーニ・ウトピア・ロードスターでヨーロッパを横断する総走行距離1,500km以上の旅を実施した。設計・製造が行われたパガーニ・アウトモビリ本社(イタリア・モデナ)を出発し、次の目的地はタイヤとABS、ESP、トラクションコントロールなどのシステム間の通信を担うボッシュ・エンジニアリング(ドイツ・シュトゥットガルト近郊)、そして最終目的地は本技術が構想・開発されたピレリ本社(イタリア・ミラノ)に到着するというルートを辿る旅である。
【画像】「サイバータイヤ」を装備し1500キロを走破したパガーニ・ウトピア・ロードスター(写真8点)
これら3社は、ピレリのサイバータイヤ技術を車両ダイナミクスシステムと統合した最初の企業であり、このたび構築されたデジタルエコシステムによって、タイヤの役割は「受動的な部品」から、「タイヤおよび路面状況に関するリアルタイムデータを送信できる能動的なセンサー」へと進化し、運転安全性の向上という最大のメリットをもたらす。旅の各ステージでは、パガーニ・アウトモビリ創業者であり同社を牽引するオラチオ・パガーニ氏、ボッシュ・エンジニアリングCEOのヨハネス=ヨルグ・リューガー博士、ピレリCTOのピエロ・ミザーニ氏、そしてピレリ・サイバー部門責任者のコラード・ロッカ氏がサイバータイヤ・システムの解説を行った。
パガーニ・アウトモビリ創業者 オラチオ・パガーニ氏 コメント
「20年以上にわたり、私たちの研究はレオナルド・ダ・ヴィンチの『芸術と科学』という理念に導かれてきました。ハイパーカーは単に速いだけでなく、ドライバーに信頼と安全性をもたらす”芸術作品”でなければなりません。ピレリCyber. Tyre によって、タイヤはまるで人間の手のような感覚を備え、路面を感じ取り、その情報をパガーニ・ウトピア・ロードスターの電子的な心臓部である制御システムへと伝えます。これにより、あらゆる瞬間の走行が完全なコントロールのもとにある体験へと昇華されるのです。私たちにとってピレリはパートナーであり、友でもあります。安全性への同じ情熱を共有することで、私たちは夢と道路が交差するその一点に”声”を与えました」
ボッシュ・エンジニアリング CEO ヨハネス=ヨルク・リューガー氏のコメント
「ピレリのような革新的企業と提携できることを誇りに思います。彼らの先進的なCyber. Tyre 技術と、当社が培ってきた車両ダイナミクスに関する深い知見を融合させることで、この協業はインテリジェントタイヤの潜在能力を最大限に引き出します。さらに、それがパガーニ・ウトピア・ロードスターという自動車芸術の結晶の中で具現化されることで、性能、安全性、そして比類なきドライビング体験において新たな基準を打ち立てることができるのです」
ピレリ 最高技術責任者(CTO) ピエロ・ミザーニ氏のコメント
「Cyber. Tyre 技術の進化は、20年以上前に描かれた、タイヤを受動的な要素から能動的なセンサーへと変革し、単に力を伝達するだけでなくデータ生成を可能にするというビジョンを具現化したものです。パガーニ・アウトモビリやボッシュとの協業により、デジタルを通じた安全性と性能の新時代を切り拓き、その先見性の正しさを証明しました」
ピレリ・サイバー部門責任者 コラード・ロッカ氏のコメント
「ウトピア・ロードスターへのCyber. Tyre の統合と、ボッシュと共同で開発した機能の実装は、当社のソリューションの技術的成熟度を裏付けるものです。私たちは、車両に装着されたタイヤの実際の特性に基づくパラメータを提供することで、車載電子システムのより精緻な制御を可能とし、その結果として安全性と性能の向上に貢献しています」
パガーニ・ウトピア・ロードスターに初めて採用されたサイバータイヤ技術は、現在、プレミアムおよびプレステージセグメントを中心に、他の車両モデルへの展開が進められている。その目的は、幅広い車種への普及を通じて安全性への貢献を最大化すること。今後もこの取り組みに注目していきたい。