【鎌倉 観光スポットレポ】長谷寺 - 春の花が続々と開花する「西方極…

「長谷観音」として知られる人気スポット、鎌倉の長谷寺。ここは、「鎌倉の西方極楽浄土」とも呼ばれていることをご存じでしょうか?

西方極楽浄土とは、阿弥陀如来がいるとされる、いわゆる「極楽」。長谷寺の境内では非常に多彩な花々がみられ、しかも季節ごとに次々と開花時期を迎えるので、年間を通じて花が絶えることがありません。まさしく極楽の光景……

続々と花が見ごろを迎えている長谷寺の境内から、ひと足早い春の気配をおとどけします。

肌寒さの残る空に色とりどりの花が映える

今回の長谷寺訪問は、3月上旬。今年は各花の時期が早く、すでに梅も桃も散ったあとでしたが、それでも季節を感じさせる数々の花が出迎えてくれました。

長谷寺のハナモクレン

境内に入るとさっそく、手水鉢の上に咲き誇るハクモクレンが目に入ります。青空を背景に輝く、純白の花。大きな花びらの一枚一枚が、何か貴重なものを包んでいるかのような気品を感じさせます。

長谷寺のボケと放生池のコイ

放生池のほとりに咲いているのは、丸っこいフォルムがかわいらしいボケの花。控えめな色彩が、池を泳ぐニシキゴイと絶妙な調和をみせます。

長谷寺のオウバイ

ご本尊の十一面観音に参拝するべく階段を上る途中、地蔵堂の手前にオウバイをみつけました。「黄梅」の名のとおり、黄色い花を咲かせています。

まだまだ寒い日もあるこの時期ですが、鮮やかな原色のオウバイには、太陽のエネルギーが凝縮されているように感じられました。

さまざまな品種の桜が次々に開花

長谷寺のカンヒザクラ

階段を上りきって上境内に出たところで、参拝者を出迎えるようにカンヒザクラが咲いています。一般にイメージされる桜よりも濃い色彩は、まだ貴重な春の気配をいっぱいに謳歌しているかのようです。

長谷寺の桜は、これからが本番。ほどなく、ソメイヨシノも満開を迎えることでしょう。しかしここでは、それより前からさまざまな桜が開花。

つい先日までは、カワヅザクラが見ごろだったそうです。コフクザクラは10月から1月頃にかけて冬の間に咲く桜で、この日もまだ残っている花を見ることができました。

長谷寺のタマナワザクラ(長谷寺提供画像)

画像出典:長谷寺

特に珍しいのは、タマナワザクラ(画像)。2026年はもう散ってしまいましたが、例年、2月下旬から3月下旬ごろまで咲いていることが多いようです。鎌倉生まれの桜で、生み出された大船フラワーセンターがある場所の旧地名「玉縄」にちなんでいます。

玉縄といえば、コアな歴史ファンはお城を連想するかもしれません。戦国時代、現在の大船には玉縄城があり、小田原から関東一帯を支配する北条氏の一大拠点だったのです。

一方、長谷寺の創建は、伝承によると奈良時代。考古学的な資料でも鎌倉時代にはあったことが確認できます。玉縄に城があった時代の人々も、長谷観音に参拝していたことでしょう。

境内の桜を眺めながらそんな歴史ロマンに思いを馳せるのは、なんともぜいたくな時間です。

年間を通じて季節を感じられる

長谷寺のミツマタご本尊が安置されている観音堂の前に、ミツマタの花が咲いていました。意識して探さなければ気づかずに通り過ぎてしまいそうな、控えめな色あい。

下境内から続く階段の真上で、参拝者をひっそりと見守っています。私はこれまでに何度も長谷寺に来ていますが、いつもこのミツマタに出迎えられていたんですね。

長谷寺2026年春数量限定御朱印紙

観音堂の入り口にある朱印所では、現在、数量限定で桜仕様の特別な御朱印が配布されています。

刺繍が施された朱印と、切絵の朱印を見せていただきました。芸術作品としてそのまま使わずに飾っておきたくなるような美しさです。

寒空の下でも豊かな花々が見られる、長谷寺。春本番はまだこれからです。それ以降も、一年を通じてアジサイ、ハス、ヒガンバナ、イチョウ、モミジなどが次々に見ごろを迎えます。

なにしろここは、極楽浄土の庭。草木の色彩に目を楽しませつつ、しばし脳のCPU負荷を落としてみるのはいかがでしょうか。

長谷寺

拝観時間

8:00〜16:30(閉山17:00)

4月~6月は8:00〜17:00(閉山17:30)

拝観料

大人 400円

小学生 200円

鎌倉市福寿手帳ご持参の方 200円

アクセス

江ノ電「長谷駅」より徒歩5分

住所:神奈川県鎌倉市長谷 3-11-2

駐車場:あり(普通車30分 350円)