マイナビニュースのテレビ担当記者が、4月にあったテレビ界の出来事を独断と偏見でピックアップする【4月テレビ界五大ニュース】。今月は事件報道の過熱、放送ビジネスの転換点、情報管理の揺らぎなど、テレビを取り巻く環境が大きく動いた。

  • (左から)池上彰氏、4K8Kキャラクター・ヨンハチさん、日本テレビ

    (左から)池上彰氏、4K8Kキャラクター・ヨンハチさん、日本テレビ

加熱する男児行方不明事件報道に高視聴率と苦言

京都府南丹市の男児行方不明事件をめぐり、テレビ各局は連日にわたり注目度高く報道。13日に男児の遺体が発見され、16日に養父が逮捕されると、報じたニュース番組は高視聴率をマークし、その後も報道が続いた。この状況にSNSでは「他にも取り上げるべきニュースがある」という意見が相次ぎ、20日放送の『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日)に出演した池上彰氏は「もう扱わないほうがいいんじゃないか」と苦言を呈した。

“他にも取り上げるべきニュース”としてSNS上で例示されているのは、修学旅行中の高校生を乗せた船が辺野古沖で転覆した事故。10日に行われたBPO放送倫理検証委員会では、視聴者から「放送局全体で報道する回数が少ないのではないか」といった声が多く寄せられていることが報告された。

キー局系BS4K、5局すべて終了へ「費用回収が不可能」

BS-TBSは15日、4K放送を終了すると発表した。これで民放キー局系BS5局すべてが、4K放送を終了することになった。

BS民放5社における4Kコンテンツは、2Kコンテンツをアップコンバートしたサイマル放送を中心に編成されており、総務省の有識者会議では「費用回収が不可能な状況」と指摘。ビジネスモデルの再検討に向けて、インターネット配信などに多面的・複線的に展開していくことが有効とされており、5局の4Kコンテンツは今秋から「WOWOWオンデマンド」で無料配信される。

『ZIP!』内部情報流出、日テレ社長が責任言及

日本テレビ系情報番組『ZIP!』のスタッフと見られるSNSアカウントが、シフト表や同局の入構証の写真など、内部情報を流出したことが騒動に。

日テレの福田博之社長は27日の定例会見で、流出元が外部の新人スタッフだったことを明かし、情報漏えいに関する研修を実施したにもかかわらず事案が起きたことについて、「我々の対応が十分でなかったと言わざるを得ません」と、日テレとしての責任に言及した。

『朝まで生テレビ!』“朝まで生”スタイル終了も40年目突入

40年目に突入したBS朝日の討論番組『朝まで生テレビ!』は、26日の放送から事前収録の1時間番組に縮小することを発表した。92歳になった田原総一朗氏は、司会を継続する。

1987年4月に地上波・テレビ朝日でスタートした当初は毎月金曜深夜に5時間、その後3時間にわたる生放送番組だったが、24年10月からBS朝日で毎月最終日曜ゴールデンタイムの2時間生放送に。そしてこの4月からは“朝まで”“生”というタイトルと異なる放送形態になった。

菊池風磨、日村勇紀…売れっ子の休養相次ぐ

22日、timeleszの菊池風磨が、喉の不調により一定期間活動を休止して治療に専念することを発表。菊池はこの4月、timeleszの冠バラエティ番組『タイムレスマン』(フジテレビ)がゴールデン・プライム帯に進出し、『timeleszファミリア』(日本テレビ)が日曜昼帯の1時間番組に拡大、個人としてもMCを務める音楽番組『夜の音 -TOKYO MIDNIGHT MUSIC-』がスタートとした矢先だった。

28日には、バナナマンの日村勇紀が当面の間、休養することを発表。今年に入ってから体調を崩すことが多く、医療機関を受診した結果、医師より休養が必要との判断に至ったという。日村は、コンビ・個人合わせてテレビ11本、ラジオ1本のレギュラーを抱えている。

一方、2月から首の手術で休養していたマツコ・デラックスは13日、TOKYO MX『5時に夢中!』で2カ月ぶりに復帰。だが25日、MCを担当する予定だったNetflix『ブラックオークション~禁断の入札~』が制作中止となったことを明かした。