CHINTAIはこのほど、専有面積別の人気駅ランキングを発表した。調査は2025年1月1日~12月31日、「CHINTAIネット」に掲載された東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の賃貸物件のうち、専有面積が15m2以下および45m2以上の物件において問い合わせが多かった駅を集計しランキング化した。

  • 専有面積別人気駅ランキング

    専有面積別人気駅ランキング

15m2以下は"都心アクセス重視"が鮮明に

15m2以下では、「池袋」(1位)、「北千住」(2位)、「駒込」(3位)をはじめ、TOP10すべてが東京23区内の駅となった。山手線や東京メトロ沿線など、都心主要エリアへアクセスしやすい駅が並び、交通利便性を重視する傾向がうかがえる。住空間の広さよりも立地を優先し、都心アクセスを維持しながら住居費とのバランスを図る動きが表れた結果といえそうだ。

  • 専有面積15m2以下で問い合わせが多かった駅ランキング

    専有面積15m2以下で問い合わせが多かった駅ランキング

45m2以上は"広さと環境"を求め都外へ

45m2以上では、「本厚木」(1位)、「大宮」(2位)、「平塚」(3位)など東京都外の駅が上位にランクインした。同じ予算帯でも広い間取りを確保しやすく、生活環境とのバランスを重視する傾向が見られる。住空間のゆとりを求める層では、都心一極集中ではなく、郊外へ広がる動きが鮮明となった。

  • 専有面積45m2以上で問い合わせが多かった駅ランキング

    専有面積45m2以上で問い合わせが多かった駅ランキング

今回のランキングでは、15m2以下と45m2以上で上位駅の重複は見られなかった。コンパクトな住まいでは"狭くても都心"、広めの住まいでは"広くて郊外"という対照的な選択が浮き彫りとなっている。

専有面積の違いが、立地と広さのどちらを優先するかという判断基準を分ける要素となっており、住まいに求める価値がライフステージによって変化している実態がうかがえる。

15m2以下ランキング、上位3位の街の特徴

1位の「池袋」は、JR山手線をはじめ8路線が乗り入れる都内有数のターミナル駅。新宿・渋谷と並ぶ「東京三大副都心」のひとつとして、多くの人が行き交うエリアだ。西口エリアを中心とした再開発も進み、2026年3月には「IT TOWER TOKYO」が開業するなど、オフィス・商業機能のさらなる充実が進んでいる。百貨店や大型商業施設、飲食店、スーパーが充実しており、生活に必要な機能が駅周辺で完結する利便性の高さも特徴だ。専有面積15㎡以下というコンパクトな住空間であっても、「立地」と「都市機能」を優先する動きが今回の結果にも表れた。"狭くても都心"を選ぶ志向を象徴する駅といえそうだ。

2位の「北千住」は、JR常磐線、東京メトロ日比谷線・千代田線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレスが乗り入れる交通結節点。上野・東京・大手町方面へアクセスしやすく、通勤利便性の高さが評価された結果と考えられる。駅直結の「ルミネ北千住」や「北千住マルイ」に加え、商店街や飲食店も充実。複数の大学キャンパスが立地することから、若年層の往来が多いエリアとしても知られている。都心アクセスを確保しながら、山手線内側と比較すると家賃水準を抑えやすい点が、コンパクトな住まいを検討する層にとって現実的な選択肢として支持を集めたとみられる。

3位「駒込」は、JR山手線と東京メトロ南北線が利用可能で、池袋・東京方面へスムーズにアクセスできる立地。山手線沿線でありながら、落ち着いた住宅街が広がるエリアである。駅周辺にはスーパーやドラッグストア、飲食店など日常生活に必要な施設がそろい、六義園や旧古河庭園などの緑も身近に感じられる。山手線沿線というブランド性を持ちつつ、比較的穏やかな住環境を求める層から関心が集まったとみられる。利便性と落ち着きの両立を志向する単身層にとって魅力的な選択肢といえそうだ。

45㎡以上ランキング、上位3位の街の特徴

1位「本厚木」は、小田急小田原線の急行停車駅で、新宿へ乗り換えなしでアクセス可能。都心通勤圏を維持しながら、比較的ゆとりある住空間を確保しやすいエリアとして支持を集めた。駅直結の「本厚木ミロード」や「アミューあつぎ」など商業施設が充実しており、生活利便性も高い水準にある。また、厚木市では市立小・中学校給食の無償化など子育て支援施策も実施されている。通勤利便性を確保しつつ、広さ・家賃・子育て環境のバランスを重視する世帯にとって、現実的な選択肢として関心を集めた結果といえそうだ。

2位「大宮」は、JR各線が乗り入れる埼玉県内最大級のターミナル駅。東京・新宿・上野方面へアクセスしやすく、都内通勤圏として安定した需要がある。「ルミネ大宮」「大宮マルイ」「そごう大宮店」など商業施設も充実し、都市機能の高さも兼ね備えている。都心アクセスを確保しながら、23区内よりも広めの住空間を選択しやすい点が評価されたと考えられる。利便性と住空間のゆとりを両立できるエリアとして支持を集めた。

3位「平塚」は、JR東海道本線が利用可能で、横浜・東京方面へアクセスできる湘南エリアの主要駅。海や公園など自然環境に近い立地が特徴だ。駅直結の「ラスカ平塚」など生活利便施設が整う一方、湘南らしい開放感ある住環境も魅力。子育て支援施策も整備されており、居住環境を重視する層から支持を集めたとみられる。通勤圏を維持しながら、自然環境や住空間のゆとりを求める世帯にとって、バランスの取れたエリアとして関心を集めた。