「正直、お引き受けするまでにたくさん悩ませていただいて」。宮澤エマが、子どもを持つ・持たないという繊細なテーマを描くドラマへの出演を決めるまでの葛藤を明かした。初主演作という責任も重なるなか、答えのない問いにどう向き合うべきか、自身の中で何度も考えたという。

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涙の連続……宮澤エマが撮影を振り返る

テレ東のドラマ『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』(3月30日スタート 毎週月曜23:06〜23:55)の記者会見がこのほど、都内で行われ、宮澤エマ、浅香航大、北山宏光が登壇した。

今作が地上波連続ドラマ初主演で、主人公・金沢アサ役を演じる宮澤は、「今までにも舞台、ドラマ、映画を通して、数奇な人生といいますか、とてもつらい目にあう女性をたくさん演じてきましたが、私史上No.1のなかなか残酷な運命を背負った女性を演じさせていただいております」と自身の役柄を紹介。

そして、「今日こそは泣かないんじゃないかと思って現場に行くと、『今日も泣いたな』と言って帰るような撮影の日々が続いていますが、ただただ悲しい涙だけではなくて、うれしい涙だったり、驚きの涙だったり、虚無のすえの涙だったり、こんなにも涙に種類があるのかというくらい、とてもドラマチックなシーンがたくさんあり、演じていてこんな表情をしたことがないな、こんな感情になったことないなという驚きの連続の作品になっています」と撮影を振り返った。

出演を決めるまでの率直な気持ちを明かす

出演が決まった時の気持ちを聞かれると、宮澤は「最初にお話をいただいた時はまだ台本がない状態でしたので、原作である漫画を読ませていただきました」と前置きした上で、「DINKsの夫婦が子供を持たない選択をしているにもかかわらず、妊娠してしまって……という物語に引き込まれて。ただ、これをドラマ化するとなると……そもそも子どもを持つ・持たないというテーマ自体が、本当に十人十色というか、人の数だけ答えがあって、考え方があるテーマなので、どうドラマ化するのか。初主演ということで、その責務を私は全うできるのであろうかというプレッシャーで、正直、お引き受けするまでにたくさん悩ませていただいて」と回想。

続けて、「プロデューサー陣や監督と話し合いの機会を設けさせていただいて、なかなか踏み込みづらいテーマだからこそ、フィクションというエンターテイメントの力で、エンターテイメント性を持つことによって、いろんなディスカッションや意見の交換を促すようなきっかけにしたいという熱い思いをお話いただきまして」と明かしつつ、「テーマがテーマだけに、『おもしろい』と言うのもはばかられるようなことではあるのですが、私が漫画を読んだ時に、怖いんだけど、そのおどろおどろしさに読むのをやめらない。最終的にどういう決断をアサがくだすのかを知りたいという思いで、読み進めるスピードもすごく速かったので、その感覚を再現できたらいいなという思いで、お引き受けして」と、出演を決めた経緯を説明した。

また、「今、怒涛の撮影の日々で。舞台で初めて主演を務めさせていただいた時も、とても悲劇的な女性だった」といい、「私に対してコメディの印象を持たれている方も多いと思うのですが、つらい目にあってるのも似合っていると思われているのかな(笑)? というくらい、今回は過酷な運命と戦わせていただいております」としみじみと語っていた。

『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』あらすじ

結婚3年目、金沢アサ(宮澤エマ)と夫・哲也(浅香航大)は共働きで意識的に子供を持たない「DINKs」として、穏やかで自由な日々を送っていた。毒親に支配された壮絶な過去から「子供は絶対に持たない」と心に誓っていたアサ。周囲からの「子供はまだ?」、「作らないなんて変」という無遠慮な言葉に傷つくこともあったが、哲也の「二人で生きていこう」という言葉が、彼女の心の支えだった。

しかし、その信頼は残酷な形で裏切られる。密かに「父親になりたい」と願っていた哲也は、アサの意思を無視し、避妊具に穴を開け、避妊に失敗したように見せかける。何も知らないアサは、体調不良を感じて訪れた産婦人科で、衝撃の妊娠事実を告げられる。

さらに運命の悪戯か、そのクリニックには哲也の高校時代の後輩・望月沙也香が勤務していた――。望まぬ妊娠と、夫の過去を知る女。幾重にも重なる運命の歯車が、アサの人生を狂わせていく。