パナソニックは3月10日、2026年今冬のエアコン利用と冬じまいに関する実態調査の結果を発表した。調査は2026年2月27日~3月1日、20~60代の男女555名を対象にインターネットで行われた。

今冬のエアコン暖房利用時間ランキング

同社は、エオリア アプリに接続したエオリアユーザーの利用データをもとに、今冬(2025年11月~2026年2月)のエアコン暖房利用時間と利用増加時間(平年差)を、それぞれ算出した。

  • 冬のエアコン暖房利用時間ランキング 2025-2026

    冬のエアコン暖房利用時間ランキング 2025-2026

今冬、全国で最もエアコン暖房利用時間が多かったのは秋田県で、1日平均15.28時間、1カ月平均473.65時間、冬期合計1833.50時間という結果になった。2位は青森県(冬期合計1817.66時間)、3位は岩手県(1626.63時間)と、上位は東北地方が占める結果に。

全国平均は1日平均10.89時間、冬期合計1306.94時間となり、多くの地域で冬期合計1300時間を超える長時間利用が見られた。沖縄県を除くすべての地域で冬期合計は1000時間を超え、冬の厳しい寒さを反映する結果となっている。

一方、最も利用時間が少なかったのは沖縄県で、1日平均7.16時間、冬期合計859.77時間だった。

  • 冬のエアコン暖房利用増加時間ランキング 2025-2026

    冬のエアコン暖房利用増加時間ランキング 2025-2026

平年同期間と比較すると、全国平均で1日あたり0.26時間、冬期合計で31.38時間増加した。

今冬、最もエアコン暖房利用時間が増加したのは北海道で、1日平均0.88時間、冬期合計105.03時間の増加となった。2位は青森県(冬期合計72.62時間増)、3位は栃木県(65.12時間増)と、北日本および関東北部エリアで大きな伸びが見られる。

一方で、徳島県(-70.28時間)、愛媛県(-43.68時間)、和歌山県(-32.73時間)など、一部地域では前年より利用時間が減少した。地域によって寒さの傾向に差があったことがうかがえる。

今冬は、利用時間上位地域での長時間化に加え、増加幅でも北日本・関東エリアが目立つ結果となった。全国平均でも約30時間の増加となり、エアコン暖房の使用がより"日常化・長時間化"している実態が明らかになっている。

「今冬、例年に比べて電気代が高くなった」52%

  • 今年の冬、例年に比べて電気代は変化しましたか?

    今年の冬、例年に比べて電気代は変化しましたか?

多くの地域で冬期合計1000時間を超えるエアコン暖房利用が見られた今年の冬。「今年の冬、例年に比べて電気代は変化しましたか?」とたずねたところ、「かなり高くなった」(18%)、「やや高くなった」(34%)を合わせて52%と、半数以上が"電気代が上がった"と感じていることがわかった。エアコンの利用時間増加に伴い、光熱費の負担増を実感している家庭が多い実態が浮き彫りとなった。

  • 今年の冬、エアコンを長時間運転する日が増えましたか?

    今年の冬、エアコンを長時間運転する日が増えましたか?

また、変化は"利用時間の長さ"だけにとどまらない。「今年の冬、エアコンを連続運転する日が増えましたか?」との質問には、40%が「はい」と回答した。

  • エアコンの長時間運転の具体的な使い方を教えてください

    エアコンの長時間運転の具体的な使い方を教えてください

長時間連続運転の具体的な使い方としては、「睡眠時を除いて在宅時はつけっぱなし」(42%)が最も多く、「睡眠時を含めて在宅時はつけっぱなし」(34%)、「24時間つけっぱなし」(21%)と続いた。在宅中は基本的につけ続ける"常時運転派"が一定数いることがわかる。

  • エアコンの長時間運転をした主な理由は何ですか?

    エアコンの長時間運転をした主な理由は何ですか?

その理由としては、「室温を一定に保ちたいから」(48%)が最多で、「寒く切るタイミングがなかったから」(40%)、「つけっぱなしの方が電気代が安く済むと聞いたから」(38%)が続いた。

エアコンフィルターのお手入れ状況

  • 今冬(11月~2月)の間に、どれくらい自宅のエアコンのフィルター掃除をしましたか?

    今冬(11月~2月)の間に、どれくらい自宅のエアコンのフィルター掃除をしましたか?

一方で、フィルター自動掃除機能が搭載されていないエアコンを使用する人に、今冬のエアコンフィルターのお手入れ状況について調査したところ、冬の間(11月~2月)にフィルター掃除を「まったくしていない」(24%)、「したことがない」(9%)と、33%が冬の間まったくフィルター掃除をしていないことがわかった。使用頻度の高さに対してメンテナンスが追いついていない様子がうかがえる。フィルター掃除はエアコンの電気代に直結するため、積極的なお手入れが推奨される。

  • 冷房を使わなくなった秋頃に、フィルター掃除や内部乾燥などのエアコン冷房後のお手入れ(夏じまい)を行いましたか?

    冷房を使わなくなった秋頃に、フィルター掃除や内部乾燥などのエアコン冷房後のお手入れ(夏じまい)を行いましたか?

また、冷房終了後の"夏じまい"については、「行った」(47%)、「行っていない」(45%)とほぼ二分する結果となった。本来であれば、冬じまいは"冬の使用分の汚れ"をリセットするタイミング。しかし、夏じまいをしていない場合、冷房シーズンから蓄積された汚れも含め、"1年分の汚れ"をまとめて掃除することになる。暖房利用が長時間化した今冬だからこそ、例年以上に入念な"冬じまい"を行うことが、快適性の維持と電気代対策の両面で大切になる。

  • 暖房稼働終わりに、自宅のエアコンのお手入れ(冬じまい)をするつもりはありますか?

    暖房稼働終わりに、自宅のエアコンのお手入れ(冬じまい)をするつもりはありますか?

暖房終了後の"冬じまい"については、「必ずする」(19%)、「できればしたい」(47%)と、66%が実施意向を示した。

  • これまで暖房稼働終わりに、自宅のエアコンのお手入れ(冬じまい)をしていましたか?

    これまで暖房稼働終わりに、自宅のエアコンのお手入れ(冬じまい)をしていましたか?

しかし、これまでの実施状況を聞くと、「必ず毎年している」(15%)、「ほとんど毎年している」(27%)に対し、「ほとんどしたことがない」(27%)、「まったくしたことがない」(23%)と、実際には"未実施層"が半数を占めている。意向はあるものの、多くの方が行動には移せていない実態が明らかになった。

  • エアコン暖房後のお手入れをしない理由は何ですか?

    エアコン暖房後のお手入れをしない理由は何ですか?

お手入れをしない理由として最も多かったのは「面倒だから」(43%)。次いで「やり方がわからないから」(25%)、「忙しくて時間がないから」(12%)、「やらなくても問題ないと思っているから」(10%)が挙がった。必要性は感じつつも、手間や方法の不明確さがハードルになっている状況がうかがえる。

冬じまいならではの注意ポイントやNGなお掃除とは?

電気代の上昇を実感ししながらも、長時間運転が増える一方で、お手入れは後回しになりがち。こうした今冬の使用実態を踏まえ、冷房利用をスムーズに始められるように、同社エアーマイスターの福田風子氏が「エアコン冬じまい方法」を解説する。

掃除方法には手順があり、パーツごとに異なる。お手入れの際はけがを防ぐため、必ず運転を停止し、電源プラグを抜いてから行う必要がある。

本体のお手入れ

エアコンの前面を覆っているパネルは、多くの機種で取り外しが可能。本体から外したら、清潔なやわらかい布で拭き、内部の掃除が終わってから再び取り付ける。エアコンの縦羽部分は「ルーバー」と呼ばれる。ルーバーは隙間が狭く掃除機などが届かないため、柔らかい布で乾拭きするとよい。

エアコン本体は布で拭くだけなので、難易度は低いように感じられるが、細かい溝があったり、しつこい汚れがこびりついていたりと手間がかかる箇所もある。場面に応じて、乾拭きではなく水かぬるま湯を含ませた布をよく絞って拭く、掃除ブラシやエアダスターなどを使い分けるといった工夫ができる。

フィルターのお手入れ

  • フィルターのお手入れ

    フィルターのお手入れ

エアコンの使い心地を左右するのがフィルター掃除。基本的には、一度本体から取り外し、掃除機を使ってホコリを吸い込んでいく。汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤で浸け置き洗いを行う方法もある。湿っているとカビの原因になるため、よく乾燥させてから本体に戻す必要がある。

冬じまいならではの注意点として、フィルターに自動掃除機能が搭載されている場合でも、加湿器を使用している場合はフィルター掃除を行うことが推奨される。エアコンの真下などで加湿器を使用した際にフィルターに付着するカルキが、フィルター自動お掃除機能の故障に繋がる可能性があるためだという。

内部のお手入れ

フィルターを外した本体内部に汚れやカビが付着していたら、手が届く範囲であれば拭き取り、手が届かない部分までカビの付着やカビくさいにおいがある場合には、エアコンのクリーニングが推奨される。クリーニング後は内部クリーン機能や送風運転を活用し、できるだけカビが発生しないようにする必要がある。

NGなお掃除とは?

エアコンのクリーニングには高い専門知識が必要であり、自身でエアコン内部の洗浄を行わないよう呼びかけられている。誤ったクリーニング方法(除菌剤やお掃除スプレーをするなど)を行うと、内部に残った洗浄剤で故障の原因につながる恐れがあるため、専門業者に依頼する必要がある。