
今回の放送では、SUPER EIGHTの丸山隆平さんをゲストにお迎えしました。ここでは、舞台「オアシス」で魅せた圧倒的な芝居力や「自分の居場所」などについて伺っていきました。
(左から)パーソナリティのきゃりーぱみゅぱみゅ、丸山隆平さん
◆舞台「oasis」で魅せた圧倒的な芝居力
丸山隆平さんはSUPER EIGHTとしての音楽活動はもとより、映画や舞台など、近年は役者としても確固たる足跡を残し続けています。丸山さんがこの番組にゲスト出演するのはこれが2回目。気心の知れた2人のトークは、先日、千秋楽を迎えたばかりの丸山さん主演の舞台「oasis」からスタート。元々は映画である原作を舞台化した本作を観劇したというきゃりーは、興奮を隠せない様子で「本当にすごかったです! 自分の人生も見つめ直すような作品でしたし、丸さんって何にでもなれるんだなって」と舞台の衝撃を語ります。
作中で「ジョンドゥ」という役を演じきった丸山さんの超越した芝居力に激しく痺れたというきゃりー 。しかし、丸山さんは 「自分が役になり切れている」と思って演じる瞬間はないといいます。
「演出されたことをどこまで自分の体に落とし込んで、忠実にやれるか。それが目標であり目的。答えがないからこそ、観た方に良いと言っていただけるのが、僕にとっては最高のご褒美なんです」と表現に対する思いを語ります。
◆映画「名無し」での新たな挑戦
そんな丸山さんが次に挑んだのが、5月22日(金)公開の映画「名無し」です。本作は、個性派俳優として名高い佐藤二朗さんが原作・脚本・主演を務めた異色作。元々、サイコホラーやサスペンス、スプラッターといったエッジの効いた世界観を好むという共通点を持つ2人。きゃりーも映画のポスタービジュアルを見た段階で「絶対に私が好きな世界観!」と直感したといいます。
濃密で不穏な空気が漂う作中で、丸山さんが演じたのは、照夫という巡査役。特殊な能力を持った、名前のない孤児を保護する男。作中において丸山さんのセクションは主に「過去の回想」としての役割を担っています。
「だから、状況をすぐには理解できない、いわば『観客目線』に近い部分を担っている役なんです。撮影しているときは、その奇妙な世界観のなかに飛び込んでお芝居をしているという認識ではなかった。照夫だったらどうするだろう、この孤児をどこに預けてあげるのがいいのか、そればかりを考えていました」と役柄の難しさを振り返ります。
役としてのめり込んでいた撮影期を経て、ひとりの観客として完成した作品を観たときに、丸山さん自身も「うわー、もう好き!」と心から魅了されたそうです。主演・脚本の佐藤二朗さんのみならず、共演するキャスト、そして子役たちの素晴らしい芝居が織りなす世界には、スクリーンから溢れんばかりの「佐藤二朗汁が満載やと思います」と丸山さんは太鼓判を押します。
(左から)丸山隆平さん、パーソナリティのきゃりーぱみゅぱみゅ
◆SUPER EIGHTとファンに感謝
「丸山さんって、普段からこのままというか、日常の何気ない瞬間でも常に人を喜ばせようとするエンターテイナーですよね」。きゃりーのそんな一言に「『面白い』って言われるのは最上級の褒め言葉」と照れくさそうに笑います。久しぶりに再会した丸山さんが、緊張していたきゃりーとスタッフ陣に向けて、部屋に入るなり「お菓子をどうぞ!」と場を和ませたエピソードも明かされます。
丸山さんは、きゃりーが発信し続けるブレない姿勢に言及。「自由でいいし、みんなそれぞれ違っていい。それが『KAWAII』っていうのを打ち出していった」と、プライベートでも全くブレないきゃりーの本質を評します。一方で、丸山さんは「アイドル」という立場特有の葛藤も吐露します。
アーティストとは違い、アイドルは「言っちゃいけないこと」や「やるとファンをがっかりさせてしまうこと」が分かりやすく多い職業。その制約のなかで、いかに自分らしく自由に生きるか。「嘘をつくのが下手で、すぐに顔が赤くなっちゃうから、どうやってありのままでいられるかを常に考えてきたのかも」と丸山さん。たどり着いた答えは「居場所」でした。
「嘘をつけない不器用さがあるからこそ、メンバーやファンの力を借りて、ありのままの自分でいられる場所を作ってもらった。今の自分があるのは、自由にさせてくれるSUPER EIGHTという居心地の良い場所と、周りの支えのおかげ」と、丸山さんは静かに感謝を口にしました。
◆「求めない」から「求める楽しさ」へ
最後に、番組の定番コーナー「背中を押してくれた作品」として、丸山さんは加島祥造さんの詩集「求めない」を紹介してくれました。20代中盤の頃、友人に勧められて出会ったというこの一冊。他人に期待してしまうからこそ、裏切られたときに余計な感情が生まれてしまう。そんな心の雑音を、詩集の一行一行が消し去ってくれたと言います。
かつて丸山さんがこの本についてメディアで発信した際、著者の加島さん本人から「求めない、 すると君はフリーだ」という言葉が贈られたというエピソードも明かされました。しかし、現在の丸山さんの心境は、当時とは少し変化しているようです。
「今はめちゃくちゃ求めまくっています。それこそ仕事も求めるし、『名無し』という映画を多くの人に観てほしいから、欲望まみれです(笑)」。ルールという制限があるからこそ面白いサッカーのように、自由じゃない中でどれだけ多くの人に作品を届けられるか、別のゲームを楽しんでいる感覚。「だから、今は『求めること』自体もすごく楽しいんです」と、ルールのある不自由ささえも面白がることができる大人のエンターテイナーへと進化した姿がそこにはありました。
<番組概要>
番組名:CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~
放送日時:毎週日曜 12:30~12:55
パーソナリティ:きゃりーぱみゅぱみゅ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/heart/
番組公式X: @ChapterZero_JFN