東京都は、上野動物園で整備を進める「新たな乗り物」の詳細を発表した。3両編成で定員60人、軌道全長は約340mとし、最高速度は20km/hで、乗車時間は約3分半。2026年度に工事着手し、2029年度末の供用開始をめざす。名称は今後公募する予定としている。
上野動物園では、1957(昭和32)年に開業したモノレールが東園~西園間(300m)を約1分半で結んでいたが、2019年11月から経年劣化を理由に運行を休止。2023年12月27日に廃止された。
その後、東京都は代替となる「新たな乗り物」の整備に向けて、2023年11月に企画提案の募集を開始。2024年3月には、ジェットコースターと同様の構造を利用し、上りはモーター駆動、下りは条件により位置エネルギーを活用する省エネ型の案を選定していた。
今回の発表によれば、車両は大きな窓を備え、眺望を重視したデザインを採用。バリアフリーに配慮し、車内に車いすやベビーカーでも利用できるスペースを設けるという。ルートは旧モノレールと同様、東園~西園間を結ぶが、展示動物への影響に配慮し、西園駅舎を不忍池へ張り出すような配置とする。走行部分は最高で地上約14mの高さを見込んでいる。
駅舎の計画も具体化した。東園駅舎は建築面積約500平方メートル、高さ約9mで、かつてのモノレールの部品や歴史パネルを展示し、思い出を継承する場とする。
西園駅舎は建築面積約600平方メートル、高さ約15mで、1階にフードショップとギフトショップ、2階に展望テラス、3階にのりばを配置する。不忍池を一望できる開放的なデザインとし、屋根にはソーラーパネルを設置するとしている。



