LASSICが運営する「テレワーク・リモートワーク総合研究所」は、2026年5月7日、「リモートワークのメリット・デメリットに関する調査」の結果を発表した。本調査は2026年2月25日〜27日の期間、20歳から65歳のテレワーク・リモートワーク経験者1,005名を対象にインターネット調査で実施されたもの。
リモートワークのメリット2トップは「通勤」関連が独占
リモートワークのメリットを感じる点を調査したところ、最も多かったのは「通勤時間を有効活用できる」(71.0%)であった。次いで「通勤の疲労・ストレスがない」(67.5%)となり、通勤に関する項目が上位を占めた。3位の「自分のペースで仕事ができる」は48.4%であり、上位2項目とは約20ポイントの開きがある。
4位以下は「服装や身だしなみを気にしなくてよい」(41.9%)、「体調が悪い日も無理せず働ける」(41.2%)、「天候に左右されずに働ける」(40.1%)と40%台が続いた。「特にメリットを感じない」は4.6%にとどまっている。
過半数が挙げた唯一のデメリットは「対面コミュニケーションの減少」
デメリットを感じる点については、「対面でのコミュニケーションが減る」(52.4%)が全13項目中で唯一の過半数となった。2位以下は「運動不足になる」(40.1%)、「仕事とプライベートの境界が曖昧になる」(39.6%)、「光熱費・通信費などの自己負担が増える」(36.4%)と続く。
「特にデメリットを感じない」は11.3%であり、メリットを感じない層(4.6%)の約2.5倍に達している。
出社頻度が低いほど「デメリット」を感じにくい傾向
出社形態別に「特にデメリットを感じない」の選択率を比較すると、フルリモート勤務(22.9%)、ハイブリッド勤務(9.5%)、フル出社(8.6%)となった。フルリモート勤務者はフル出社者の約2.7倍デメリットを感じにくい実態がある。
一方で「対面でのコミュニケーションが減る」という回答は、フル出社(59.6%)、ハイブリッド勤務(52.0%)、フルリモート勤務(36.1%)の順に高く、出社頻度が高いほどコミュニケーション減少を課題視する傾向が見られた。
年代が上がるほど高まる「通勤時間の有効活用」への評価
メリット1位の「通勤時間を有効活用できる」を年代別に見ると、20代(60.9%)、30代(62.9%)、40代(74.3%)、50代(77.9%)、60代(80.0%)となり、年代が上がるにつれ選択率が高まっている。
また、メリット2位の「通勤の疲労・ストレスがない」も、20代(53.8%)から50代(75.4%)にかけて段階的に数値が上昇する結果となった。
出社形態による認識の差はメリットよりデメリットで顕著
「特にメリットを感じない」の選択率はフルリモート勤務(3.0%)からフル出社(6.9%)まで差が3.9ポイントにとどまった。一方「特にデメリットを感じない」は最大14.3ポイントの差があり、出社形態によるばらつきが大きかった。
フルリモート勤務者では「メリットを感じない」(3.0%)に対して「デメリットを感じない」(22.9%)が約7.6倍に達しており、出社頻度が減るほどデメリットを認識しなくなる傾向が確認された。
出社形態や年代で差が出るも「通勤時間」の価値は共通
調査結果をまとめると、出社頻度が下がるほど「デメリットを感じない」割合が高まり、逆に出社頻度が上がると「コミュニケーションの減少」を課題と感じる人が増える傾向にある。年代別では、40代以上において通勤時間の有効活用やストレス緩和をメリットとして捉える割合が高かった。
一方で、出社形態にかかわらず共通していたのは「通勤時間を有効活用できる」という評価で、フルリモート(72.9%)、ハイブリッド(70.4%)、フル出社(70.9%)といずれも高い割合を示している。




