ファミリーレストランの定番「ガスト」が、この春、人気店との本格コラボメニューを打ち出した。

今春の目玉企画は2つ。長年日本の洋食界を牽引し続ける「レストラン大宮」シェフ大宮勝雄氏監修の「THE 職人ハンバーグ」と「上林春松本店」監修の「宇治抹茶といちご」スイーツ5種。

  • 「レストラン大宮」シェフ大宮勝雄氏、すかいらーく ガストメニュー開発担当の内田道敬氏、上林春松本店代表 上林春松氏

    「レストラン大宮」シェフ大宮勝雄氏、すかいらーく ガストメニュー開発担当の内田道敬氏、上林春松本店代表 上林春松氏

今回、コラボの背景やこだわりを、実際に味わいながら紐解いていく。

ガスト×レストラン大宮 シェフの念願のコラボ「THE 職人ハンバーグ」

実は、すかいらーく ガストメニュー開発担当の内田道敬氏と大宮氏は、TBSテレビ「ジョブチューン」の一流料理人が本気でジャッジをする"あの企画"以降、交流があったのだとか。大宮氏自身もガストの大ファンで家族とよく訪れているようで、「飲食店とコラボするならぜひガストとしたい」という思いがあったのだという。

今回は双方にとって念願のコラボ実現。お互いがお互いの強みをぶつけ合い、完成した商品に期待が膨らむ。

  • 大宮勝雄氏×ガスト

    大宮勝雄氏×ガスト

それぞれのこだわりを詰め込んだ「ビーフ100%ハンバーグ」とビターな「ソース」

今回のコラボにあたり、大宮氏は「ソース」は絶対に譲れないという想いがあったという。「ソースのビター感は譲れなかったです。洋食はソースで決まる。これがないと味がぼやけてしまいます」と大宮氏。

  • 「THE 職人ハンバーグ」

    「THE 職人ハンバーグ」

さらに、大宮氏の言葉を借りると「ハンバーグは肉を食べるもの」。ここは看板メニューの「チーズinハンバーグ」などを筆頭に長年ハンバーグに試行錯誤を重ねてきた「ガスト」の腕の見せどころだ。

内田氏によると「THE 職人ビーフハンバーグ」(単品:1,099円、ライスorパンセット:1,209円)に使用するハンバーグは、100%のビーフとオニオンだけで構成されており、たっぷりの肉汁を楽しめる仕様にしているとのこと。

さらに、ソースはやや緩めに仕上げているため、煮込んでも濃くなり過ぎず、最後までおいしく味わえるという。まさに計算された一皿だ。

「THE 職人ビーフハンバーグ」実食

今回の「THE 職人ハンバーグ」シリーズは、「THE 職人ビーフハンバーグ」と「THE 職人ビーフシチューバーグ~ホイル包み~」(110g:989円、150g:1,209円)の2品のラインアップ。早速味わってみることに。

まず驚いたのが、「THE 職人ビーフハンバーグ」は鉄鍋で、「THE 職人ビーフシチューバーグ~ホイル包み~」はホイルに包まれた状態で提供されたこと。鉄鍋の「ぐつぐつ」という音やホイルを開けた瞬間の香りが一気に食欲を掻き立てる......。

まずは、「THE 職人ビーフハンバーグ」を一口。

  • 「THE 職人ビーフハンバーグ」(単品:1,099円、ライスorパンセット:1,209円)

    「THE 職人ビーフハンバーグ」(単品:1,099円、ライスorパンセット:1,209円)

圧倒的な"肉々しさ"に思わず感激。ナイフを入れた瞬間にあふれる肉汁と立ち上るハンバーグの香りに包まれ、しばらくこの余韻に浸りたくなる。ファミリーレストランでこれほど本格的なハンバーグが味わえるとは!

さらに、今回新たに付け合わせとして採用されたマッシュポテトには注目したい。フレッシュなじゃがいもを使用し、ホワイトソースから作っているため、「芋っぽさ」ではなくあくまで「味変のソースの1つ」として付け合わせているのだそう。こだわりは肉だけじゃなかった!

  • 付け合わせのマッシュポテトと絡めて味わう

    付け合わせのマッシュポテトと絡めて味わう

実際に食べてみると濃厚でクリーミーな味わい。公式でも推奨されているように、まずはハンバーグだけで味わい、次にマッシュポテトと一緒に食べると、味のアクセントが加わってまた違ったおいしさを楽しめる。

個人的には付け合わせのにんじんもツボだった。全体的にビターで大人な味わいの中で、甘さが強めのにんじんが全体のバランスを整えてくれているように感じる。

「THE 職人ビーフシチューバーグ~ホイル包み~」実食

次に「THE 職人ビーフシチューバーグ~ホイル包み~」をいただく。

  • 「THE 職人ビーフシチューバーグ~ホイル包み~」

    「THE 職人ビーフシチューバーグ~ホイル包み~」

「THE 職人ビーフシチューバーグ~ホイル包み~」のホイルを開けるときの緊張感とワクワク感は、忘れられない。こちらもまた上品な味わいと鼻から抜ける赤ワインの香りに包まれる。早速一口食べてみると、合いびき肉を使ったハンバーグと牛バラ肉の柔らかさは格別だった。

  • 「THE 職人ビーフシチューバーグ~ホイル包み~」のホイルを開けた瞬間、香りが広がる

    「THE 職人ビーフシチューバーグ~ホイル包み~」のホイルを開けた瞬間、香りが広がる

さらに、おすすめの食べ方はソースとごはんを絡めて"ハヤシライス風"に食べること。最後まで飽きがこない本格的なハンバーグ体験、ぜひ堪能してほしい。

  • ごはんと絡めて"ハヤシライス風"に

    ごはんと絡めて"ハヤシライス風"に

ちなみに、とにかく"アッツアツ"での提供なので、猫舌の人は要注意。

やるからには本格的に! 宇治抹茶といちごスイーツ

「春らしいデザートをやりたい。やるからには本格的にやりたい」というガストの想いから、今回、上林春松本店代表の上林春松氏とのコラボが実現。

すでに周知の事実かもしれないが、上林春松本店は、永禄年間(1558~1570年)に創業し、江戸時代には、幕府お抱えの最高位の茶師「御物御茶師」として、徳川将軍家や各大名家にお茶を納めてきた老舗。十一代・春松が命名した「綾鷹」を起源として、日本コカ・コーラ社との緑茶飲料「綾鷹」の開発協力にも携わっている。

  • 上林春松本店代表 上林氏

    上林春松本店代表 上林氏

そんな上林春松本店は、以外にも今回が初めての飲食店とのコラボになるという。

「抹茶感」は妥協しない

そんな同店の代表・上林氏が本企画で貫いたのは「抹茶感」。「お茶屋のプライドとして、『抹茶本来の味わいや香りを感じられるか』は妥協したくなかったです」と語る。

内田氏によると、パフェの上にかかっているソースは過熱をすることが多いが、今回はあえて加熱せず、抹茶の香りを最大限引き出す工夫をしているとのこと。

同メニューのラインアップは5種類。「宇治抹茶といちごの和風パフェ」(879円)、「宇治抹茶といちごのグラスティラミス」(549円)、「宇治抹茶といちごのあんみつ」(659円)、「自分で包む! 宇治抹茶といちごの大福」(549円)、「宇治抹茶といちごのゼリー」(329円)となっている。

  • 宇治抹茶といちごスイーツ ラインアップ

    宇治抹茶といちごスイーツ ラインアップ

5種類の中でもおすすめは、「宇治抹茶といちごのグラスティラミス」と「自分で包む! 宇治抹茶といちごの大福」だ。

京都の枯山水をイメージした「宇治抹茶といちごのグラスティラミス」

「宇治抹茶といちごのグラスティラミス」は、京都の枯山水をイメージした表面の繊細な盛り付けが特徴。

  • 「宇治抹茶といちごのグラスティラミス」

    「宇治抹茶といちごのグラスティラミス」

提供されてからしばらく眺めていたくなるほどの美しい表面と側面のレイヤーに、スプーンを入れるのを少し躊躇してしまうほどだ。

  • 「宇治抹茶といちごのグラスティラミス」の京都の枯山水をイメージした表面

    「宇治抹茶といちごのグラスティラミス」の京都の枯山水をイメージした表面

実際に食べてみると、たっぷりのクリームと調和のとれた、ビターで抹茶本来の味わいを感じられる抹茶ゼリー、いちごのアクセントがちょうどよいバランス。全体的に甘さは控えめで、小ぶりなため食後のデザートにぴったりの一品。

実は上林氏も、今回の5商品のなかでこのグラスティラミスが一番推しなのだとか。

ガストならではのユーモアを感じる「自分で包む! 宇治抹茶といちごの大福」

「自分で包む! 宇治抹茶といちごの大福」は、軽めに立てたホイップに「上林春松本店」の宇治抹茶を加えた特製抹茶ホイップや、いちご、粒あんをぎゅうひで包んでいただくメニュー。

  • 「自分で包む! 宇治抹茶といちごの大福」

    「自分で包む! 宇治抹茶といちごの大福」

視覚的にも体験としても楽しめるよう"自分で包む"というアイデアが面白い。ぎゅうひに具材を乗せてみる。

  • ぎゅうひに具材を乗せる

    ぎゅうひに具材を乗せる

乗せすぎたか......。

と思ったが、意外とぎゅうひが伸びて具材をしっかり包んでくれる。あっという間に一口サイズに。自分で大福を作るという"ひとひねり"が、世代を問わず楽しめるガストらしい遊び心を感じさせる。

  • 自分で包む一口サイズの大福

    自分で包む一口サイズの大福


いつも「ファミリーレストランでここまでしてくるか」と思うほどの本格的な味わいと、誰もが居心地良く過ごせる安心感を提供してくれるガスト。今回の春の新メニュー企画も、人気店の味をガストという安心の空間で堪能できる特別なコラボ。

3月12日~5月20日の期間限定での提供となるため、ぜひこの機会に店頭に足を運んでほしい。