TBSラジオ『荻上チキ・Session』(毎週月~金曜17:00~)は20日、昨年12月から体調不良で出演を見合わせていたアシスタントの南部広美が、3月で番組を降板することを発表した。同日の放送で、パーソナリティーの荻上チキが、ともに歩んできた時間を振り返りながら、その喪失感と今後への決意を語った。
南部は、昨年12月19日から体調不良のため番組を休演。体調を崩して入院し、退院後も治療を続けており、仕事への復帰のめどが立たないことから、本人が降板を申し出た。
前身番組『Session22』時代から13年にわたり共演してきた荻上は「毎日赤坂に通い、南部さんの顔を見ながらニュースを語り合ってきた」と振り返る。
困難なニュースに直面したときは「一緒に困り」、明るい話題には「一緒に喜んできた」とし、「その時間がずっと続いてきた」という。また、誕生日が同じであることにも触れ、「毎年『おめでとう。これからも頑張ろうね。一緒に年を重ねていこうね』と声を掛け合ってきた」と、個人的な関係性の深さも明かした。
荻上は、南部について「常に“共にある”人だった」と表現。ゲスト、リスナー、そしてニュースの中で困難に直面する人々に寄り添い続けてきた姿勢を強調した。
ニュース原稿の下読みでも「丁寧に言葉と向き合う姿を何度も見てきた」といい、その真摯(しんし)な仕事ぶりが番組の根幹を支えてきたことをにじませる。
その上で、「報道やラジオは単に情報を伝えるだけではなく、共に考え、共に悩み、語り合う媒体」だとし、「“共にある”ことが大切な役割」と改めて言及した。
荻上は「正直、とてもつらいです」と率直な胸中を吐露。それでも、「南部さんの思いを引き継ぎ、リスペクトを重ねながら“共にあるメディア”を続けていきたい」と語り、「簡単ではないが、考え続けながら番組を続けていく」と決意を示した。
番組は4月以降、新体制に移行。これまでピンチヒッターを務めてきた片桐千晶が月・木・金、TBSの山本恵里伽アナが火曜、日比麻音子アナが水曜を担当する。荻上は「迷いながら探りながらのスタートになる」としつつも、「“共にある”ことを目指して進んでいきたい」と語った。
そして片桐は「一リスナーとして聴いてきた番組」と前置きし、「番組を離れると聞いたときは正直とてもショックだった」と率直に語った。南部については「仕事仲間であり、友人でもある」とし、「体がとても心配。1日も早く回復してほしい」「元気になったらまたご飯に行きたいし、あの声をもう一度聞きたい」と思いを明かした。
荻上はまた、「リスナーの皆さんも受け止めるのに時間がかかるかもしれない」としながらも、「この場を続け、“共にある”番組であり続けたい」と強調した。
