こんにちは。フリーライターの「増田さん」と申します。Web媒体などで文章を書いている一方、SNSでは自称“上手すぎるイラスト”の日常漫画(@_yzms))を描いていたりする者です。

現在、マイナビニュースさんで『その分断、わかりあえない?』というタイトルで連載漫画を描かせていただいているのですが、その中で、今流行りの「管理職罰ゲーム化」について取り上げる機会がありました。

  • 昇進を喜ぶEさんと、断ってしまうFさんが登場します

    昇進を喜ぶEさんと、断ってしまうFさんが登場します

この連載は、「マミートラック」や「おじアタック」「マルハラ」などなど、職場で起こりがちな“分断”を取り上げるという内容なのですが、私のSNSで一番盛り上がったのが、実はこの「管理職罰ゲーム化」についての漫画だったんですね。その感想コメントを見たマイナビニュース編集担当Sさんから「SNSでの反響も交えたコラムを書いてみませんか?」とお声がけいただくにいたりまして……。

ということで、私のSNSに寄せられた「リアルな会社員の生の声」と、私による所感を紹介していきたいと思います。

20代の約半数がなりたくない「管理職」

そもそも、管理職の罰ゲーム化とは何か。これまでの一般論でいえば、管理職になるというとは「喜ばしいこと」だったと思うんですけども、それがどうも今時は違ってきているようなんですね。

この「管理職罰ゲーム化」を提唱したのは、パーソル総合研究所の上席主任研究員・小林祐児さん。その小林さんが手掛けた書籍『罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法』(集英社)で示された概念です。

かつての「昇進」は、給料が上がって権限が増えて……と基本的にはポジティブなことだった。しかしながら、現在の管理職は、責任と業務量ばかりが過重に押し付けられる「報われないポジション」であり、それに気づいた特に若い人から避けられている現状があるのだそうです。

いずれもパーソル総合研究所の調査ですが、20代の若者の約半数が「管理職になりたくない」と回答していたり、女性に限定した調査では8割以上が管理職への昇進を望まないという結果が出ているようです。いやーこれは想像以上の数字ですね。

会社員のリアルな声

なぜ管理職は、皆がなりたくない“罰ゲーム”と化してしまったのか……詳しい解説はぜひ小林さんの書籍などを確認していただきたいのですが、以降は、私が執筆した漫画「管理職は『罰ゲーム』?」(前編後編)に寄せられた、リアルな会社員の皆さんの生の声の一部をご覧いただきたいと思います。

※投稿に寄せられた公開コメントを引用しています。最低限、読みやすいよう整えたり、一部抜粋したりしています

「自分は昇進したいと全く思いません」

・私が以前勤めていた会社でも、管理職になると手当は出るけど時間外手当が出なくなるので、場合によっては損をする月もあったりして。別に今の会社にずっといるつもりもないのなら管理職になってもメリットなんてないなと思ってましたね。

・我が職場は管理職に就くと、会社にかなりコキ使われて、残業代も出ません。休日も仕事している上司の姿を見ていると、自分は昇進したいと全く思いません。昇進を断る人もいます。良くないですね笑

「途中退職するなら意味ない」

・いくら初任給爆上げして有能若手採用しても長く定着しない、途中退職するなら意味ないことに気づくべきだと思う。残業代はちゃんと出す。その上で役職として責任増えた分給料上乗せする。なんで仕事と責任増えて給料減らされなあかんねん。

・転職前提なら管理職になっておいた方がアピールしやすいという考え方はなるほどと思いました。けど、ずっとこの会社にいたいと思ってくれる人にはやはり不人気みたいですね

「なりたい人のおかげで私はならずに済んでる」

・両方の人がいますね。私は管理職になりたくないけど、なりたい人のおかげで私はならずに済んでるのでありがたい。

・管理職なんてやってられないと思ってましたが、管理職でも残業代が出るうちの会社はいい方なんですかね。この会社しか知らないので勉強になりました。

「お金もらって勉強させてもらってると思うと」

・給料と仕事内容が見合ってない、とぼやいてる同僚いるし、こんな薄給でこんな仕事やらせないでほしいと言う気持ちも理解はするけど、お金もらって勉強させてもらってると思うと、今の自分には「ありがたい」しかない…

・分断どころか、管理職から降りたい人と昇格したくない人ばかりになりました。自分は転職することにしました。

「管理職になりたい気持ち」を下げているのは結局……

最後に、いただいたコメントから見る個人的な所感を語ってみたいと思うのですが、やはり「(従量課金での)残業代が出ない」というところが、モチベーションに主要な影響を与えていると見受けられました。定額の「時間外手当」は出るものの、労働時間がそれを超えてくると、結局は「手取りは増えたけど時給換算すると減ってる」という事態になってしまいますからね……。

「休日も仕事している上司の姿を見ていると、自分は昇進したいと全く思いません」「なんで仕事と責任増えて給料減らされなあかんねん」なんてコメントは、まさに「会社員の心の叫びだなあ」と思わされます。

そんな風に管理職の魅力が減る一方で、転職や副業など、さまざまな収入を増やすための選択肢が増えているわけですから、管理職の人気が減るのってある意味で「必然」なのだろうなあと改めて思った次第です。

さて、読者の皆さんはどうでしょうか。管理職に「なりたい」? それとも「なりたくない」? よろしければSNSなどで当記事をシェアしつつ、教えてもらえますと嬉しいです。

\無数の分断が生まれる昨今……/それぞれの立場で解説します ✅『その分断、わかりあえない?』全話を一気読み