生き物を拾ってそのままペットとして飼われている方もいると思いますが、警察に届けた場合どうなるのか、ご存知でしょうか?

いま話題になっているのは、“川でひとりぼっちだったアヒルを見つけ、警察に相談したところ「犬猫以外は基本的に殺処分になる」と告げられた”……、そんな衝撃のやり取りから始まる1本の動画「警察に“殺処分しかない”と言われた川で保護したアヒルの末路…」(@marsy-catchinghunting)。公開直後から大きな反響を呼んでいます。

投稿主は、生き物の観察・保護・外来種問題などを発信する「マーシー」さんです。彼が運営するYouTubeチャンネル「マーシーの獲ったり狩ったり」は、登録者数46.7万人超の人気チャンネルです。

  • マーシーの獲ったり狩ったり「警察に“殺処分しかない”と言われた川で保護したアヒルの末路…」

琵琶湖でガサガサからの、アヒルを保護

今回、マーシーさんがガサガサしたのは滋賀県の琵琶湖。エコツアー中に1羽のアヒルに遭遇したのですが、飛べないアヒルは野生動物に襲われやすく、また、生態系への影響も懸念されることから、マーシーさんは 2日後に単独で現地へ。そしてアヒルを発見すると、すぐに捕獲を試みます!

  • 無事にアヒルを捕獲

少々追いかけっこを展開したのち、無事に捕獲。かわいい顔した立派な個体です。ひとまずケージに入れて、警察に電話します。しかし、「警察で預かってもらうことはできるんですか?」と相談したころ……衝撃の回答が!!

  • 警察に相談すると「最終的に殺処分になる」という衝撃の事実が!!

    警察に相談すると「最終的に殺処分になる」という衝撃の事実が!!

なんと、「警察で預かる場合、県の愛護センターに引き渡すことになっており、その後、基本的に犬猫以外は殺処分になる」とのこと。警察ができることといえば、保護した人が「飼いたい」という場合に“拾得物”として処理することだけだといいます。

これを受けてマーシーさんは、このアヒルを飼うことを決意し、警察に拾得物として届け出ました。2か月間飼い主が現れなければ、マーシーさんのペットになるそうです。というわけで、帰宅後さっそくアヒル専用のケージを制作しました。

アヒルを引き取ることに

  • マーシーさん作「アヒル専用ケージ」

    マーシーさん作「アヒル専用ケージ」

ケージはあえて室内に設置。キツネやアライグマに襲われることが多い地域であるため、外で飼育するのは危険なのだとか。また、マーシーさんいわく、「鳥を飼うのは糞との戦い」ということで、床に大きなブルーシートを敷き、ケージの床には、ケガをしないようお風呂マットを敷き詰め、丸洗いできる仕様に。水浴びができるように桶もセットしており、細やかな配慮が光ります。さすがです!

  • 人に慣れた様子のアヒルちゃん

    人に慣れた様子のアヒルちゃん

水浴びを楽しんだり、マーシーさんの手から白菜を食べたりと、すっかり人に慣れた様子のアヒルちゃん。しかし、次第に餌(白菜)に不満があるのかマーシーさんにアタックしてくるように……(笑)。

  • 餌への不満をマーサーさんにぶつけるアヒルちゃん。餌を小さくカットしてあげると、ご機嫌に。

思わず「痛い、痛っ!」と驚くマーシーさん。「大きすぎるのかな?」と葉を小さくカットしてあげると……、パクパク食べ始めました!


殺処分されずに、こうして元気に過ごしている姿を見ると、優しいマーシーさんに保護してもらって本当に良かったと、改めて感じます。動画の最後の方でマーシーさんは、アヒルを保護した理由についてこう語っています。

「滋賀県の琵琶湖はラムサール条約湿地に登録されていますけれども、様々な水鳥の経由地となっています。その中でこのアヒルって、実は、元々はカモから品種改良されてできた種で、カモと交雑する可能性がある、という遺伝子汚染問題を抱えている生き物でもあることから、野外に逃がすことは非常に良くない」とのこと。アヒルが生態系にそんな影響を及ぼすとは、知りませんでした。勉強になりますね。

この動画が公開されると、「アヒルちゃん可愛い」「まーしーさん、アヒルちゃん助けてくれてありがとう」「保護する時のごめんなぁが優しすぎて泣けてきた」「アヒルさんに対しての口調が優しすぎる!笑 見ていてほっこり」「アヒルならわざわざ保護しなくてよくね?と思っちゃったけど違うんだな」「殺処分されなくてよかった!」などなど、安堵と称賛の声が続々と。執筆時点までに113.8万回再生を記録しています! 外来種を駆除するだけでなく、いきものを保護・飼育までするマーシーさんの活動には、本当に頭が下がります。

さて、この動画には続編がありまして。保護してから約1か月後の様子を撮影した動画「川で保護したアヒル→1ヵ月人に飼われるとこうなる」によると……、なんと、触らせてくれるようになったそうです!

保護してから1カ月…

  • マーシーさんに触れられてもOKなアヒルちゃん(餌をもらう時だけ)

    マーシーさんに触れられてもOKなアヒルちゃん(餌をもらう時だけ)

信頼の証でしょうか。素晴らしい! と、思いきや、触らせてくれるのは餌をもらう時だけなのだとか。アヒルちゃん、ツンデレなんですね(笑)。

この1カ月の中で、フォロワーさんからの助言や支援を受けて、飼育環境などをさまざまアップデートしたというマーシーさん。水浴び用の桶を大きくしたり、餌の内容を変えたり。

  • (左)餌をマシンガンのように食べるアヒルちゃん、(右)ケージ内も改良

餌は、小松菜や水菜(刻む)、捕獲した滋賀県国内外来種のワカサギ(冷凍保存していたものをカット)、ニワトリの餌、アヒル用ではない鳥の餌(少量)を混ぜて水に入れて与えているそうです。マシンガンのような食べっぷりが、豪快でかわいいです!

ちなみに、マーシーさんが好きな萌えポイントがこちら。

  • 尾っぽをフリフリする姿にキュン!

    尾っぽをフリフリする姿にキュン!

尾っぽをフリフリ、本当にかわいいですね。ちなみに、尾の先がピンと反り返っていると「オス」なのだとか。ということで、持ち主さんも現れないことから名前を付けることに。アヒルちゃんの名前は…「北斗くん」です。命名したのは奥様。普段は「ほっちゃん」と呼んでいるそうです!

ひとり琵琶湖をさまよっていたほっちゃん、温かい家族に迎え入れてもらえて本当に良かったですね。