春になると、「しっかり寝ていても日中に眠くなる」「なんとなく体がだるい」と思う人も多いのではないでしょうか。新年度や新生活が始まり、生活環境が変化しやすいこの時期は、前向きな気持ちがあっても、体が思うようについてこないと感じることもあります。
こうした春特有の不調の背景には、“自律神経”の働きが関係していることもあるようです。今回は、「春の眠気の要因」について、徳洲会札幌もいわ徳洲会病院 病院長で、虎の門病院 睡眠呼吸器科非常勤医師の後平 泰信先生の解説をもとに詳しく見ていきましょう。
医師が解説「春に眠気が出やすい理由」
春に眠気を感じやすくなる大きな理由は、体が季節の変化にまだ十分適応できていないためです。
春は寒暖差が大きく、体はそのたびに体温調節を行う必要があります。この調節を担っているのが自律神経であり、負担が重なることでバランスを崩しやすくなります。
自律神経は、活動時に働く「交感神経」と休息時に優位になる「副交感神経」から成り立っています。しかし、このバランスが乱れると切り替えがうまくいかず、本来は活動している時間帯でも副交感神経が優位になり、日中でも眠気やだるさを感じやすくなることがあります。
また、春は日照時間が延びることで体内時計が一時的に乱れ、夜の睡眠の質が低下することも要因の一つといえるでしょう。さらに、新生活による環境の変化や心理的なストレスも、自律神経に影響を与える要因です。
春の眠気は、怠けや気の緩みではなく、体が環境の変化に適応しようとしている自然な反応と考えられます。
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